こんにちは、あとかです♪
医療ドラマなら名作は数多くありますが、特に私が好きなのは「Dr.HOUSE」です。
1話完結の医療ミステリーという、それだけで食指は動くのですが、何より、主人公のハウスをはじめ、登場人物それぞれの魅力も大変大きい作品です。
また、ある程度の人気があったのにも関わらず、打ち切りとなっています。
そのせいかも知れませんが、そのラストには賛否両論あるようです。
今回は、【海外ドラマ】Dr.HOUSEの感想とおすすめポイント【結末について思うこと】について、ご紹介します。
核心的なネタバレはしていませんが、登場人物紹介やストーリーの一部には触れています。
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【海外ドラマ】ドクターハウスの感想とおすすめポイント。【結末について思うこと】
「Dr.HOUSE」とは
アメリカで 「HOUSE M.D.」という原題で、2004年から2012年まで、8シーズン続いて、完結しています。
全177話です。
ちなみに原題の「M.D.」はmedical doctorのことで、医学博士という意味です。
ジャンルとしては1話完結の「医療ミステリー」です。
このドラマが日本でDVDレンタル市場に入ってきた当時、手塚治虫の名作漫画「ブラックジャック」とコラボした宣伝が行われていました。
正直言って、両作品は全然関係ないのですが、主人公が「医者」で「ニヒルな性格」という共通点のみで押し切っていました。
コラボムービーもTSUTAYAでも見かけました。
あらすじ
プレインズボロ教育病院の医師、グレゴリー・ハウスは、自らのチームで誰もが匙を投げた患者の治療にあたります。
ハウスは、「診断」の天才です。
手術や投薬自体は別の専門の医師に任せるものの、その洞察力や医学知識で、患者さんの不調の「真の原因」を突き止めます。
ただ、患者さんに直接会うことは、ほとんどありません。
その診断のための情報収集は、主に部下からの報告のみで行います。
時折、患者さんの自宅に部下を行かせて、ピッキングにより無断で侵入する命令をくだします。
最初の頃は、部下も不満や不安を口にしますが、その内慣れて言われなくても行く様になってしまいます。
実際に、患者さんの自宅に隠されていた秘密を掴むことが多く、新たな診断のヒントになったりします。
ハウスの破天荒な言動に、周囲は巻き込まれながらも、今日も新たな患者さんの治療にあたります。
登場人物
グレゴリー・ハウス
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ヒュー・ローリー/日本語吹替 木下浩之
主人公の天才医師。
偏屈で、皮肉屋、差別的で、子供っぽく、倫理観には欠けています。
医師としての患者に寄り添ったり、思いやることよりも、謎の病気を解明することに熱中します。
過去の誤診により、右足の筋肉を失い、徒歩の際には杖を手放せません。
また、その慢性的な痛みのために鎮痛薬を常用し、依存状態です。
「人は誰もが嘘をつく」が口癖で、患者は医者や周囲に、本当のことを話さないと考えています。
部下とのチームによるブレインストーミングで、ホワイトボードに可能性のある疾患を書き連ね、真の病気を突き止めていきます。
洞察力や観察力、そして高い推理力があり、「シャーロック・ホームズ」をイメージしたキャラクター設定がなされています。
リサ・カディ
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リサ・エデルシュタイン/日本語吹替 仲村かおり
ハウスの上司であり、プレインズボロ教育病院の院長です。
ハウスとは学生時代からの友人で、彼の素行は信用していないものの、医師としての能力は最も高く評価しています。
ジェームス・ウィルソン
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ロバート・ショーン・レナード/日本語吹替 蓮池龍三
ハウスの親友で腫瘍科の医師。
お人好しで、ハウスの困った言動も結局はなんとなく許してしまいます。
一方、女性関係はだらしないところがあり、トラブルに見舞われることもあります。
シャーロック・ホームズの相棒のワトソン医師から想起された存在です。
エリック・フォアマン
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オマー・エップス/日本語吹替 勝沼紀義
ハウスの部下。
年長で、強い倫理観を持っているため、ハウスと意見がぶつかることもあります。
ただ、その分ハウスからの嫌がらせも人一倍受けています。
能力は認めつつもハウスのような医師にはなりたくないと、別の病院に勤めたこともありました。
ただ、その病院で、自らがハウスの強い影響下にあることを自覚することになります。
アリソン・キャメロン
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ジェニファー・モリソン/日本語吹替 藤本教子
ハウスの部下のひとり。
感受性が高く、同情的で、周囲から孤立した人物に惹かれる傾向があります。
正義感と熱意に溢れ、患者に対する思いやりも深いため、ハウスのチームでは別の切り口から病気の解明の緒となることがあります。
ロバート・チェイス
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ジェシー・スペンサー/日本語吹替 興津和幸
ハウスの部下で、外科医師。
ハウスは直接患者さんと関わらないため、実際の手術や投薬を行うことが多い。
