こんにちは、あとかです♪
韓国ドラマで、イケメンや美女が織りなすキラキラした恋愛ドラマが人気かと思います。
私は普段、欧米のドラマを好んで視聴しています。
中でも、犯罪ミステリーやサスペンス、医療もののドラマが好みです。
特にそれらが組み合わさった「医療サスペンス」は大好物と言えます。
韓国ドラマビギナーの私ですが、好みのジャンルはやっぱり同じです。
今回は、【韓国ドラマ】「ドクター・プリズナー」の感想【驚きの結末は見逃せない!】について、ご紹介します。
画像引用元:Amazonプライムビデオ
【韓国ドラマ】「ドクター・プリズナー」の感想【驚きの結末は見逃せない】
「ドクタープリズナー」とは
「ドクター・プリズナー」は2019年に韓国で放送され、1シーズン1話あたり約1時間、16話で完結しています。(Amazonプライムビデオでは30分×32話)
医療ものであり、サスペンスであり、プリズンものであり、復讐劇でもあります。
これまで私が視聴した韓国ドラマの中で、お金持ちが善人だった作品はありません。
本作品でも、巨大な財閥企業グループの一族の面々は、絶対的な「悪」として描かれています。
ただ、他の韓国ドラマと違っていたのは、主人公側も悪に目覚め、「悪」対「悪」の対決になっていることです。
このドラマは非常にテンポがよく、クルクルと勝者と敗者の立場が入れ替わります。
敵か味方か?、誰が勝ち、負けたのか?
緊迫感が常に漂い、最後までハラハラしながら観られる物語です。
あらすじ
テガン大学病院に勤務する誠実な救急外科医師ナ・イジュ。
彼は患者の命を救うことを常に優先し、時にはお金のない患者を自らの費用で手術をすることもありました。
そんな彼の元に、交通事故に遭った夫婦が運ばれてきます。
彼らはナ・イジュの元からの知人であり、妻は妊娠中でした。
病院に着いたところで夫は息を引き取り、妻も命に関わる危機的な状況となりました。
ナ・イジュが彼女の緊急手術に取り掛かっている最中に、テガングループの会長の息子で病院の常務でもあるイ・ジェファンに呼びつけられます。
そして、ほんの軽症の姉の治療を優先させるように強要されるのです。
病院オーナーであり、巨大財閥グループ一族の権力を振りかざされ、手術を途中で抜けざるを得なくなりますが、結果としてそんな理不尽な要求を突っぱねます。
しかし、そのゴタゴタの間に妻の容体は悪化し、母子ともに亡くなってしまうのです。
激しく落胆するナ・イジュに追い討ちをかけるように、イ・ジェファンの嫌がらせによって、医療ミスの罪で逮捕されてしまいます。
3年の刑期を終えたナ・イジュ。
そこから、彼の復讐劇が始まったのです。
登場人物
ナ・イジェ
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ナムグン・ミン
本作品の主人公。
心優しく、患者思いの優秀な救急外科医でしたが、勤務する病院のオーナーであるテガングループの一族の一人に逆らったために、無実の罪を着せられ、服役することになります。
3年の刑期を務め終えた彼は、以前の屈託のない面影はすっかり陰を潜め、冷静沈着で、目的のためならば多少の犯罪は気にしない性格となります。
ナ・イジェは、その制度と彼自身の医療知識を駆使し、人脈と情報を手に入れていきます。
そして、彼は、まず手始めに、西ソウル刑務所の医療課長の地位を狙います。
そこから、彼の復讐計画が始まるのです。
演じている役者さんは、冒頭の優しく、どこかほんわかとしたと人物像から、3年後の静かな復讐の炎を燃やす演技の切り替えが見事です。
ソン・ミンシク
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キム・ビョンチョル
ナ・イジェがその地位を狙っている西ソウル刑務所の医療課長。
収監されてきた時の権力者や巨大な企業グループ一族などに便宜を図ることで、権力を拡大してきました。
特に医師として最高権力を持つことができるテガン大学病院のVIPセンター長を目指し、テガングループ一族の権力闘争に加担します。
自分の現在の地位を脅かす、ナ・イジェを当然ながら目の敵にしています。
彼の兄や家族は皆医師であり、一族で総合病院が成り立つほどのエリート一族です。
しかし、彼の一族の中ではむしろ落ちこぼれであり、その劣等感が彼の原動力でもあります。
イ・ジェジュン
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チェ・ウォニョン
巨大企業グループオーナーのテガン一族の会長の長男。
会長を自分の実子にすることを目論んでいる父の後妻である義母や、異母弟妹を陥れるためにナ・イジェを利用しています。
自らの欲のために、味方にも敵にもなり得る油断のならない存在です。
彼自身は、テガングループの会長の長男でありながら、後継者争いに巻き込まれ、ナ・イジェ以外にも、様々な人物を陰で操ります。
