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あとかのブログ

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【海外ドラマ】「SHERLOCK(シャーロック)」の感想とおすすめポイント【他のホームズ作品との違い】

こんにちは、あとかです♪ 

「探偵」と言えば、みなさんは誰を思い出しますか?

最も有名と言えるのは、イギリスの古典的名作の主人公、「シャーロック・ホームズ」が挙げられるでしょう。

それだけに、これまで数え切れないほどの「ホームズもの」が映像化されてきました。

映画やドラマ、アニメ、漫画など、どのようなジャンルでも取り上げやすい題材なのだと思います。

 

今回は、原作の舞台でもあるイギリス産の、言わば本場のホームズものを取り上げたいと思います。

画像引用元:Amazonプライムビデオ

 

今回は、【海外ドラマ】「SHERLOCK(シャーロック)」の感想とおすすめポイントについて、ご紹介します。

ネタバレ等は極力していませんが、登場人物紹介等で、主にシーズン1の情報は記載されています。

ご了承ください。

 

 

【海外ドラマ】「SHERLOCK(シャーロック)」の感想とおすすめポイント

「SHERLOCK(シャーロック)」とは

2010年に放送開始したテレビドラマで、数年ごとに制作され、現在はシーズン4まで。

1話完結で、合計12話のレギュラー放送されています。

別に、スペシャル版が1本制作され、そちらは日本では劇場公開されました。

製作はイギリスのテレビ局BBCです。 

原作は、アーサー・コナン・ドイルの推理小説「シャーロック・ホームズ」シリーズです。

 

原作通り、舞台はイギリスのロンドンですが、時代は、19世紀から、現代(21世紀)に置き換えられています。

馬車とガス灯、手紙の時代から、自動車と電気、インターネットの時代です。

現代のホームズは、ルーペの代わりに、スマホを片手に捜査をします。

主演でホームズ役のベネディクト・カンバーバッチは、本作品が世界的には出生作と言えます。

 

イギリスで高く評価され、その後、日本でもCS放送やNHKでも放送され、現在は、Amazonプライム・ビデオ等、多くのVODサービスでも配信されています。

 

あらすじ

アフガン戦争で従軍医師だったジョン・ワトソンは、負傷したことで帰国を余儀なくされます。

そして、帰国したロンドンでは、PTSD症状も発症し、経済的にもうまくいかない生活を送っています。

そんなワトソンが古い医師の友人に紹介され、ルームメイトとなった男、彼の名前はシャーロック・ホームズと言いました。

ホームズはとても風変わりで、周囲からは到底理解されない人物です。

けれども、実は彼は頭脳明晰で、天才的な推理力と観察力を持ち、「コンサルタント探偵」として、警察になり代わり、難事件をいくつも解決していたのでした。

やがて、ワトソンも、そんなホームズのルームメイトであり、相棒として行動を共にするようになります。

 

登場人物

シャーロック・ホームズ

画像引用元:IMDb

 ベネディクト・カンバーバッチ/日本語吹き替え 三上哲

天才的な推理力と観察力の持ち主で、スコットランドヤードの「コンサルタント探偵」として、無償で難事件を解決しています。

天才すぎる故に、やや高慢なところがあり、周囲の普通の人々を小馬鹿にしたり、感情を軽んじることが多く見られます。

一方、探偵に必要な知識以外は持ち合わせておらず、地動説のことすら知りませんでした。

本人曰く「かつては覚えてはいたのかも知れないが、消した」とのこと。

不要な知識があると、探偵業に必要な知識が入らなくなるから、というのがその理由です。

そのような性格もあり、友人は極めて少なく、付き合っている女性もいない模様です。

 

ジョン・H・ワトソン

画像引用元:IMDb
 マーティン・フリーマン/日本語吹き替え 森川智之

アフガン戦争で従軍医師として勤務した後、帰国したロンドンでホームズの同居人兼相棒となりました。

探偵業以外の知識や社会生活をこなすことが苦手なホームズの代わりに、生活面で何かと世話を焼くことになります。

ホームズに振り回されながらも、やがて厚い友情を育んでいきます。

ただし、彼は女性好きで、ホームズと同居していることでゲイだと思われることだけは迷惑がります。

ブログを運営していて、ホームズの活躍や彼自身のことを配信しています。

 

グレッグ・レストレード警部

画像引用元:IMDb

ルパート・グレイヴス/日本語吹き替え 原康義

スコットランドヤードの刑事。

ホームズに捜査を依頼し、多少の協力をすることもあります。

他の警察関係者はホームズを変人扱いして、訝しんでいますが、彼が唯一の味方と言って良い存在です。

 

ハドソン夫人

画像引用元:IMDb

ユーナ・スタッブス/日本語吹き替え 谷育子

ホームズとワトソンが間借りしている、ベーカー街221Bの家主です。

かつて、彼女の夫の、ある事件の無実をホームズが証明したことがきっかけで、知り合います。

実は、その事件の無実を証明したことと同時に、実際に犯していた犯罪を暴き、彼女の夫の死刑を確実にしたことを感謝しています。

 

