こんにちは、あとかです♪
日本の裁判制度では、「裁判員制度」が行われています。
アメリカでは「陪審員制度」というそうです。
裁判官は存在しますが、民事や刑事裁判においても、一般人から選ばれた候補者から選任され、判決を決めると言う制度です。
つまり裁判のプロが判定するのではありません。
言わば「一般人」が、証拠や被告人の心証を基に考え、罪自体の有無、もしくは被告の責任や損害賠償の金額なども判断します。
つまり、そんな陪審員の心理を操ることができれば、裁判に勝つことができるのです。
今回は、 【海外ドラマ】「BULL/ブル 心を操る天才」の感想とおすすめポイント【裁判は科学だ】について、ご紹介します
(WOWOW放映時タイトル「BULL/法廷を操る男」)
2021年5月 追記・リライト
画像引用元:Amazonプライムビデオ
「BULL/ブル 心を操る天才 」とは
本作はアメリカでは2016年9月20日より第1シーズンが放送され、現在(2021年5月)シーズン4まで継続しています。
あらすじ
あらすじ
主人公は、Dr.ジェイソン・ブル。彼は心理学で裁判を科学的に実証し、クライアントを勝利に導くコンサルタント会社「トライアル・アナリシス・コーポレーション(TAC)」を率いています。
クライアントとなるのは、被疑者、原告(検察)、どちらについた場合でも、Dr.ブルが行うのは、「陪審員をいかにこちら側につけるか?」です。
アメリカの司法制度では、12人の陪審員が評決することで、有罪、無罪が決まります。
つまり、検察であれ、弁護士であれ、いかに陪審員を納得させられるかがカギとなります。
Dr.ブルは、あらゆる手を駆使し、陪審員全員をクライアントに有利な判定に持ち込む天才なのです。
内容
アメリカの裁判モノといえば、相手側の弁護士、もしくは判事との舌戦と共に、大きくクローズアップされるのは、最終的に有罪無罪を決める「陪審員」の存在です。
ブルはまさに、その「陪審員全員をいかに自分のクライアント側につけるか?」ということを中心に据えています。
正直言って、アメリカの陪審員制度について、私自身、フワッとしかわかっていなかったのですが、このドラマを観ると段々わかってきます。
特に、罷免権(自分に不利になりそうな陪審員を降りてもらう権利)があることは驚きでした。
また、面白いのは、TAC社内で、陪審員のダミー(本人そっくりな経歴、性別、性格等)を全員分立てて、模擬裁判を繰り返すことで、必ず勝てる方法を探ることです。
そのデータ分析や情報収拾はもちろん、クライアントの印象対策のためのスタイリストなどがチームとして取り組んでいます。
海外ドラマではお約束の、どんな情報も手に入れる天才ハッカーとセクシャルマイノリティ系の黒人スタイリストなど、ダイバーシティ対策もバッチリです。
登場人物
ジェイソン・ブル
画像引用元:https://www.imdb.com/title/tt5827228/?ref_=tt_ch
マイケル・ウェザリー/吹替 東地宏樹
本作の主人公。裁判科学の専門家。
裁判の専門家とは言え、弁護士資格は持っておらず、主に心理学者です。
アメリカの海外ドラマでよくある設定の「コンサルタント」です。
自分自身で弁護も捜査もしません。
弁護するのは、あくまでも弁護士の仕事です。
自分で弁護も捜査もしないというところや、裁判などを科学的に検討するというのは、以前FOXで放送されていた「LIE TO ME(ライ・トゥ・ミー)嘘の瞬間」の主人公Dr.カル・ライトマンに雰囲気が似ている気がします。
また演じているマイケル・ウェザリーと言えば、代表作は「NCIS〜ネイビー犯罪捜査官〜」の人気の主要キャラクター、アンソニー・ディノッゾ役で出演していました。
差別化のためか、モデルとなった人物に寄せるためか、BULLではメガネをトレードマークにしています。
NCISを惜しまれながらの降板でしたが、さすがに若手でもなくなったウェザリーが、いくらベテランのマーク・ハーモンからとは言え、頭を叩かれるのも映像的に限界でした。
自らプロデュースも担当し、独り立ちするのも仕方がないと思います。
ベニー・コロン
画像引用元:https://www.imdb.com/title/tt5827228/?ref_=tt_ch
フレディ・ロドリゲス/吹替 古谷徹
TAC社内の弁護士。
元々の経歴は検察官で、ある事件をきっかけに弁護士に転身しています。
ブルとは元義兄弟でした。
最初は古谷徹の声が耳について仕方がなかったのですが、慣れてきました。
