こんにちは、あとかです♪
皆さま、「月刊コロコロコミック」ってご存知ですか?
昭和生まれのおじさんから、今現在の子供達(主に男の子)まで、必ず一度は通過する漫画雑誌だと思います。
私が小学生の頃に創刊されたと思いますが、かなりの分厚さで、しかも「ドラえもん」がたっぷり載っていました
今回ご紹介する、海外ドラマ「BULL/ブル」の13話で、eSportsが取り上げられています。
私にとって、eスポーツといえば、その頃、コロコロコミックで連載されていた「ゲームセンターあらし」が元祖です。
主人公あらしが、「秘技」を使い、ゲームで戦う漫画でした。
今回は、「BULL」のシーズン1の12、13話をご紹介しつつ、「ゲームセンターあらし」の秘技についてもご紹介します。
ちなみに、シーズン1〜2は、Amazonプライムビデオで、 現在、WOWOWにて、最新のシーズン3が放送中です。
(WOWOW放送タイトル「BULL/ブル 法廷を操る男」)
私は、「吹き替え派」ですので、基本的に吹き替え版の話題のみとなります。
基本はネタバレなし、余談ありです。
eスポーツの元祖「ゲームセンターあらし」
「eスポーツ」(e-Sports、eSports)は、エレクトロニックスポーツ(electronic storts)のことで、コンピューターゲームを介した競技です。
世界各国で大会が行われ、プロゲーマー達がしのぎを削っています。
ファミコン時代に日本でも、ゲームソフト会社主催による大会があちこちで行われていました。
その当時と全く異なっているのは、投資されている資本の大きさだと思います。
「億」を稼ぐプレーヤーも存在するそうです。
来年の東京オリンピックがあり、eスポーツはいわゆる「(フィジカル)スポーツではない」と言う論争があります。
私自身は、カテゴリーとしては、スポーツと言っても良いと思っています。
「eスポーツ」を「スポーツ」と認めている理由の一つに「ゲームセンターあらし」の記憶があることは否定できません。
主人公のあらしは、スポーツと言って過言でないほどの、過酷な特訓(主にフィジカルの)や命をかけた秘技を駆使して、ゲームで戦うのです。
ファミコンが登場した後は、ゲームで戦う漫画が相当ありましたが、それ以前にゲームで戦うと言えば、この「ゲームセンターあらし」しか思い出せません。
すがやみつるさんが作者で、1979年から「月刊コロコロコミック」で連載され、別冊コロコロコミックにも長編が掲載されました。
アニメ化もされましたし、大人気の漫画でした。
ストーリーの基本は、ゲームが得意な主人公、石野あらしが、地元の小さな大会から全国、全世界大会まで、観客の前でライバルとゲームで戦うと言うものです。
当時はファミコン発売以前で、タイトル通り、ゲームセンターのゲームです。
主人公は、インベーダーキャップと大きな出っ歯がトレードマークでした。
あらしは、ゲームで勝つために、人間の限界を超える程の「秘技」を使います。
厳しい特訓で会得するものもありますが、その場のアドリブで作られたものも多いです。
主なものをご紹介します。
秘技①「炎のコマ」
スティック型のコントローラーを超高速で操作することで、ゲーム内のキャラクターがあり得ない動きをします。
(ありえない動き=敵キャラをすり抜けたり)
その際あまりの速さで腕の周りが燃え上がっています。
それが「炎の」由来です。
演出ではなく、燃えているのです。
秘技②「エレクトリックサンダー」
いつも着ているジャンパーの袖を高速で擦り合わせて、静電気を発生させ、ゲームに誤作動を起こすと言う技です。(完全な反則と思います)
年中同じジャンパー姿だったことを逆手に取った秘技です。
夏でも使えます。
秘技③「月面宙返り(ムーンサルト)」
飛行船など、足場が不安定な場所でコントラーの上で逆立ち状態で操作するという技です。
後々、普通に地面が安定する場所でも使っていたので、何のために使っているのか、よくわからなくなっています。
頻出する割に、効果は疑問な秘技です。
余談ですが、当時の多くの子供にふりがなの配置のせいで、「ムーンサルトり」と記憶されています。
秘技④「真空ハリケーン打ち」
山ごもりで特訓して、会得した、ものすごく体を回転させ、真空を作ることで、コントロールする技です。
このあたりから、「とにかく回れば良い」と言う精神です。
意味はわかりませんが、「天!地!人!」という掛け声があったと思います。
さらにレベルアップした「グレートタイフンーン」もありました。
