こんにちは、あとかです♪
普段、私は欧米の海外ドラマを中心に観ています。
特に犯罪ミステリーや医療もの等、普段観ている欧米のドラマと同様のジャンルを好んでいます。
一方で、最近は、以前は全く観ていなかった韓国ドラマも嗜むようになりました。
そんな中で、同じくアジアの中国のドラマを初めて視聴しました。
しかも原作は日本の漫画です。
画像引用元:RakutenTV
今回は、【中国ドラマ】「ヒカルの碁」のあらすじと感想【日本漫画の海外で実写化】について、ご紹介します。
【中国ドラマ】「ヒカルの碁」のあらすじと感想【日本漫画の海外で実写化!】
原作漫画「ヒカルの碁」とは
「ヒカルの碁」は、日本で「週刊少年ジャンプ」に1999年から連載開始し、2003年まで連載されました。
全189話で、物語は完結しています。
原作はほったゆみ、作画は小畑健による、タイトル通り、囲碁を題材にした少年漫画です。
TVアニメ化もされた人気作品です。
何よりも、囲碁というほとんどの読者にルールがわかっていない題材で、これだけの人気を得たことは、とても稀有なことです。
たとえ細かいルールがわかっていなくても、登場人物本人のモノローグや、周り人物の反応や台詞で解説され、今優勢なのか、劣勢なのかわかります。
正直言って、原作を全巻読んだ私も、今だにうっすらとしかルールがわかっていません。
ただ、当時、小中学生の間で囲碁人気が高まり、老人ばかりだった街の囲碁教室に子供達が溢れたと言う話題もありました。
また、日本以上に囲碁が盛んなアジア各国でも翻訳され、人気となっています。
中国ドラマ「ヒカルの碁(棋魂)」とは
2020年に、中国の動画配信サービスiQIYIにて製作され、配信されたドラマです。
中国でのタイトルは「棋魂」。
1話あたり45分程度で、全36話。(最終話のみ拡大放送)
日本では2022年にRakutenTVで独占先行配信され、CS放送のTBSチャンネルでも放送されました。
当然ながら、「週刊少年ジャンプ」の出版社である「集英社」から公式に権利を取得し、製作されています。
そのため、舞台は中国であり、現地向けの改変は行われていますが、原作を尊重し、要所のエピソードはうまく取り込めています。
画像引用元:RakutenTV
あらすじ(中国ドラマ版)
1997年、小学生のシー・グァン(時光)は祖父の家で、不思議な涙の跡のついた古い碁盤を見つけます。
その碁盤にシー・グァンが触れたことで、千年もの間眠っていた魂が甦ります。
その魂は、南朝梁時代の囲碁の名手、チュー・イン(褚嬴)でした。
チュー・インは、自らの生涯で見つけられなかった囲碁の最⾼境界である「神の⼀⼿」を求めて、死してなお、⼈間界で彷徨い続けていたのです。
チュー・インの姿や声は周囲には感じることができず、シー・グァンにしか伝わりません。
シー・グァンは、チュー・インの願いを叶えることを手伝う約束をし、囲碁を始め、やがて本人のその才能を発揮していきます。
登場人物
シー・グァン(時光)
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フー・シェンシュー(胡先煦)
本作品の主人公。
1000年以上前の囲碁の名手の魂の宿った碁盤に触れたことから、チュー・イン(褚嬴)と出会い、自分の才能に目覚めていきます。
心優しい性格ですが、調子に乗りやすく、短絡的なところがあります。
原作に非常に近い設定です。
日本原作 進藤ヒカル
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原作漫画通りですが、金髪メッシュが入っています。
チュー・イン(褚嬴)
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チャン・チャオ(張超)
1000年以上前の囲碁の名手。
無念を残し自害し、幽霊となって碁盤に宿ります。
その後、彼の声が聞こえた人間を傀儡に、囲碁の究極と呼ばれる「神の一手」を目指しいます。
何故、彼が霊体とは言え、この世界に残ることができているのか、大きな謎はやがて解けていくことになります。
日本原作 藤原佐為
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女性のような風貌ですが、男性です。
ユー・リャン(兪亮)
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ハオ・フーシェン(郝富申)
日本原作 塔矢アキラ
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ハンサムですが、特徴的なおかっぱ頭です。
中国版の彼も前髪はパッツリで、この髪型を意識しているのかも知れません。
ホン・ハー(洪河)
囲碁道場で出会ったシー・グァン(時光)の親友。
面倒見がよく、ムードメーカー。
原作と最もビジュアルが寄せられていませんが、メリハリの効いた登場人物の配置だと思います。
