こんにちは、あとかです♪
主に欧米の海外ドラマは、大ヒットすると、何シーズンも続くロングラン作品となります。
日本のドラマでは、なかなかありません。
一方で、日本の漫画には、何十年にも渡って続いている作品が存在しています。
私が子供の頃から、今でもずっと続いている漫画の中で、シーズンを重ね、主人公を変えながら続いているという珍しい作品があります。
それは「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズです。
30年以上も続いている人気作品ですので、本編はアニメ化や実写版の劇場公開もされました。
また、脇役を主人公としたスピンオフ作品までも映像化されています。
今回は、【NHKドラマ】「岸辺露伴は動かない」の全話解説と感想【映画化決定】について、ご紹介します。
全話の解説と感想はありますが、核心的なネタバレ、オチバラシはしていません。
ただし、登場人物紹介、あらすじ等で、一部情報が記載されている可能性はあります。
ご了承ください。
画像引用元:Amazonプライムビデオ
【NHKドラマ】「岸辺露伴は動かない」の全話解説と感想
「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズとは
1987年から、週刊少年ジャンプにて連載されました。
作者は荒木飛呂彦さんで、単行本はシリーズ累計で100冊以上となっています。
ホラー要素と、フィジカルだけでない騙し合いや知力、特殊な能力バトルという要素が、その後の他の多くの作品にも影響を与えています。
その後、掲載誌やタイトルを変えながらも、断続的に連載は継続し、現在までシリーズとしては35年以上続いています。
第一部(Part1)の主人公は、ジョナサン・ジョースターという英国紳士です。
そのジョナサン・ジョースターのニックネームが「ジョジョ」ということになります。
そもそも「英国紳士」という少年誌にはそれまであり得なかった設定であり、さらに特徴的な擬音やキャラクターのポーズ、台詞など、熱狂的なファンを生み出すことになりました。
そして何より、この作品の特異的な点は、第一部(Part1)が完結した後、その子孫や血縁者、もしくは全く関係ない人物が、次々と主人公として新たなストーリーを紡いでいったことです。
そして、その主人公のニックネームは全て「ジョジョ」という点のみ一貫しています。
第三部(Part3)は、ついに日本人が主人公となりましたが、それでも空条 承太郎(くうじょう じょうたろう)ということで、苦しいながらもニックネームは「ジョジョ」だったのです。
現在、第八部(Part8)にあたる「ジョジョリオン」まで完結しています。
また第九部(Part9)となる「JOJOLands」の連載が開始となりました。
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「岸辺露伴」(きしべ ろはん)とは
今回ご紹介するドラマ「岸辺露伴は動かない」の主人公「岸辺露伴(きしべ ろはん)」は、原作の「ジョジョの奇妙な冒険」第四部に脇役として登場しています。
彼の職業は、「週刊少年ジャンプ」に「ピンクダークの少年」という漫画を連載している漫画家です。
特殊な能力を持っていて、自分一人で週刊連載を書き上げています。
(通常の漫画家はアシスタントを何人も抱え、背景や枠線引きなどの作業を分担していることが多いそうです。)
人嫌いではありますが、リアルな漫画作品作りのためには「取材は欠かせない」という信念があり、何より「読者」を大切にしています。
プライドが高く、不遜な性格ですが、彼自身に独特の正義感や倫理観を強く持っています。
攻撃により命の危機に瀕している状況で、敵から、自分の身代わりに、彼が嫌っている第四部の主人公「東方 仗助」(ひがしがた じょうすけ)の命を差し出すように言葉をかけられます。
その誘いに「ほんとに助けてくれるのか?」と問いかけ、乗るかと思わせておいて、即座に「だが断る」と突っぱねています。
この「だが断る」のインパクトは非常に強く、いまだに漫画等でパロディやネットでのスラングでキラーワードのように使われることがあります。
スタンド能力「ヘブンズ・ドアー」について
「ジョジョの奇妙な冒険」三部(Part3)以降は、「スタンド」と呼ばれる超能力を映像化したような能力を使った戦いが中心となっていきます。
