こんにちは、あとかです♪
海外ドラマでは、特に犯罪ミステリーやサスペンスものが大好物です。
そのきっかけの一つとして、幼い頃にNHKで放送されていた「シャーロック・ホームズの冒険」というイギリス(グラナダTV)のドラマにハマったという原体験があります。
「原作の挿絵そのものだ」とシャーロキアンにも評価されたジェレミー・ブレッドが主演で、日本語吹き替えは露口茂さんでした。
私にとっては、このジェレミー・ブレッド+露口茂は、唯一無二の「至高のホームズ」です。
その後、数々のホームズものを観てきました。
大抵はがっかりすることが多かったのですが、今回ご紹介する作品は、その「至高のホームズ」に唯一近づいたと思っています。
今回は、【海外ドラマ】「エレメンタリー ホームズ&ワトソン inNY」の感想【2番目に好きなホームズ】について、ご紹介します。
画像引用元:Amazonプライムビデオ
「エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY」とは
アメリカで2012年に放送開始され、2019年まで7シーズン継続し、完結しています。
コナン・ドイルの原作小説を、現代のニューヨークに舞台に移し、シャーロック・ホームズと相棒のジョーン・ワトソンを女性に設定した斬新なドラマです。
タイトルの「エレメンタリー(ELEMENTARY)」は、シャーロック・ホームズを舞台で演じた俳優ウィリアム・ジレットの台詞、「Elementary, my dear Watson. (初歩的なことだよ、ワトソン君)」から来ているそうです。
あらすじ
舞台はニューヨーク。
元外科医のジョーン・ワトソンは、今は薬物依存患者の回復期の付き添い担当となっています。
新たに担当する男性の名は、シャーロック・ホームズ。
初対面から、無礼で尊大な態度のその人物は、自らを「探偵」と名乗ります。
実際に彼は、その鋭い観察眼と推理力により、見事に事件を解決し、ニューヨーク市警に捜査協力をしています。
6週間という付き添い期間の間で、ワトソンも医学の知識と持ち前の発想力を発揮し、シャーロックの捜査に協力するようになります。
やがて彼ら2人は、ニューヨーク市警の顧問探偵として、数々の難事件を解き明かしていくことになります。
登場人物
シャーロック・ホームズ
画像引用元:https://www.imdb.com/title/tt2191671/?ref_=tt_ch
ジョニー・リー・ミラー/吹替 三木眞一郎
ロンドン警視庁で捜査を手伝っていた私立探偵。
薬物依存症の治療のため、父親からアメリカのリハビリ施設に送られ、その後、活動の拠点をニューヨークに移すことになります。
やがて、ロンドン時代に関わりのあったグレッグソン警部の元、ニューヨーク市警の正式な顧問探偵として捜査を行うようになります。
人並外れた観察眼と類い希な推理力の持ち主で、自他共に認める名探偵です。
その能力の高さ故か、非常に自信家で、プライドが高く、知能の高さを他人にひけらかす傾向があります。
他人の気持ちにも興味がないため、人間関係を構築できない社会不適合者とも言えます。
助手となったワトソンと信頼関係を結んでいく過程で、人間的にも成長していきます。
吹き替えの三木眞一郎の声がとても良くて、ホームズの偉そうで、曲げない性格をとてもよく表現されています。
ジョーン・ワトソン
画像引用元:https://www.imdb.com/title/tt2191671/?ref_=tt_ch
ルーシー・リュー/吹替 田中敦子
元心臓外科医師。
麻薬依存症患者の回復期のサポート役としてシャーロックと初めて出会い、付き添い人として行動を共にする内に、探偵業にも足を突っ込むことになります。
とても真面目で、常識的な性格。
時折シャーロックとは意見がぶつかることになりますが、捜査のために医学の知識を与えたり、解決に導く助言を与えることもしばしばでした。
後に正式に助手として探偵業を学び、その素質を開花させます。
そして、シャーロックとは強い信頼関係と厚い友情を結ぶことになります。
ファッショナブルで、登場するたびに服装が違うのが特徴です。
トーマス・グレッグソン
画像引用元:https://www.imdb.com/title/tt2191671/?ref_=tt_ch
エイダン・クイン/吹替 堀内賢雄
シャーロックの上司に当たるニューヨーク市警の警部。
ロンドン警視庁時代にシャーロックと知り合い、ニューヨークでも面倒を見ることになります。
シャーロックの性格や強引な捜査手法に目を光らせつつも、その能力は高く評価していて、寛大な態度で接する頼れる上司
マーカス・ベル
