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あとかのブログ

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【韓国ドラマ】「ストーブリーグ」のあらすじと感想【昭和男子もハマれる野球の話】

こんにちは、あとかです♪ 

以前は全く観ていなかった韓国ドラマを、ここ数年時折観るようになりました。

とは言え、日本でも大人気のイケメンや美女が織りなすキラキラした恋愛ドラマは苦手です。

犯罪ミステリーや医療もの等、普段観ている欧米のドラマと同様のジャンルを好んでいます。

今回ご紹介する韓国ドラマも、そういった作品です。

 

今回は、【韓国ドラマ】「ストーブリーグ」の感想【昭和男子もハマれる野球の話】について、ご紹介します。

 

  

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画像引用元:Amazonプライムビデオ

【韓国ドラマ】「ストーブリーグ」の感想【昭和男子もハマって観られる】

「ストーブリーグ」とは

「ストーブリーグ」は2019年に韓国で放送され、1シーズン1話あたり約1時間、16話で完結しています。

放送開始時の視聴率それほど高くはなかったようです。

それが、物語の後半に進むにつれて、鰻登りで評価は上昇し、放送終了後には韓国ドラマ界の大きな賞を受賞するにまで至っています。

詳しい方ならご存知と思いますが、タイトルの「ストーブリーグ」とは、プロスポーツ、特にプロ野球で使われる用語で、いわゆる「オフシーズン」のことです。

つまり、ペナントレースと呼ばれる公式戦が終わり、次のシーズンが始まるまでの準備期間のことです。

まさに寒い時期、「ストーブの必要な季節」からきており、英語では「hot stove league」と言います。

試合の行われないその時期には、プロ選手達は、休養を取ったり、自主トレーニングで次のシーズンの心身の準備に充てます。

一方で、球団スタッフ(フロント)は、選手や監督・コーチとの契約更改や移籍、引退、ドラフトでの新人採用など、チーム作りを行います。

主人公である球団の責任者であるGM(ジェネラルマネージャー)を中心に、プロ野球の裏方達の活躍を描いたドラマです。

このドラマは野球ドラマです。

ただし、そういった時期の設定のため、試合のシーンはほぼ出てきません。

どちらかと言えば、「企業」ドラマとか、「職業」ドラマと言えるかも知れません。

それから、私が観た韓国ドラマでは、ほぼ100%と言って良い設定なのですが、巨大な企業グループの一族の面々は、嫌なヤツとして描かれています。

本作においても、ご多分に漏れてませんでした。

 

あらすじ

4年連続最下位の韓国プロ野球チーム「ドリームス」は、新たなGM(ジェネラルマネージャー)を迎えます。

彼の名はペク・スンス。

ところが、スンスは野球の経験はおろか、知識すら一般人レベルでした。

ただ、彼は過去にも、企業の韓国相撲部やハンドボールの実業団等を率いて、競技未経験でありながらも、それぞれのチームを優勝に導いていました。

そんな野球素人の彼を、敢えてGMとして採用したオーナー企業側にも黒い思惑がありました。

オーナー企業から派遣されてきた常務や球団社長の妨害を表裏で受けながらも、選手や球団関係者を巻き込み、優勝を目指して邁進するスンス。

一見冷たく、何を考えているのか掴みづらいスンスに、当初は反発する関係者たち。

彼らの当惑を尻目に、あらゆる改革や行動で結果を示していきます。

そんな彼の姿に感化され、もはや諦めムードだった「ドリームス」の関係者の面々にもかつてのやる気や実力を発揮するようになってきます。

寒い季節「ストーブリーグ」を熱くするスンスは、果たしてドリームズを優勝へ導くことができるのでしょうか?