その能力を持った者は「スタンド使い」と呼ばれ、スタンド使い同志にはそれぞれの能力が視覚的に確認できます。
スタンドという「能力」は、人型であったり、何らかの物体の形で見えたりしますが、背後霊のようなイメージです。
そのスタンドが相手に対して物理的な攻撃を加えたり、間接的に危害を加えることもできます。
逆にスタンド使いでないとそのスタンドは見えません。
そのため、「スタンド」が床にあるボールを拾い上げたとしたら、誰もいないのにボールが浮かび上がってみえるということになります。
これが超能力の視覚表現となっています。
この「スタンド」バトルが中心となったことで、「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズの戦いにおいては、暴力的に強そうなキャラクターだけでなく、老人や女性、子供といった、一見身体的には弱そうなキャラクターをも強敵として配置できるようになったのです。
岸辺露伴も、その「スタンド使い」です。
彼の能力、スタンドの名前は「ヘブンズ・ドアー」と言います。
相手の顔や腕などの身体の一部分を、皮膚から何ページも開けるように変化させて、「本」のようにしてしまう能力です。
そのページに書かれているのは、本人の記憶や経験、時には感情です。
たとえ本人が忘れてしまっていても、そこには生きてきた記録は残されています。
それを読むことで、その能力を使われた相手は、露伴に対して隠し事ができなくなってしまうのです。
さらには、岸辺露伴自身がそのページに文章を付け加えることで、記憶や行動を操ることもできるようになります。
漫画の取材のためにも😟、とても有用な能力とも言えます。
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NHKドラマ「岸辺露伴は動かない」
「ジョジョの奇妙な冒険」のスピンオフとして、岸辺露伴を主人公にした短編漫画が、様々な雑誌で発表されています。
それらをまとめた2冊の単行本と、さらに別の作家が執筆した小説版も2冊発売されています。
それらの短編作品を映像化したドラマが、NHKにて制作され、2020年より放送されています。
2〜3話を1シーズンとして、第3期まで継続し、現在8話です。
ドラマの違いは、原作ではほとんど登場していない漫画編集者の京香がヒロイン的ポジションとして全話に出演しています。
また「スタンド」についても、特殊「能力」ということのみの説明で、天からの授かり物という「ギフト」とも表現されています。
また原作では岸辺露伴がほとんど活躍しない話であっても、ドラマにおいてはそのエピソードへの関わりがより深くなっています。
2023年5月26日に、「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」という実写劇場版が本ドラマの同じ出演者、制作陣にて公開が予定されています。
登場人物
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岸辺 露伴(きしべ ろはん)/高橋 一生
(写真:左)
本作品の主人公。
漫画家でリアルな表現やネタのためには、どのような困難なことも徹底的に取材するこだわりを持っています。
そのため、奇妙な事件に自ら首を突っ込むことになりますが、それも新たな漫画のアイデアとなると嬉々としています。
自らのスタンド能力「ヘブンズ・ドアー」を使い、危機を脱したり、事件の真相を掴み取ることとなります。
泉 京香 (いずみ きょうか)/飯豊 まりえ
(写真:右)
漫画雑誌「週刊少年ジャンボ」の編集者で、岸辺露伴を担当しています。
マイペースで細かいことは気にしない性格で、時折露伴を呆れさせますが、仕事自体は意外と真剣に取り組んでいます。
露伴に限らず、悪気なく他人をイラつかせる才能の持ち主です。
原作漫画ではほとんど登場しませんが、ドラマにおいては、レギュラーキャストとして登場しています。
「岸辺露伴は動かない」全話解説と感想
第1話 富豪村
あらすじ
漫画家、岸辺露伴の自宅に、新たに担当として現れた女性編集者の泉京香。
彼女は露伴に、漫画のネタとして、京香自身が「奇妙な別荘の購入する」という話題を勧めます。