とにかく台風が作られるほどの凄い回転で、なんやかんやで、結果、ゲームも凄い点数を叩き出すという感じでした。
この辺りから、細かい説明はなくなりました。
「リングにかけろ」とか、「聖闘士星矢」と一緒です。
あらしが見開きページで大技を出すと「高得点」が出て、対戦相手は「ぎゃふーん」となります。
秘技⑤「レインボウバズーカ」
これも、もっともっと、もの凄い回転して、空気中の水分でレンズ状態を作り、太陽の光で虹を作ります。
何を言っているかわからないと思いますが、私もわかりませんので引き分けです。
こちらも、なんやかんやでコントローラーが動いて、ゲームも凄い点数を叩き出すという技です。
とにかくすごく回れば、ゲームで勝てます。
弱点は、室内や、曇りの日には出せないことです。
秘技⑥「超新星スーパーノヴァ」
既に行き着くところまで行ってしまった秘技。
そのすごさは、もはや「凄い技」以外は何もわからない。
地球や宇宙のエネルギーを集めて、体がビカビカに光って、なんやかんやでゲームも凄い勝つと言う秘技。
あまりのエネルギー消費のため「一生に1度の技」だったはずです。
ただ、覚えている限り、数回は出しているはずです。
気になった方、懐かしくなった方は、「コロコロコミック公式コロコロオンライン」で、一部は読めますよ。
「 BULL/ブル」12話・13話
第12話「ストックホルム症候群」
あらすじ
いつものように、TAC社内で行なわれる模擬裁判のため模擬陪審員が集まります。
その中のひとり、ローレルが手製の爆発物で模擬法廷の出入り口を爆破し、模擬陪審員らとブルたちを人質に取ります。
模擬法廷内に立てこもった彼女は、服役中の夫ゴードンの再審の申し立てを要求します。
ゴードンは5年前に違法ドラッグを売買し、売人を殺害したとして逮捕、起訴されていました。
Dr.ブルは、監禁されている模擬法廷で、ゴードンの模擬裁判をすることを彼女に提案をします。
早くも「スクラップ&ビルド」回
これまでの話で、本番の裁判に必勝で臨むために、TAC社内で毎回模擬裁判が行われてきました。
それらのシーンでは、ほぼモブキャラ扱いだった「模擬陪審員」に、今回はスポットがあたりました。
しかも、早くも、TAC社内爆破シーンまでありました。
早くもというのは、海外ドラマでは、シーズンが長くなった場合のテコ入れとして、レギュラーの建物内を爆破で吹っ飛ばすシーンが入れられます。
爆破という派手なシーンを入れつつ、その後、改装して舞台をリニューアルすることができるということだと思います。
それを1stシーズンの12話に持ってきているのが、良いチャレンジだと思います。
何事も、スクラップ&ビルドというのは大事ですね。
「リング」という映画(TVドラマも)をご存知でしょうか?
映画では、貞子がTV から「♫来るー、きっと来るー♪」でお馴染みですね。
その原作小説をかなり前に読みましたが、そのシーンはありません。
なくても全く気づかないくらい面白い小説でした。
鈴木光司さんの著作の「リング」は、続編が「らせん」、完結編の「ループ」と続いています。後は外伝とか、前日譚のような話もあります。
映像化されているのは主に第1作「リング」です。
「リング」は、あまりに有名なので、ややネタバレですが、今は無きVHSのビデオテープに残された呪いと、これも今はほとんど聞くことのない「不幸の手紙」と掛け合わせるというアイデアが秀逸でした。
この感動とともに、続編「らせん」を読み、「いやいや、そんなバカな」と思いながら、最終作「ループ」を読みました。
良い意味で「馬鹿」を見ました。
(「良い意味で」を枕につければ何でも許されると信じています。)
秀逸なホラー&謎解きミステリーから始まり、壮大なSFになって回帰するという、見事な「スクラップ&ビルド」(?)を成し遂げます。
機会があれば、ぜひお読みください。
若い方には「VHSのビデオテープ」が、既に謎だと思いますが。。。
今回は、ローレルという女性が、夫の無実を証明したいがために爆破までしてDr.ブルに訴えることから始まります。
既に尋常ではないと思いますが、何やかんやあって、爆破された後のTAC社内で、すでに終わっている裁判を、改めて模擬裁判を実施することになります。
模擬陪審員も「そんなことに付き合わされて大変だなあ」と思いましたが、冒頭のシーンで、「日当200ドルとランチ付き」と説明されているシーンを思い出しました。
よく考えると、かなり条件の良いバイトですね!