画像引用元:https://www.imdb.com/title/tt2191671/?ref_=tt_ch
ジョン・マイケル・ヒル/吹替 あべそういち
グレッグソン警部の部下で、シャーロックと共に現場捜査にあたる刑事。
真面目で正義感が強く、心優しい性格。
当初はシャーロックの能力に懐疑的だったものの、捜査に同行するにつれて、次第に認めるようになっていきます。
モーランド・ホームズ
画像引用元:https://www.imdb.com/title/tt2191671/?ref_=tt_ch
ジョン・ノーブル/吹替 菅生隆之
シャーロックの父。
大変な資産家で、世界各国にあらゆるビジネス網を張り巡らせています。
ショーロックは、かつての母への態度や振る舞いから、父であるモーランドをひどく嫌っています。
稼業についても怪しい点や秘密が多く、信用できるか不明な人物です。
ワトソンをシャーロックのリハビリに付き添うように依頼したのはモーランドですし、ニューヨークの住処である大きな家も提供しています。
シーズンでは後半(4)になるまで登場しませんが、重要人物です。
モリアーティ
原作小説にも登場する、シャーロックの宿敵。
連続殺人鬼「M」として、シャーロックの元恋人のアイリーン・アドラーを殺害します。
果たして、モリアーティの正体は??
「エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY」の感想
吹き替え版で観てほしい
普段、字幕で観ている方も是非、吹き替え版で観ていただきたい作品です。
個人的な好みで恐縮ですが、何より、主演の二人の吹き替えの声がとても良いのです。
このドラマの音声だけでも、ずっと聞いていられます。
シャーロックという偏屈なキャラクターは、演じるのはとても難しいと思います。
屈折していて、冷たくもあり、熱いところもあり、それでいてワトソンにだけは友情をみせるという、その複雑な感情を内包してされています。
三木眞一郎さんの声の演技はお見事です。
ワトソン役の田中敦子さんは、本当に当たり役です。
芯の強さと艶っぽさ、優しさを声色に込めていて、ルーシー・リューという俳優自体も好きになりました。
私は実際に、仕事や何かの作業中のBGMの代わりとして「エレメンタリー」の吹き替え音声だけを流したりしています。
大胆なアレンジでも
舞台はイギリスのロンドンではなく、現代のニューヨークですし、助手のワトソンは女性、シャーロック・ホームズは「英国紳士」には程遠い人物設定です。
他にも、原作である小説のシャーロック・ホームズとは大きくかけ離れた、大胆なアレンジを様々な箇所で加えています。
一方、アイリーンやモリアーティ、兄のマイクロフト・ホームズなど、原作ではお馴染みの人物もしっかり登場します。
私は、記事冒頭にも書いた原作に忠実なジェレミー・ブレッド版の「シャーロック・ホームズの冒険」のファンですが、それでもこの「エレメンタリー」をとても楽しめました。
アレンジの具合がとても良くて、原作を蔑ろにしていない上、オリジナルを知っているからこその驚きやワクワク感が味わえます。
グッとくるラストシーン
※結末部分に触れています。未視聴の方はこの項は飛ばしてください。
「人は成長する。」そのことを実感できるラストです。
エンドロール前の3分間のシャーロック・ホームズとジョーン・ワトソンの一連の会話が最高なのです。
ここまで観てきた者にとっては、「これこれ!観たかったやつ。久しぶり!」と感じるシーンです。
シーズン6までで、ある意味で大きなストーリーは完結し、ファイナルシーズンはオマケ的な意味合いもあります。
それでも、消化不良だった部分は全て解消され、理想的な終着点だと思います。
特に最後のシャーロックのセリフ、これがグッときます。
これまで紡いできた2人の信頼関係、友情、そして多分愛情に溢れた言葉です。
「俺たちが一緒ならそれでいい。」
まとめ
今回は、【海外ドラマ】「エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY」の感想【2番目に好きなホームズ】についてご紹介しました。
このドラマが終わった時、実はファイナルシーズンをしばらく観られませんでした。
終わってしまうのが寂しくて、なかなか気が進まなかったのです。
それでも、やっとのことで試聴すると、「やっぱり最後まで観てよかった」と思えたドラマでした。
未視聴の方は、お時間が合えば、是非ご覧ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それではまた次回!
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