マイクロフト・ホームズ   

画像引用元:IMDb

マーク・ゲイティス/日本語吹き替え 木村靖司

ホームズの実兄。

ホームズは彼を嫌っていて、できる限り面会したがりません。

彼自身もホームズに対し敵か味方かわかりにくい言動を行います。

また、推理力や頭脳に関して、ホームズをも上回っているばかりか、イギリス政府の中でも一目置かれる地位にいます。

 

ジム・モリアーティ

ホームズの宿敵。

本人は手を汚さず、陰で犯罪者を操る「コンサルタント犯罪者」を自称します。

ホームズに興味を持ち、彼に罠を仕掛けます。

決して表に出てこないその正体は、ホームズにもなかなか掴めず、やがて恐るべき犯罪を企てていきます。

 

「SHERLOCK(シャーロック)」の感想とおすすめポイント

原作を大切にしたこだわりのホームズ作品

さすがホームズの本場の英国産と言えますが、現代という時代設定以外は、とても原作に忠実です。

登場人物や性格設定もそうですし、セリフの多くに原作小説を彷彿とさせる言葉が出てきます。

細かいところでは、兄のマイクロフトに向かって「また太ったか?」と聞くのも、原作小説のマイクロフトの描写を知っているとクスリとくるシーンです。

(原作小説では、マイクロフトはかなりの肥満体型で、頭脳はホームズを上回っていますが、活動性がゼロという設定でした。)

それから、火葬前の遺体安置所の死体を、ホームズが鞭で嬉しそうに叩きまくるシーンがあります。

これも原作小説でも語られています。(少し描写は違いますが)

多くの人やマニア(シャーロキアン)がイメージするホームズ像を、うまくアレンジや踏襲して、制作されています。

この作品を観て、改めて原作小説を読むと発見があると思います。

 

他のホームズ作品(ドラマ)との違い

世界的に人気の題材ですので、多くの映像化作品が制作されています。

「SHERLOCK(シャーロック)」と同じ、ドラマについて、まとめてみました。

 

完璧な原作の再現「シャーロック・ホームズの冒険」

画像引用元:Amazonプライム・ビデオ

  • 放送時期:1984〜1994年
  • 原作小説を、ほぼ忠実にドラマ化
  • 舞台は、イギリス。時代も原作通り、19世紀。

イギリスのグラナダTV制作。

これを観れば、原作小説を読まなくても構わないほど、忠実な映像化です。

ホームズ役:ジェレミー・ブレッド

  • 「原作(の挿絵)から抜け出してきたような」と評されるビジュアル
  • 原作通りボクシング、バイオリン、お薬を嗜む。
  • 英国紳士。女性嫌い。
  • 露口茂さんの吹き替え

 個人的には、吹き替え込みで「至高のホームズ」だと思います。

原作小説を読んでも、露口茂さんの声でホームズのセリフが聞こえます。

 

 関連記事

www.atoka.xyz

 

アメリカが舞台で、女性ワトソン「エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY」
  • 放送時期2012年〜
  • 原作小説を大幅にアレンジ。ワトソンは女性。
  • 舞台は、アメリカ。時代は21世紀。(現代)

舞台はアメリカのニューヨークで、ワトソンを女性に変更しているのが特徴です。

兄の「マイクロフト」や、「モリアーティ」、「レストレード」、「アイリーン」などの、原作小説に出てくる人名は使われているものの、かなりアレンジされています。

「エレメンタリー 」は、「初歩的なことだよ。ワトソン君("Elementary,my dear Wtson.")」というセリフから取られています。

有名なセリフであるものの、原作小説には一度も出てきていません。

舞台化された際のセリフだったそうです。

画像引用元:Amazonプライム・ビデオ

ホームズ役:ジョニー・リー・ミラー

  • 辛うじてイギリス人という設定は残っているが、紳士とは到底言えない。
  • 人間関係を構築できない社会不適合ではあるが、女性嫌いではない。
  • 自信家で、能力をひけらかす傾向にある。
  • 吹き替えは、三木眞一郎さん。

アメリカが舞台であるため、イギリスのような湿度の高さを感じません。

最初は完全な社会不適合者だったものの、ワトソン等の助けにより、ホームズが成長する物語でもあります。

 女性ワトソンの設定にしたことにより、友情、母性、愛情など、原作にない新しい関係性を生んでいます。

 

www.atoka.xyz

 

 女性ホームズ&ワトソン「ミス・シャーロック/Miss Sherlock」
  • 放送時期2018年
  • ホームズとワトソンは日本人で、両方とも女性。
  • 舞台は日本。時代は21世紀。(現代)

ホームズ、ワトソン両方が女性なのは世界初だそうです。

最近のホームズ像に倣った「天才=社会に馴染めない」は取り入れられていますが、模倣から逸脱しようという取り組みは多いと思います。

 