もちろん希望したからやれるという仕事ではありません。
本当の裁判の陪審員にパーソナリティが似ているかどうかが大事なので、自分の力ではどうしようもないですね。
ところで、ローレルがDr.ブルにいうことを聞かせるために、3Dプリンタで作った銃を向けます。
3Dプリンタで銃を作ることは本当にできるらしいですね。
日本でも、実際に逮捕者も出ています。
恐ろしいことに、殺傷能力のあるものが作れてしまえるそうです。
3Dプリンタ自体は、誰でも持つことができるので、規制のしようがないそうです。
できるとしても、3Dプリンタの銃などのデータの公開を止めることだけだそうです。
カラーコピー機はますます性能が上がってきているため、今は紙幣を感知すると印刷できない機能があるそうです。
「BULL」#1-10「E.J.」の回のブログで、自動運転の話でも書きましたが、技術の進歩に法律が追いついていない状況だと思います。
何十年も前に、新聞で読みましたが、当時の韓国の500ウォン硬貨は日本の500円硬貨とほぼ同じ大きさだったそうです。
表面を少し削って、500円硬貨に重さを合わせた500ウォン硬貨が、タバコの自動販売機の中で大量に見つかったという記事だったと思います。
当時の自動販売機は、硬貨を入れて返却レバーを引くと、ストックの500円玉が帰ってきていたそうです。
(今は返却レバーを引くと、そのまま返却される仕組みに変わっています。)
500円玉というのは、世界的に見ても、「飛んでもなく高価な硬貨」だそうです。
500ウォンは今現在のレートでも45円ほどなので、少々手間をかけてもめちゃめちゃ利益が出ることになります。
かなり強引ですが、オチはまあまあでした。
今考えると、サブタイトルで、ややネタバレしています。
第13話「盛者必衰の理」
あらすじ
eスポーツ大会の決勝戦で、プロゲーマーのジェイス率いるチームが敗北します。
優勝確実と目されていたジェイスが「故意で負けた」とし、チームのオーナーは彼を解雇します。
解雇されたジェイスは、名誉毀損でオーナーを提訴します。
Dr.ブルはジェイスのサポートを依頼されますが、彼の代理人アビゲイルとうまく合いません。
そんな中、ジェイスらが敗北したことで大きな利益を受けた人物がいることが判明します。
テンポの良さが復活
「盛者必衰の理」(じょうしゃひっすいのことわり)というサブタイトルは、古典的ですが、今回のストーリーにはマッチしていますね。
「平家物語」からの引用かと思いますが、要するに「どんなに栄えていても、必ず衰える時は来る」ということですよね。
なかなか古風なサブタイトルですが、今回は最新の競技と言って良い「eスポーツ」のことなんですね。
なかなか良いマッチングだと思います。
つまりはゲームの大会で無敵のプレイヤーだったプロゲーマーのジェイスが、負けてしまい、八百長を疑われるということから始まります。
「eスポーツ」と言うと、結構論争になっていますね。
私自身は、「eスポーツ」はスポーツで、違和感はありません。
オリンピックの種目になるかどうかは、競技人口や開催地域の希望で、これまで通りの手続きで検討すれば良いと思います。
昭和のおじさんなので、「野球」は好きで、オリンピック種目になるのは嬉しいですが、世界人口で言えば圧倒的に「サッカー」と言うこともわかります。
野球の栄えていない多くの国々では「なぜ野球?」と思うでしょうし。
観たい人、やりたい人が多いから、スポンサーがつき、大きなマーケットになると思います。
今回のストーリーでも、大きなマーケットになると同時に、違法賭博の対象になっていることも示されています。
大会の賞金だけならあり得ない、「八百長」ということも可能性としては出てきます。
今後、クリーンに整備されていくかどうかは、「スポーツ」になるかどうかの分水嶺になるような気がします。
このドラマの持ち味でもあるテンポの良さで、今回も早めに真相が、わかります。
「多分こうだろうなー」と視聴者が最初に立てた仮説(予想)が、裏切らずに、ちゃんと起こります。
でも面白いので、シナリオの引き算が上手なんだろうと思います。
不要な部分は大胆にカットし、必要な部分だけを繋いでいて、しかも破綻していない。
これは凄いことだと思います。
まとめ
今回も、以前書いた記事を、改めて見直して、再構成しました。
リライトのために読み返しましたが、12、13話は、多く文字数が「ゲームセンターあらし」に割いていました。
ただ、ストーリーとしては12話の方が印象が強いです。
「爆破」ネタを、シーズン1で使ってしまうのは、なかなかのインパクトでした。
ここまでお読みいただいて、ありがとうございました!
それでは、また次回!
「BULL」の続きはこちらです。↓