その別荘は、世間から隔絶された山奥に、11軒余りの豪邸が並んでいる「村」の中に建っていました。
その別荘の値段はたった300万円。
けれども、その豪邸を購入できるには厳格なルールがありました。
それは「マナー」を守ること。
厳格なジャッジに、「寛容」はなく、「正しいか、正しくないか」のみでした。
そして、マナーを守れない失礼な人物には、罰として、「自分な大切な物」をひとつずつ失っていくことになるのです。
感想と解説
原作漫画:「岸辺露伴は動かない」1巻収録
ドラマ第1話らしく、露伴の性格描写やこだわり、「ヘブンズ・ドアー」の能力がよくわかる展開となっています。
また、原作漫画においても泉京香が登場するエピソーですので、アレンジもなく、ほぼ原作通りのストーリーとなっています。
「マナーを守る」という1点のみで、緊迫感を生み出しているのが、最大の面白さでもあります。
第2話 くしゃがら
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あらすじ
ある日、岸辺露伴は、カフェで、彼と同じ雑誌で連載を持っている漫画家の志士十五(しし じゅうご)と偶然出逢います。
そして、志士十五は担当の編集者から、漫画における「使用禁止用語」の注意喚起を受けたということを話します。
数多くの言葉が、「配慮」という名の下に禁止されているのですが、その中でもその言葉が何故禁止になっているのかさっぱりわからないものもありました。
その言葉は「くしゃがら」。
志士十五が、辞書やインターネットで散々調べてみても意味すらわからず、担当編集者からも明確な回答がありませんでした。
しかも、その担当編集者はその後、謎の失踪を遂げ、姿を消してしまっていました。
しばらくして、岸辺露伴は再び志士十五を見かけましたが、その姿は何かに取り憑かれたような狂気の様相でした。
どうやら、彼は1週間以上も、食事すら後回しに「くしゃがら」調べに没頭し続けていた様でした。
はたして謎の言葉「くしゃがら」とは何のことなのでしょうか?
感想と解説
原作小説:「岸辺露伴は叫ばない」収録
本作の原作は小説です。
ゲストとして、露伴の同僚漫画家 志士十五役に森山未來産が出演しています。
「くしゃがら」に取り憑かれたその演技は鬼気迫っていて、みているこっちまで、早くその意味がわかることを願います。
ところが、その言葉自身に罠が仕掛けられていたのでした。
第3話 D・N・A
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あらすじ
岸辺露伴の担当編集者である泉京香が、以前から付き合っている写真家の平井太郎は、6年前の交通事故により記憶喪失を患っていました。
岸辺露伴のスタンド能力「ヘブンズ・ドアー」をただの「催眠術」と勘違いしている京香は、その能力で彼の記憶を探って欲しいと依頼をします。
しかし露伴は全く興味を示さず、きっぱりと断るのでした。
そんなある日、京香は太郎と一緒にいるところで偶然露伴に出会い、改めて依頼を投げかけます。
そのそばを、少女を抱っこした女性が通り掛かります。
その少女に強い違和感を感じた露伴は、その母親に会いに行きます。
そのことが、ある奇跡の究明に繋がっていくきっかけとなるのでした。
感想と解説
原作漫画:「岸辺露伴は動かない」2巻収録
原作漫画には泉鏡花は登場しておらず、本編「ジョジョの奇妙な冒険」の登場人物の山岸由花子がその役回りとなっています。
また、第1話からそれとなく登場している中村倫也さん演じる平井太郎が関わるストーリーになっています。
原作漫画と大筋は同じですが、ドラマの脚本の方がシンプルでわかりやすいと思います。
また、この原作は少年誌でなく、少女誌の「別冊マーガレット」に掲載されたそうで、作者の荒木飛呂彦さんはハッピーエンドを意識したそうです。
確かに、ドラマの方も爽やかな感じで締め括られます。
第4話 ザ・ラン
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あらすじ
岸辺露伴は、会員制のスポーツジムで駆け出しの役者である橋本陽馬(はしもと ようま)に出会います。
彼は、所属する事務所の社長から「身体を作れ」と命じられ、何となくそこに通っている無気力な青年でした。