彼自身、すでに強大な権力を持ちながら、自ら手を下すことを好み、そのことが恐怖を増幅させています。
イ・ジェファン
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パク・ウンソク
テガングループ会長の次男で、テガン病院の常務。
イ・ジェジェンとは異母弟にあたります。
甘やかされて育ったため、親の権力を傘に着て、わがままし放題。
自分の意のままにならなかったナ・イジェを無実の罪で逮捕させます。
トラブルメーカーであり、そもそもの原因となった交通事故を引き起こした張本人でもあります。
そして、物語の終盤に意外な役割を担うことになります。
イ・ジェイン
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イ・ダイン
テガングループ会長の長女でイ・ジェジュンの異母妹。
弁護士で、テガン病院では法務チーム長と勤めます。
きっかけとなった交通事故の際は兄ジェファンの車に同乗していました。
3年後、テガングループの中枢にある彼女は、弁護士として実母やテガングループの法律部門を支えながら、物語の陰で暗躍することになります。
ハン・ソグム
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クォン・ナラ
テガン大学病院の精神科医師。
西ソウル刑務所でもボランティアとして勤務しています。
不安障害を抱える実弟のハン・ビッを支えながら懸命に努力をし、医師となりました。
そんなハン・ビッがある事件を起こし、刑務所に入れられます。
その上、刑務所内から謎の失踪を遂げるのです。
彼女が刑務所のボランティアに出向く目的は、収監中に消えたハン・ビッを探すことにありました。
彼女はその目的のために、やがてナ・イジェと手を握ることになります。
チョン・ウィシク
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チャン・ヒョンソン
中央地検の刑事部長。
上昇志向が強く、自分の出世のためとは言え、貪欲に真相を突き止めようとします。
高校時代は野球部で投手でしたが、変化球が投げられない直球専門だったため、プロへの道を断念していました。
その直球精神で努力して今の地位を勝ち取りましたが、変化球にも憧れ、うまく立ち回ろうとしますが。。。
彼の執念は物語の後半に向けて、大きく影響することになります。
日本でリメイクされた韓国ドラマ「シグナル」でもクセのある役で出演していましたが、結構好きな役者さんです。
オ・ジョンヒ
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キム・ジョンナン
財閥夫人でしたが夫の愛人の殺人を教唆した罪で収監されています。
ナ・イジェの「病気を捏造する技術」で刑執行停止を受け、刑務所から出られ、それ以降、彼をバックアップしています。
韓国ドラマ「ドクタープリズナー」の感想
健康な人を病気にする医師
医療ドラマをお好みでない方もいらっしゃると思います。
本作品は医療ものではありますが、患者さんを治したり、正体不明の謎の病名を突き止める、と言ったことはほとんどありません。
それよりも、むしろ健康な患者さんを「病気にする」技術がカギとなっています。
主人公が医師ですので、当然医療行為を行うことも、薬剤や治療の専門用語も頻出しますが、字幕で解説が入ったりしますのでわかりやすいです。
また、このドラマのキーとなる制度があります。
どのような囚人も、重大な疾患を患ったり、大怪我をした場合、投獄の執行停止となる制度です。
つまりは刑務所の拘束から出られて、自由の身になれるのです。
この制度を悪用するのは、お金と権力を持った者たちです。
彼らの手先となるのは刑務所に所属する医師ということになります。
優秀な医師であるナ・イジェは、病気を治すことは当然ですが、人為的に病気を生み出すことにも長けているのです。
その能力も彼の武器となります。
普通の医療ドラマとは一線を画しているのはこの点だと思います。
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欧米のドラマ好きな方も
私は普段欧米の海外ドラマを観ています。
正直言って、韓国ドラマにはまだ観慣れておらず、おじさんの私にはイケメンや美女たちの恋愛ドラマは、なかなか興味が持てません。
今作品も医療サスペンスということで興味を持ちました。
ただ、この作品も恋愛要素が皆無というわけではなく、ある意外なカップルが出来上がります。
これはとても面白い展開でした。
また、海外ドラマ「Dr.HOUSE」を思い出しました。
人体内で起こっている病気の原因となる臓器の動きや、投与した薬物動態を、CGで作成した映像で見せたり、様々な病名や治療法は頻出するものです。
また、物語に出てくる「ハンチントン病」は「Dr.HOUSE」でも印象的な病気です。
まさに「サスペンスドラマ」!