 

知っておきたい野球用語

GM(ジェネラルマネージャー)

Generalmanagerのことで、球団の野球の最高責任者です。主に監督・選手の人事を掌握し、チーム戦略全体を統括します。

球団社長は会社としての責任者であり、基本的には野球についてはタッチしません。

フロント

選手ではなく、球団のスタッフのことです。

GMや球団社長を始め、スカウトやデータ解析、グッズ販売のマーケティング部門なども含まれます。

 

登場人物

ペク・スンス

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画像引用元:Amazonプライムビデオ

ナムグン・ミン

本作品の主人公。

常に表情を崩さず、冷静沈着。

しかしながら、内には優勝に対しての強い想いと、意思を持っています。

かつては自身が未経験の韓国相撲やアイスホッケー、ハンドボール等のチームを運営し、それぞれを優勝に導き、「優勝請負人」という異名を持っています。

ただ、それぞれのチームは優勝後に解散という憂き目にも遭っています。

他にも、過去に辛い経験があり、そのことが彼の「勝利」への渇望にもつながっています。

そのために、その手法は強引かつ、やや独善的で、仲間への気遣いや感情表現も苦手なために、周囲には誤解や軋轢を生んでいきます。

それでも、彼の懸命さは、やがて彼らをも巻き込み、同じ目的のもと団結していくことになります。

公式戦を勝ち抜き、プレーオフに進出することができるのか?

彼の手腕にかかっています。

 

知っておきたい野球用語

公式戦

総当たり戦で戦っていき、勝率の高いチームが優勝を決めるプレーオフに進むことができます。

日本では2リーグ制で、各リーグの優勝チーム同士の日本一決定戦「日本シリーズ」が行われます。

プレーオフ

事実上の決勝戦です。韓国では1リーグ制10チームのため、公式戦の勝率上位2チームで最終決戦を行います。

最後は2チームしか試合をしないので、「寒い時期まで試合をする」「プレーオフに出場する」ということは、「優勝する」と同じ意味となります。

私が視聴し韓国ドラマ「ドクター・プリズナー」の主人公ナ・イジェ役でした。

その作品では、静かな復讐に燃え、目的のためなら多少の犯罪も辞さない医師の役でした。

ニコニコする役ではなく、冷淡で無表情、影のある男役は彼のはまり役なのかも知れません。

 

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イ・セヨン

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画像引用元:Amazonプライムビデオ
パク・ウンビン

ドリームズの球団運営チーム長。

野球のチーム運営の根幹となる部署の統括であり、唯一の女性チーム長です。

ドリームズを愛し、スンスと共に球団を優勝に導くための努力を惜しみません。

母親と実家で二人暮らし。

彼女の直向きな言動によって、事態が好転し、人々の心を動かすこともありました。

 

クォン・キョンミン

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画像引用元:Amazonプライムビデオ

オ・ジョンセ

ドリームズのオーナー企業の常務。

巨大企業ジェイソングループの社長の甥にあたります。

父親との確執や、社長の実子である従兄弟との諍いもあり、出世に執念を燃やしています。

そのため社長の肝煎りの命令である「ドリームズの解散」のためには手段を選ばず、何かにつけてスンスの邪魔をします。

キャンプ地の勝手なキャンセルやトレードの妨害、契約金のカットなどあらゆる手で嫌がらせを仕掛けてきます。

 

そんな彼も、複雑な過去からの因縁もあり、ドリームズには愛憎入り混じった想いもあることがわかってきます。

知っておきたい野球用語

契約更改

選手は次の年の1年間の給料を提示され、契約を更新します。

それはその年の成績や貢献度によって査定が毎年行われ、当然給料を増やしたい選手側と、人件費を抑えたい球団側がどうしても微妙な関係となります。

スポーツニュース等で「推定年俸〇〇円」というのを観たことがあるかも知れません。

選手には1年間の給料を12等分して支払われます。

キャンプ

球団が選手を集めての練習解禁となります。ただし、その時期はまだ寒い季節なので、怪我の予防もあり、暖かい場所で集合練習を行います。日本では2月1日からで、沖縄や海外の暖かい国でキャンプを張ります。

 

ハン・ジェヒ

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画像引用元:Amazonプライムビデオ

チョ・ビョンギュ

ドリームズ運営チームの若手社員。

イ・セヨンの部下で、彼女に想いを寄せています。

「コネ入社」と呼ばれ、本人もお調子乗りの性格で、本人も仕事に身が入っているとは見えませんでした。

ただ、次第に熱心に仕事に没頭するようになり、スンスを尊敬し、優勝という目標のために情熱を燃やすようになります。

 