そんな彼でしたが、露伴と出会ったその日から、突然ボディデザインと、特にランニングにのめり込む様になります。
走って鍛えること以外には全く興味がなくなり、周囲の人間の迷惑や一般常識に無頓着となります。
そして、次第に常軌を逸した行動を取る様になっていきます。
しばらくして、再び岸辺露伴の前に現れた陽馬は以前とは全く違う雰囲気となっていました。
自分の走りで勝利することに執着していて、露伴にランニングマシンによる勝負を仕掛けてきます。
そんな彼の申し出を、訝しみながらも受ける露伴でしたが……。
感想と解説
原作漫画:「岸辺露伴は動かない」2巻収録
少し気持ちの悪い話です。
ドラマの橋本陽馬は、サイコパスの様な人間にまで変貌していくのですが、原作漫画では元からの本人のパーソナリティである様に見えます。
短編漫画の場合、ページ数の兼ね合いもあり、動機などの詳細を語られないことが多いのですが、このドラマにおいては、別のエピソードと関連づけてうまく処理しています。
第2期の最初の話なので、改めて主人公の性格や能力についての説明的なシーンが多い印象です。
また、この時点で、第6話のサブタイトルでもある「六壁坂」(むつかべざか)の名称が登場します。
元々は別々の話を、2期の3エピソード(通算で第4〜6話)を連作化していくことで、とてもまとまりがあり、見応えのあるストーリーとなっています。
第5話 背中の正面
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あらすじ
岸辺露伴の家にエムエスリゾートという会社から、乙雅三(きのと まさぞう)という人物が「六壁坂」の件で訪ねてきます。
露伴は早速「ヘブンズ・ドアー」の能力で彼を本に変え、ページを読み取り、用件を探ります。
用件自体は大したことはありませんでしたが、そこには一点、奇妙な記載がありました。
「私は人に背中を見られるのが嫌だ」
その後、露伴は乙を家に招き入れますが、室内にて彼のとても奇妙な行動を目にします。
「ヘブンズ・ドアー」で確認した通り、乙は決して自分の背中を見せませんでした。
常に壁や、時には床にまで背中をピッタリつけて、常に警戒をしています。
あまりの徹底ぶりに逆に強い興味を掻き立てられた岸辺露伴は、何としてでも彼の背中を見ようとします。
そして、ついに彼の背中を見ることに成功しますが……?
感想と解説
原作漫画:「ジョジョの奇妙な冒険 第四部」収録
原作漫画はスピンオフではなく、本編「ジョジョの奇妙な冒険」の中で発表されています。
「ジョジョ」であるにもかかわらず、岸辺露伴が主人公のストーリーです。
とても興味深いエピソードで、「何故、この男は背中を見られたくないのか?」「見られるとどうなってしまうのか?」を岸辺露伴と一緒に観ているこちらも、好奇心をくすぐられるのです。
露伴の前で背中を隠し続ける奇行を見せる男を演じるのは、市川猿之助さんです。
これはとても良いキャスティングで、芝居がかっていながらも、何を考えているか、さっぱりわからない人物を好演しています。
第6話 六壁坂
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あらすじ
ある日、岸辺露伴は担当編集者の泉京香に原稿料の前借りを依頼します。
理由を問われ、「露伴は取材のために、妖怪伝説が噂される、ある村の広大な山林を買い取ったことで破産した」と打ち明けます。
その村の名は六壁坂村(むつかべざかむら)。
実際に京香と共に、その村を訪ね、取材を開始する露伴でしたが、そこで大郷 楠宝子(おおさと なおこ)という女性と出逢います。
彼女は、六壁坂村で300年続く味噌作りで成功した一族の一人娘であり、跡取り娘でもありました。
露伴が「ヘブンズ・ドアー」で彼女の人生について読んでみると、そこには彼女自身と六壁坂にまつわる恐るべき秘密が隠されていました。
感想と解説
原作漫画:「岸辺露伴は動かない」1巻収録
先にご紹介した通り、第2期にあたる4〜6話は、一連の「六壁坂」シリーズとも言える構成となっています。
イメージ的には江戸川乱歩や映画の金田一耕助シリーズ様な、古めかしいしきたりや風習等が未だ残されている環境であり、そこがまた独特の「怖さ」に繋がっています。
そして、「妖怪伝説」という伏線と共に、じっとりとしたミステリーとなっています。