日和見的で、上司であるハウスには基本的には逆らわなかったものの、後には成長を見せます。
Dr.HOUSEの感想とおすすめポイント
おすすめ① ミステリー好きの方
このドラマを観る前は、医療ドラマなので「グレイスアナトミー」のような感じかと思っていたのですが、完全に「推理もの」でした。
基本的に、
- アバンタイトルで患者が発症
- 様々な手がかりから、治療を試す
- うまくいかない
- ひょんな事から真の原因発見
- 診断確定
- 治療成功
という流れです。
医療ミステリードラマとはよく言ったものです。
そもそもの設定も、主人公ハウスは「ホームズ」、相棒のような医師ウィルソンは、「ワトソン」のもじりです。
ハウスの薬物依存もホームズのオマージュですし、(バイオリンではありませんが)楽器を弾くシーンもあります。
このドラマのミステリー(謎)は、患者の病気そのものです。
毎回、原因不明の病気に冒された患者が、主人公のハウスの医療チームで、あらゆる糸口からその原因を究明し、命を救っていきます。
観察と推理で、トリックを破り、真相を突き止めます。
その謎の病気のレパートリーの多さには目を見張ります。
推理ものや犯罪ミステリーが好きな方に、おすすめです。
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おすすめ② 天才のわがまま
ハウスは、部下や友人への洒落にならない悪戯や、罵詈雑言等、最低な言動を繰り返します。
その上、バイコディンという鎮痛薬の依存症でもあります。
この様に、人間的には決して尊敬できない人物ですが、「病気を突き止め患者を救う」と言うことに関しては、非常に高く評価されています。
部下の医師たちは、ハウスの子供っぽいパワハラに悩まされながらも、その能力には憧れ、強い影響を受けていきます。
その子供っぽい言動も、ハウスの「弱さ」であり、医師としての純粋さでもあると思います。
ハウスのことが好きになれない方も多いと思いますが、私は憎めない性格だと感じます。
おすすめ③ 医療ドラマが好きな方
当たり前ですが、医療ドラマがお好きな方は必ずはまれると思います。
基本的には、病院内だけの話で、謎の病気と向き合う医師達と、その患者、家族との物語です。
全ての患者があっさり治るわけではありません。
残念ながら、診断が間に合わなかったり、最初から手遅れだったりもします。
また、医師監修の基、リアルに起こり得る病気だということも医療ドラマとしての緊張感や面白さにつながっています。
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結末について思うこと
まず、シーズン8でこのドラマは「打ち切り」と言って良いと思います。
ただ、人気が無くなって、視聴率がガタ落ちで、ということでも無いようです。
主役のヒュー・ローリーが辞めたがった、という噂も立ちました。
その噂には、本人が激怒し否定したそうです。
一番有力な説は、製作費にあるようです。
長期にシーズンが続き、人気作となると、出演料が跳ね上がってきます。
俳優によっては、映画に出演するより高額のギャラを得る人もいます。
それを裏付けるように、シーズン6以降に、「Dr.HOUSE」の主要キャストが次々降板、もしくはゲスト出演となります。
最終話
※若干ネタバレになる可能性があります。気になる方は読み飛ばすことをお勧めします。
火災の中、身動きすることができず、横たわるハウス。
意識が朦朧とする中、彼の元にこれまでの出演者が次々と現れます。
それは薬物による幻覚であるかと思いますが、その懐かしい人たちに、ハウスは褒められたり、貶されたりしていきます。
ご存知な方には思い起こされるかも知れませんが、奇しくも、手塚治虫の「ブラックジャック」の連載最終話「人生という名のSL」と同じような展開なのです。
もちろん、この最終話を見越して、「ブラックジャック」とのコラボでキャンペーンをしたわけでは無いでしょう。
でも、私はこの最終話を観ながら、「うまくできたものだ」と感じました。
最終シーズン、ある人物が不治の病に冒されています。
そして、最終話は、その人物のために、ハウスが、ある行動を起こすのです。
ラストシーンでは、正直言って、何も解決していないとは思いました。
ただ、爽やかには締めくくられたとは思います。
ロングランのドラマで、「何だこれ?」という結末になるドラマもありますが、このドラマは一応納得の終わり方です。
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まとめ
今回は、【海外ドラマ】Dr.HOUSEの感想とおすすめポイント【結末について思うこと】について、ご紹介しました。
個人的な話ですが、このドラマのDVDがリリースされた当時、いくつも観たい海外ドラマが重なっている幸せな時期でした。
「プリズンブレイク」が完結し、「24 TWENTYFOUR」を完走して、やっと「じゃあそろそろ観ようかな」という感じでした。
正直、あまり期待していなかったように思います。
ただ、実際に観始めてみると、あっという間にハマりました。
ハウスに影響され、「人は誰もが嘘をつく」と口をついてしまう時期がありました。
我ながら、思い出すと恥ずかしいです。
吹き替えが特に良くて、ハウス役の木下浩之さんの演技がとても好きでした。
BONESのシーリー・ブースと同じ声ですが、ハウスの方が嫌なヤツで、面白い台詞回しの多い作品でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それではまた次回!
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