韓国ドラマ「ストーブリーグ」の感想

野球で育った昭和男子もハマれるストーリー

おじさんのせいか、私は恋愛キラキラのドラマには興味があまり湧きません。

その点、本作品は恋愛要素は、ほぼゼロです。

主人公とヒロインが恋愛でベタベタすることもありませんし、嫉妬や三角関係などでドロドロということもありません。

と言うより、ヒロインであるイ・セヨン以外は、メインのストーリーに、レギュラーとしては、ほとんど女性が絡んできません。

かなり男臭いドラマと言えるかも知れません。

「4年連続最下位のプロ野球チームを再建し、優勝する」と言う目的のために邁進する主人公と、それに巻き込まれていく周囲との関係性が心地よく、あっという間に最後まで観てしまいました。

両国ともアメリカのメジャーリーグを手本にしているので、日本と変わらない韓国プロ野球の用語や制度があり、すんなり理解することができます。

野球の試合で勝った、負けたのストーリーではありません。

 

シンプルな戦いの構造

色々な要素の詰まった作品です。

優勝するための準備期間(ストーブリーグ)に、主人公のスンスは、次から次に起こる障害を一つ一つ乗り越えていきます。

そのテンポは非常に良く、わずか数ヶ月の話で、よくこれだけのことが起こると感心してしまいます。

そうして様々な相手との対立構造の中に身を投じていきます。

球団スタッフとの戦い

当初、野球に関しては素人でGMとなったスンスは、球団のスタッフから強い反発を受けます。

不正で身を肥やし裏で権力を持つ者や、元プロ野球選手で、先輩風を吹かせて態度が悪い者、やる気がなく遊び感覚で仕事をしている者、そういった人々を少しずつ変えていき、目的を同じくしていきます。

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画像引用元:Amazonプライムビデオ

 

選手との戦い

長年最下位とは言え、プロ野球選手としてのプライドもあり、素人にとやかく言われたくないという抵抗があります。

それは、監督、コーチ陣も同様です。

また、「契約更改」というフロントと選手の軋轢を生みやすい関係性もあります。

また、コーチ陣と選手との間の齟齬(そご)も発生します。

最下位を脱出させるために、良かれと思いシーズンオフ期間中にも指導をしたいコーチと、規約を守りたい選手間での調整にも、GM自らが乗り出さざるを得ません。

 

そんな彼らとも仲良くするわけではありませんが、だんだん信頼され、同じ方向に向かって行くことになります。

「優勝したい」「勝ちたい」その想いは同じということが伝わってくるからです。

そのためのGMとしてあらゆる手段を使い、彼ら選手もその気になってきます。

 

知っておきたい野球用語

シーズンオフ期間中の球団による指導禁止

公式戦の行われていない時期。球団の影響下にない期間が定められ、その時期は、選手は自分のためにオフにしたり、自主トレーニングを行うなど、自由に使えます。その間は球団が指導したり、集合させたりすることはできません。

日本でも球団又は選手は、毎年12月1日から翌年1月31日までの期間においては、許可なく、いかなる野球試合又は合同練習あるいは野球指導を行うことはできないことになっています。 

 

 

オーナー企業から派遣された常務との戦い

このドラマの主軸となる戦いです。

当然ながら、権力は雇い主でもあるオーナー側にあります。

ただ、一般消費者相手にしている企業としては、オーナーはファンに嫌われるわけにはいかず、球団を無碍にはできません。

実は、波風を立てず、うまく解散に持っていきたいと考えています。

そのためには最下位が続いても良いとさえ、思っているのです。

GMであるスンスとは目標は真逆なのです。

この戦いは物語の最後の最後まで続きます。

 

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画像引用元:Amazonプライムビデオ

 