ちなみに、作者の荒木飛呂彦さんのコメントによると、「何故、六壁坂という名前にしたのか、さっぱり思い出せない」そうです。
第7話 ホットサマー・マーサ
画像引用元:Amazonプライムビデオ
あらすじ
コロナ禍において、綿密な取材をモットーとする漫画家、岸辺露伴は、強いストレスを抱えていました。
漫画のリアリティを追求するためには、その現地に赴き、人と会うことは欠かせない行動だったからです。
その上、担当編集者の泉京香からは、登場させる予定の新キャラクター「ホットサマー・マーサ」のデザインについて、変更を求められていたのでした。
黒い丸が3つのシンプルなデザインは、それだけで著作権上大きな問題を起こす可能性があると言う理由でした。
全く納得のいかない露伴は、それを拒絶します。
その後、苛立ちながら愛犬バキンと散歩に出かけたところ、いつの間にか不思議な神社に足を踏み入れてしまいます。
そして、その奥にまるで封印された様な巨木の洞の中に、祠があることに気付きます。
そして、その中に怪しげな「鏡」が置かれていました。
その鏡を覗き込んだ途端、軽い眩暈に襲われる露伴でしたが、興味深い取材対象を見つけたことを喜びながら、その日は自宅に戻ることにしました。
自宅に戻ると、担当編集者の泉京香からいく通ものメールが届きました。
その内容は、「ホットサマー・マーサ」のデザイン変更のお礼と、さらにすでに掲載された雑誌が発売され、大好評だと言うのです。
返却された原稿を見ると黒丸3つだった「ホットサマー・マーサ」が、勝手に黒丸4つにデザインを改竄されていました。
激昂して京香に電話をかける露伴でしたが、そのやりとりやその後の周囲の様子から、散歩から戻って来るまでの間に3ヶ月もの時間が流れていることに気付きました。
また、以前庭に入り込んでいて追い出したイブと名乗るファンの女性が、自宅の中で当たり前の様に暮らしていました。
そればかりか、露伴とは恋人関係となり、何ヶ月も同棲しているようでした。
神社がその原因であることは間違いありません。
露伴は、「ホットサマー・マーサ」のデザインを戻すためにも、自分の知らない過去をやり直す道を探るのでした。
感想と解説
原作漫画:『ジョジョの奇妙な冒険』35周年記念「JOJO Magazine」掲載
単行本未収録です。
妖怪話の様なオカルトに見えますが、ある意味SFです。
複雑ですが、ルールとその運用によって解決に導いています。
ちょっとすっきりしない箇所もありますが、面白いストーリーです。
少しサイコで露伴を追い詰めた「イブ」を演じた古川琴音さんと言う女優さんは、今後も注目したいと思いました。
第8話 ジャンケン小僧
画像引用元:Amazonプライムビデオ
あらすじ
岸辺露伴の自宅に、ファンの少年がいきなり訪ねてきます。
自身の作品に対する深い考察を感心しつつも、その少年を追い返してます。
その後、再び露伴の前に現れたその少年は、突然ジャンケン勝負を挑んでくるのでした。
理由はわからないものの、ジャンケン勝負に対して、非常に強く固執している少年は、露伴の「ヘブンズ・ドアー」で覗いてみてもその意図は掴めませんでした。
仕方なく、ジャンケンの相手をして、露伴は2連勝します。
そこから少年は恐るべき成長を遂げ始めるのでした。
感想と解説
原作漫画:「ジョジョの奇妙な冒険」第4部収録
ジョジョの奇妙な冒険の本編で掲載され、当時も読んでいました。
ジャンケンというとてもシンプルな戦いで、緊迫感を高められるストーリーテリングがすごい作品だと思います。
ドラマの少年がとてもイラッとくる言動を仕掛けてきますが、ほぼ原作通りです。
まとめ
今回は、【NHKドラマ】「岸辺露伴は動かない」のドラマ全話解説と感想【本編「ジョジョの奇妙な冒険」の話】についてご紹介しました。
現在、Amazonプライムビデオを始めとして、各種VODサービスでもご視聴になれます。
本編「ジョジョの奇妙な冒険」を読んだり、映像化作品を視聴したことがない方でも、本作だけでも理解できると思います。
おすすめです!
なお、このドラマの劇場版が5月26日(金)に公開予定です。
原作本はこちらです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それではまた次回!
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