こんにちは、あとかです♪
急激に肌寒くなってきましたね。
これからの季節は暖房器具は欠かせないと思います。
もちろん地域によって、主力となる暖房形態は異なってます。
ストーブや石油ファンヒーター、ガスファンヒーターなどの、いわゆる「石油(ガス)暖房」が主力かと思います。
一方で、最近のエアコンは、暖房能力も非常に高くなっていると言われています。
昔、家電販売の仕事をしている時に、お客様からよく言われました。
「でも、エアコン暖房は電気代が高いでしょう??」
「その割に暖かくないし。。。」
確かに、今現在でも、そういうイメージもあると思います。
実際にはどうなのか、今回は、エアコン暖房のメリット、デメリットと、上手な使い方についてご紹介したいと思います。
エアコン暖房の仕組み
そもそも、エアコン暖房の仕組みはどうなっているのでしょうか?
ものすごく簡単に言えば、冷房と逆の動きをしています。
<冷房>
室内の空気から熱を奪い取って、屋外に送る。
<暖房>
屋外の空気から熱を奪い取って、室内に送る
エアコンには、「冷媒ガス」が入っていて、空気から「熱を奪う」性質があります。
熱を吸い取る(汲み上げる)という意味で「ヒートポンプ式」と言います。
つまり、エアコンは「空気から熱を奪う」という機能だけで、冷房も暖房も可能になっているのです。
そのため、夏の冷房時には、室外機からは熱い空気が放出されています。
逆に、これからの季節に暖房を使うと、室外機からは冷たい空気が放出されます。
この「冷媒ガス」がエアコンの肝と言って良いと思います。
引っ越し等で何度も設置し直すと、その度に少しずつ「冷媒ガス」が漏れて冷房や暖房の効きが悪くなることがあります。
効かなくなったエアコンは、ガスチャージで復活することもあります。
エアコン暖房のメリット
簡単、楽
最大のメリットと言えると思います。
タンクのサイズが大きい機種が増えたとは言え、毎週のように灯油を購入し、ポンプで入れるというのはやはり面倒です。
お年寄りだけの家や、お子さんが多い家などは大変と思います。
エアコンなら、リモコンを押すだけですので、これ以上楽なことはないと思います。
エアコン暖房が暖まらないというイメージは、実は過去のものです。
暖房能力だけ切り取っても、石油ストーブ、ファンヒーターに引けを取らないどころか、上回っていることもあります。
安全、空気を汚さない
火を使わないと言うことは、当然、火事のリスクはゼロに近くなります。
小さいお子さんがいらっしゃる部屋では、火傷などの事故も起こり得ません。
また、灯油を燃やすことで、不完全燃焼による一酸化炭素や、窒素などの有害物が発生する可能性がありますが、エアコンにはありません。
エアコン暖房は、室内の空気自体には影響がなく、温度だけを変化させます。
結露が発生しない
灯油を燃やさないので水分も発生させません。
室内外の温度差によって窓に発生する「結露」も起こりにくくなります。
エアコン暖房のデメリット
ストーブや石油ファンヒーターなどの、石油暖房と比較してのエアコンのデメリットを考えてみます。
電気代のコスト
やはり最も気になるのは、ランニングコストだと思います。
実際の電気代ですが、例えばリビングで12畳の部屋でエアコン暖房を使ったとします。
ざっくり言えば、1時間あたりの電気代は最大20〜50円です。
かなり幅がありますが、条件によって、全く異なってきます。
- 建物(部屋)の気密性、
- エアコン自体の省エネ能力
- 室外の気温と、室内の設定温度
条件によっては、1時間あたり10円程度しかかからない場合もあります。
今のエアコンはインバーターエアコンと言われ、必要な温度によって能力を可変させることができます。
自動車で、必要に応じてスピードを調節できるように、必要な分だけ強い運転ができるような仕組みです。
その分、かかる電気代も上下します。
そのため、必要な温度設定が高すぎたり、暖めた空気が逃げてしまう環境では、ずっと高能力で運転することになりますので、電気代が上がります。
無駄なく能力を発揮できると言うことでもあります。
昔々のエアコンはオンオフのみで、言わば、大きなドライヤーみたいなものでした。
エアコンの室内機の側面や下部に貼っている、スペックの書かれたシールをご確認ください。