各チームのGM同士の戦い

GMという同じ立場で、ライバルという緊張感もありながら、お互いにプロ野球を盛り上げたいというシンパシーも感じあっています。

その関係性がとても良くて、ただ騙しあったり、潰しあったりではなく、ワクワクします。

 

オーナー企業がプロ野球の球団を持つこと、その理由は企業自体の宣伝や地域貢献アピールなどが多いと思います。

日本のプロ野球でも、巨人や中日などの新聞社や、ソフトバンク、楽天、DeNA、ヤクルト、オリックス、ロッテ、日本ハムといった一般人に顧客をもつ企業、阪神や西武などの鉄道を持つ企業が名を連ねています。

唯一、例外なのは、広島です。

一応、筆頭企業は広島に本社を構える自動車会社のマツダですが、一般人も株を持つことができ、「市民球団」とも言えます。

この作品でもジェイソングループという企業がドリームズをいうプロ野球球団を保有しています。

長く球団経営に関わっていますが、野球に特に関心があるわけではなく、事業の顧客である一般市民に顔を売ることと、良いイメージを持たれるためだけが目的でした。

ただ、本業の変化により、今後はBtoB(企業同士の取引)しかなくなる予定のため、顧客である一般市民に媚を売らなくて良いという判断となります。

そのために、ドリームズを円満に解消したいのです。

チームを優勝させたい主人公と、真逆のオーナー企業側の構図が出来上がります。

しかも対立するそれぞれの立場に思惑や理由があり、単純な勧善懲悪というものではないのが魅力でもあります。

 

最後まで緊張感があり、夢中になれるドラマ

実はそれほど期待せずに観始めました。

とは言え、数話で夢中になってしまい、最後まで途切れず観てしまいました。

プロ野球という題材なので仕方がないのですが、おじさんたちの出演シーンがとても多いのが特徴です。

そのおかげかも知れませんが、私自身とても観やすく、グッとくるシーンも多かったと思います。

特にラスト2話あたりは、終わってしまう寂しさと、最後の一波乱で大満足でした。

終わり方もファンタジーでなくて良かったと思います。

 

それから余計なことですが、とても人件費のかかっているドラマだと思います。

主要キャストの多さも当然なのですが、野球というスポーツは1チーム最低9人の選手が必要です。

試合となると2チーム18人。

観客もいれるとそれこそ膨大な人数となります。

「お金のかかったドラマだなぁ」と思いました。

 

また、野球のシーンでも選手のフォームなどは嘘くさくなかったので、経験者が務めていたのかも知れません。

ボールの軌道等はもしかしたらCGかも知れません。

そのおかげで余計なことを気にせず、ストーリーに没頭できました。

 

最後までハラハラできる、その上爽快感のある名作だと思います。

 

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画像引用元:Amazonプライムビデオ

まとめ

今回は、【韓国ドラマ】「ストーブリーグ」のあらすじと感想【昭和男子もハマれる野球の話】についてご紹介しました。

 

「ストーブリーグ」の感想             

  1. 野球で育った昭和男子もハマれるストーリー
  2. シンプルな戦いの構造
  3. 最後まで緊張感があり、夢中になれるドラマ

「カタカタするBOX」はLSS (id:little_strange)さんのこちらのブログから! 

 

このドラマは、恋愛要素はほぼ皆無と言って良いかと思います。

それが物足りない方は厳しいかも知れませんが、とても良いドラマです。

野球に興味がない方もいらっしゃると思いますが、何の救いでもありませんが、主人公も野球経験はありません。

彼の、最終話、最後のセリフを聞いて欲しいです。

ぜひ観て欲しいドラマでした。

 

それから、個人的にはサプライズでしたが、イ・ジェフンがほんの少しですが印象的な役柄で出演していました。

以前記事を書いた、日本でもリメイクされた「シグナル」というドラマで主役でした。

 

韓国ドラマビギナーの私が、その数少ない視聴経験の中でも2作品もの主役が出演していたドラマです。

そりゃ、面白いわけだと納得しました。

www.atoka.xyz

 

未視聴の方は、是非ご覧ください。

個人的にはかなり、おすすめです! 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

それではまた次回!

 

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