このドラマは、ハラハラドキドキの、まさに「サスペンスドラマ」です。
展開がものすごく早く、さっきまで優位な立場に立ってニヤッと笑っていた人物が、次の瞬間には追い込まれていて、今度は相手に掴みかかったりしています。
まるで、コインの裏表がポンポンひっくり返る様です。
やっとのことで倒したと思った敵の裏に、さらに強大に敵が控えていたりしますし、味方が敵に、敵が味方にもなりえるので、油断ができません。
最初は1対1の単純な構図に見えたものが、3つ巴となり、それぞれが裏で手を結び、裏切り合うことで、目まぐるしく情勢が変わっていきます。
脚本がよく練られられていて、細かいことはすっ飛ばしながら、次から次へと謎が提示され、驚きの真相が明らかになります。
冷静に考えると矛盾がある部分もある気がしますが、「細かいことは気にしない」方が純粋に楽しめます。
主人公ナ・イジェが何年にも渡って綿密な計画と準備をしていることが、物語が進むにつれてわかってきます。
16話は結構長いですが、「次はどうなる?どうなる?」と思いながら観ている内に、あっと言う間にラストまでたどり着きます。
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マウントの取り合いの果てに。
本作品のテーマは復讐劇です。
とは言え、主人公ナ・イジェがインテリの医師のため、主に騙し合い、謀略がメインで、暴力的な行為はほとんどありません。
開腹手術シーンなどもありますが、ご丁寧にボカシを入れていて、余計にリアルにはなっています。
注射で昏睡させたり、病気を悪化させて殺害したりはあります。
派手なアクションシーンや映像で魅せる作品ではなく、「会話劇」が中心です。
そのため、膨大な文字数の字幕から眼を離せません。
実際にちょっと目を離していたら、今どんな事態が起こっているか、遡って観ないと、わからなくなってしまうこともあります。
つまり、このドラマの構造は、「会話での戦い」です。
言葉でマウントを取り合う、言わば「口喧嘩」ドラマなのです。
自分の持っている情報、相手を陥れる証拠等、いかに効果的なタイミングで相手に晒すのか。
また、敵の策にハマったと思わせて、実は先回りしていたり、その場の機転でなんとか逃れたり、そうしながら主人公ナ・イジェの復讐は着々と進行していきます。
物語が進み、それぞれの思惑が交錯する中で、主人公の復讐の最終ゴールと「真の目的」が見えてきます。
最終話、その意外な結末は、なかなか見応えがありました。
最後まで観て良かったと思えるドラマです。
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まとめ
今回は、【韓国ドラマ】「ドクター・プリズナー」の感想【驚きの結末は見逃せない!】についてご紹介しました。
「ドクター・プリズナー」の感想
- 健康な人を病気にする医師
- 欧米のドラマ好きな方も
- まさに「サスペンスドラマ」!
- マウントの取り合いの果てに。
「カタカタするBOX」はLSS (id:little_strange)さんのこちらのブログから!
冒頭にも書きましたが、私が観てきた韓国ドラマでは、お金持ちや権力者は皆「悪」という構図ばかりです
そのことは、韓国ドラマファンなら、みんな知っているそら豆さんのブログでも、言及されています。
ある種のパターンなのかもしれません。
解体されている日本と違い、まだ財閥が残っている韓国では、圧倒的な金持ちや権力者が存在しているのでしょう。
庶民との途方もない格差が、ドラマを産むのかも知れません。
実際、このドラマはとても面白く、久しぶりにハラハラしながら夢中になって最後まで観ました。
未視聴の方は、是非ご覧ください。
個人的にはかなり、おすすめです!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それではまた次回!
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