これしかないと感じます。
マリッサ・モーガン
画像引用元:https://www.imdb.com/title/tt5827228/?ref_=tt_ch
ジェニーヴァ・カー/吹替 竹内順子
ブルの片腕役です。
とても落ち着いた冷静沈着な女性ですが、破天荒な部分もあります。
元国土安全保障省出身で、彼女の人脈で事件の重要情報が手に入ることもあります。
演じる女優さんに見覚えがあったのですが、何の作品で観たのかどうしても思い出せませんでした。
調べてみると色々な作品でゲスト出演されていました。
LAW&ORDERやエレメンタリーにも出演していました。
チャンク・パーマー
画像引用元:https://www.imdb.com/title/tt5827228/?ref_=tt_ch
クリストファー・ジャクソン/吹替 西村太佑
TAC社の専属スタイリスト。
裁判におけるクライアントの「見た目」を一手に引き受けています。
陪審員裁判には、「印象」は非常に重要な要素となるため、身につける衣服以外にも、立ち振る舞いや喋り方なども事前に指導する役割もあります。
大学時代は元アメフト部。
ダニー・ジェームズ
画像引用元:https://www.imdb.com/title/tt5827228/?ref_=tt_ch
ジェイミー・リー・カーシュナ/吹替 長尾歩
TAC社の調査担当者。
捜査をしないDr.ブルの代わりに、潜入や盗聴などフル活躍します。
元FBI捜査官で、古巣のコネを使い、事件の捜査情報や真犯人の特定をすることで、裁判を有利に働きかけます。
ケイブル・マックロリー
画像引用元:https://www.imdb.com/title/tt5827228/?ref_=tt_ch
アナベル・アタナシオ/吹替 近藤唯
ITの専門家。お約束の超万能ハッカー。
彼女にかかれば事件のどんな情報でも手に入ります。
吹き替えの近藤さんの声をどこかで聞いたことがあったので、調べてみました。
ディズニーチャンネルの「うわさのツインズ リブとマディ」の、主演のダブ・キャメロンの声をあてていました。
ダブキャメロンさんは「MENTALIST」に主人公パトリック・ジェーンの亡くなった長女が成長した姿の役で出演していました。
吹き替えが、別の人だったのでとても違和感がありました。
吹き替え派には、こういったことがよくあります。
できれば、俳優ごとに、吹替は固定していただきたいと思っています。
こんな方にオススメ
1話完結
私自身もそうですが、海外ドラマは、週末にまとめてみたり、時間がある時に不定期で観られると言う方も多いと思います。
連続ものの場合は、ある程度まとめて観ないと、わからなくなってしまいます。
「24TWENTY FOUR」「LOST」「プリズンブレイク」など、大ヒットしたものもありますが、1週間前の記憶があやふやな今の私では厳しいです。。。
当時はまだ若かったので大丈夫でしたが。
そう言った方には、やはり1話完結と言うのは助かりますよね!
法廷ミステリー好きに!
海外ドラマの、ジャンルで鉄板である程度数字を取るのは、「犯罪ミステリー」、「医療」とともに、「裁判/法廷」があります。
それだけ、アメリカ社会で身近な話題なのでしょうね。
日本人にはわかりにくい「アメリカの陪審員制度」も理解できるようになり、他の裁判もののドラマを観る際にも役に立つと思います。
ドロドロしたドラマは苦手な方に!
日本のドラマでも最近は減ってきましたが、人間関係の愛憎を中心としたドラマや、観ていて辛くなるような辛辣なドラマもあります。
必要なジャンルだと思いますが、体調次第でダメージを喰らうことがあります。
ただ、このドラマは大丈夫です!
非常にテンポが良くて、基本的に「勧善懲悪」です。
時代劇をイメージしてもらっても良いと思います。
そこまで単純なストーリーではありませんが、ある意味「東山の金さん」とか「水戸黄門」で安心して観られます。
まとめ
私はAmazonプライムビデオで鑑賞していますが、WOWOWでの放送やDVDも出ています。
それに、最近の海外ドラマでありがちな、「シーズン1がそこそこ面白かったのに、そのまま尻切れとんぼ。クリフハンガー放ったらかしで終了」というのではありませんので、ご安心ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それではまた次回!
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