日本原作 和谷義高
シェン・イーラン(沈一朗)
主人公たちよりも年上。
冷静沈着で実力も高いものの本番に弱く、なかなか力が発揮できていません。
原作通り、あることがきっかけになし、海外囲碁修行に行くことになります。
原作では、日本→中国へ。
この作品では逆に日本の東京で修行してくることになります。
日本原作 伊角慎一郎
韓国ドラマ「ヒカルの碁/”棋魂”」の感想とおすすめポイント
原作との違いを楽しむ
舞台となった国が違うので当然ですが、中国における「囲碁」自体の地位が高いことは、大きく違います。
日本では囲碁のプロとなれば、師匠や弟子のグループはあるものの、それぞれ個人の戦いとなります。
中国では、スポンサーが着いたプロチームがあり、それぞれのチーム戦が行われているようです。
囲碁の養成学校を経て、プロ試験に合格したら、野球やサッカーのようにチームにスカウトされ所属するのです。
また、中国らしく、香港返還の話題が出てきます。
ドラマの制作は2020年でしたが、原作漫画の連載時の2003年を舞台にしています。
そのため、携帯電話がスマホでなく、ガラケーだけで、テレビは一人暮らしの部屋には持っておらず、ラジオが活躍しています。
細かい点では結構違いがありますが、その多くは「うまく調理したなぁ」という感想です。
むしろ、かなり原作のテイストに近づけています。
中国ドラマ自体、初めて視聴しましたし、2003年当時の中国を再現した風景というのは興味深く観られました。
吹き替え派も、敢えて字幕で
私は普段は吹き替え派です。
でも、これを字幕なしで音だけで聞いた場合、おそらくストーリーがよくわからなくなっていたと思います。
聞き慣れない囲碁の専門的な用語や、人名、地名が、音声だけでは全くわかりません。
主人公の名前すら、「時光」と字幕に書かれていて、「ヒカルの話をしているんだ」と理解できていました。
また、囲碁シーンで、「アタリ」とか「小目」とか、「星」という言葉も出てきます。
このままセリフで出てきても、さっぱり意味がわかりません。
特に、中国ドラマビギナーの私だったからかも知れませんが、この作品は字幕の方が良いと思いました。
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原作ファンにこそ
私のように、原作漫画、アニメに触れてきた方にこそ観てほしいと思いました。
漫画の実写化作品に、苦い思い出がある人もいらっしゃるでしょう。
「ドラゴン○ール」とか、「デビル○ン」とか、物議を醸し出した作品は数多くあります。
けれども、このドラマは不満点がとても少ない実写化作品だと思います。
特に、原作のキャラクターをとても大事にしています。
主人公のシー・グァン(=ヒカル)性格は、常に真っ直ぐで、目標に一直線です。
それは、ある意味で、やっぱり自分勝手で、周りからすると「困った存在」でもあります。
ライバルとなるユー・リャン(=塔矢アキラ)は、完全にツンデレを拗らせています。
また、大人の男性であるチュー・イン(=藤原佐為)は、はしゃぐ姿や仕草が、とても可愛らしく、微笑ましい部分もあります。
原作を知っているからこそ、このドラマで、それら元となったキャラクターがうまく取り込めていることがわかります。
また、ストーリーの要所となる部分は前後の入れ替えや登場人物の置き換えなどはあるものの、しっかり追えています。
やはり36話もあることが大きいです。
とても丁寧にエピソードをこなしつつ、1話で進む話の展開が早く、ダレません。
とは言え、最終話が一番テンポが悪くなります。
この回だけ放送時間が長い(85分)こともありますが、ある重要人物が去り、全体的に展開が「普通」のドラマになっていきます。
これも実は、原作通りだったりします。
そう言った点も含めて、このドラマは、原作を読んで(視聴して)いた方が、より楽しめると思います。
まとめ
今回は、【中国ドラマ】「ヒカルの碁/”棋魂”」のあらすじと感想とおすすめポイント【日本漫画の海外で実写化!】について、ご紹介しました。
「ヒカルの碁/”棋魂”」の感想
- 原作との違いを楽しむ
- 吹き替え派も、敢えて字幕で
- 原作ファンにこそ
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クライマックスの33、34話辺りは目に涙が浮かんでしまいました。
こう言ったドラマや映画は、昔と違って「親目線」で観てしまう傾向にあり、その点でも涙腺に響くものがあります。
このドラマは、36話と長いのですが、ぜひ観て欲しいドラマでした。
機会があれば、是非ご覧ください。
原作がお好きならば、特におすすめです!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それではまた次回!
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