画像引用元:Hulu公式

シャーロック役:竹内結子

  • イギリス出身の日本人。
  • 天才であるものの、人の気持ちがわからない、こだわりが強い性格。
  • バイオリンでなくチェロを弾く。チョコレート中毒。
  • 子供が苦手。

竹内結子さんらしいキャラクターです。

エキセントリックな行動を取っても、それほど嘘っぽくないのは、彼女の演技の上手さなのだと思います。

結構面白かったので、シーズン2があっても良いと思う作品ですが、残念ながら、竹内結子さん無くして、この作品は成り立たないと思います。

 

三谷幸喜さん脚本の人形劇「シャーロック・ホームズ」
  • 放送時期2015年
  • 人形劇。ホームズ等は学生
  • 舞台はイギリス。

一応ドラマ枠にいれています。
ホームズファンの三谷幸喜さんが脚本の人形劇です。

数々のホームズものの映像作品とのバッティングを避け、「学園もの」の設定にあったとのことです。

学園ものなので「殺人事件」までは起こりません。

原作小説を翻案としつつ、ホームズが15歳の人形劇ということで、子供も観られる冒険譚になっています。 

 

画像引用元:

https://www2.nhk.or.jp/archives/search/special/detail/?d=puppet-anime013

ホームズ役:CV 山寺宏一

  • 15歳の学生でベイカー寮の221Bに住んでいる。
  • 天才的な洞察力、観察力で推理し、学園内の事件を解決する。
  • 勉強はそれほど得意ではない。

山寺宏一さんとは言え、15歳はちょっと厳しいかと思いますが、慣れます。

スピンオフであり、パラレルワールドのようなものなのですが、ホームズファンが考えた安心感みたいなものは感じます。

ホームズも、少し弱みがあったりして、完璧でないというのも、良いことろです。

また観たいです。 

 

おすすめポイント

もちろん面白い!

特に脚本がよくできていると思います。

先にも書きましたが、原作小説をとても大切にしていますし、登場人物の俳優やキャラクター設定にとてもこだわりを感じます。

テンポがとても良くて、だらけるシーンは皆無と言って良いと思います。

また、イギリスドラマならではの、乾いた描写と、湿気のある映像が特徴的です。

雨や霧のイメージもありますが、映像には日本と同じような「湿度」があります。

それでいて、人間同士の関係はドライな感じがして、それによって緊張感と何とも言えない恐怖感が漂うのです。

まさに「ミステリー」の本場という感じです。

また、イギリスならではの(ブラック?)ユーモアも見所かも知れません。

 

画像引用元:Amazonプライム・ビデオ

多くのフォロワー作品のオリジン

このドラマは、古典的名作の現代風アレンジのモデルケースと言えると思います。

ホームズの頭の回転(推理)の速さを、スローモーションやストップモーションで、映像で観せているのはとても上手い表現だと思います。

また、これらの特徴的な演出や設定は、後の作品にも大きく影響を与えています。

映画の「マトリックス」がのちの映像表現のパイオニアになったように、本作品も多くのフォロワー作品を産んでいます。

その意味で、そのオリジン(原点)としても楽しめると思います。

 

コンパクトにまとまっている

また、1話はおよそ90分と長いものの、全体でたった12話(プラス特別編)ですから、気軽に観始めることができます。

 

ちなみに特別編は、現代版の俳優陣そのままに、舞台を原作小説通りの19世紀に移しています。

言わば、逆輸入バージョンです。

とても新鮮で、面白くできています。

この特別編自体も、シーズン4への布石となっていますので結構重要なエピソードです。

シーズン3の後、この特別編を観て、シーズン4を視聴することをお勧めします。

画像引用元:Amazonプライム・ビデオ

 

現在、2017年のシーズン4までで、この物語は一応、綺麗に完結しています。

ただ、これで終わらない可能性も、もちろんあります。

いつでも再開できるでしょう。

ホームズで、「帰還」はお約束ですから。

 

 

 まとめ

今回は、【海外ドラマ】「SHERLOCK(シャーロック)」の感想とおすすめポイント【他のホームズ作品との違い】についてご紹介しました。

 

【海外ドラマ】「SHERLOCK(シャーロック)」の感想とおすすめポイント

  1. 原作を大切にしたこだわりのホームズ作品
  2. もちろん面白い!
  3. 多くのフォロワー作品のオリジン
  4. コンパクトにまとまっている

「カタカタするBOX」はLSS (id:little_strange)さんのこちらのブログから! 

 

小学生の頃から、ホームズの原作にハマって、その後、大人になってからも映像化作品をよく観ています。

題材が世界的に有名で、誰もが知っているため、とても扱いやすいこともあり、星の数ほどの映像化作品があります。

そうなると、どうしても玉石混交になりがちです。

それでも、人気となるのは、やはり面白い作品だと思います。

今回ご紹介した「SHERLOCK(シャーロック)」と、その他のホームズ作品もおすすめです!

 

現在、Amazonプライムビデオを始めとして、各種VODサービスでもご視聴になれます。

犯罪ミステリーやサスペンス好きの方、是非お試しください。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

それではまた次回!

 

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