冷房、暖房と分けて、「定格消費電力」と書かれた部分があります。
具体的な数字が、「Kwh(キロワットアワー)」という単位で書かれていると思います。
これはあくまでも定格能力を発揮した場合の1時間あたりの消費電力です。
カタログや取扱説明書には、こういう風に書かれていると思います。
先ほど書きました通り、冷暖房能力は可変しますので、1時間あたりの消費電力も幅があるのです。
この機種では、能力欄に、「暖房(105〜1980w)」と書かれています。
契約状況や電力会社によって異なりますが、1Kwhあたりの電気代は25円前後です。
単純計算では、この機種の電気代は、1時間あたり26.25〜49.5円と言うことになります。
使い方や条件により、電気代に大きな差があることがわかります。
電気代の計算方法
実は、どんな電化製品もおおよその電気代が計算できます。
その家電の消費電力量(Kw)× 25円※ × 使用する時間(h:時間)=電気代
※1Kwhの電気料金。電力会社からの請求書などでご確認ください。
例えば、1000w(1kw)のドライヤーを30分つけっぱなしにした場合、
1(Kw)× 25円 × 0.5(時間)=12.5円
と、ざっくりですが計算できます。
エアコン暖房の上手な使い方
夏場に比べて、暖房が電気代がかかるのは、実は当然のことです。
夏:室温33度→設定温度27度(6度)
冬:室温5度→設置温度20度(15度)
変化させる温度が冬の方が圧倒的に大きいので、その分コストがかかります。
設定温度を上げすぎないように注意しましょう。
上手く使えば、実は、エアコンはかなりコストの安い暖房と言えます。
<エアコン暖房の上手な使い方>
①石油ストーブで暖めた部屋の温度維持で使う
②温度設定を上げすぎない。
③部屋の大きさに合わせた能力のエアコンを選ぶ
(無理をさせる=電気代が高い運転を続ける)
空気が乾燥する
これは2種類の意味があります。
①室温が上がるから
室温が上がると、空気中に取り込める水分量が増えます。
そうすると、室内の水分量が変化していなくても、湿度が下がるということになります。
②水分を増やさないから
灯油を燃やすと、CO2とH2Oが発生します。
つまり、二酸化炭素と水です。
そのため、ストーブや石油ファンヒーターをつけていると、室内の水分量が増えるのです。
一方でエアコンは増やすことはありませんので、相対的に湿度が下がる=乾燥するということになります。
乾燥対策は、単純に水を入れたコップや器を設置したり、濡れたタオルをかけて置いたり、霧吹きで水を撒くのも有効です。
最近のエアコンは、「加湿」機能がついているものもあります。
暖房能力
「エアコンって暖まらないでしょう?」というのは、ある意味では誤解です。
最近のエアコンは、暖房能力が上がっていて、最大能力で言えば、石油ファンヒーターを上回っている機種も多くなっています。
もちろん、そういった運転を続けると、その分電気代もかかるということにあります。
また、エアコンは上から下に向けて空気を送りますが、ストーブなどは下から暖めます。
ご存知の通り、暖かい空気は上に上がりますので、「すぐ暖まる」と感じるのは石油ストーブかも知れません。
まとめ
<エアコン暖房はこんな方にオススメ>
①小さいお子さんやお年寄りがいる場所(安心、安全、空気を汚さない)
②オール電化住宅などで電気代が安い(コストが安く済む)
③最近の気密性の高い住宅にお住いの方(コストが安く済む)
過去のイメージに比べると、エアコンは、かなり「使える暖房」だと思います。
石油暖房との併用も、上手な使い方だと思います。
エアコン暖房を進める記事を書いてきましたが、石油ストーブを1台は持って置いた方が良いです。
エアコンも石油ファンヒーターも、停電時には使えません。
今回の台風のような自然災害や、人為的な事故なども発生する可能性もあります。
そういった場合のために、緊急用として小さめで安い機種で良いので、持っておきましょう。
また、万が一の場合、ガスコンロを使っているお家では、大きな鍋に水を入れて煮立てましょう。(空焚きに注意)
ガスコンロの炎もかなりの熱量ですので、結構部屋全体を暖めます。
ここまでお読みいただいて、ありがとうございました!
それでは、また次回。