最近、観ているアニメがあります。
それは、「かくしごと」という作品です。
2人の子供(娘・息子)を持つおじさんの私は、アンパンマンやディズニー等の子供向けのアニメ以外、それほどしっかり観てきたわけではありません。
それでも、このアニメは毎週欠かさず観ています。
今回は、アニメ「かくしごと」の内容と、お父さんの私が観て思うことについて、ご紹介します。
原作のネタバレはしていませんが、物語の冒頭部分や、公式のあらすじなどで明かされている部分には触れています。
アニメ「かくしごと」は、地上波TV、BS、CS放送他、現在(2020年5月27日)Amzonプライムビデオでも視聴になれます。
画像引用元:Amazonプライムビデオ
娘をもつお父さんが、アニメ「かくしごと」を観て思うこと。
「かくしごと」について
「かくしごと」の原作は、「月刊少年マガジン」に2015年から連載されています。
原作者の久米田康治さんと言えば、連載デビュー作の「行け!!南国アイスホッケー部」を10代の頃に最初に読んだと思います。
最初はタイトル通りギャグも入った熱血スポーツ漫画の様な感じでしたが、中盤以降は下ネタ満載のギャグ漫画になりました。
絵柄も当初はかなり普通でしたが、後半になるにつれて、現在の画風や作風に近くなりました。
その後の、「かってに改蔵」で、毎回1話完結で、世相や時事ネタを斬るといった、ある程度の基本パターンが完成した様な気に思います。
「さよなら絶望先生」はTVアニメ化もされました。
「かってに改蔵」や「さよなら絶望先生」等、1話完結のギャグ漫画でありながら、細かい伏線を張っていて、最終話で世界観をひっくり返したことは驚きでした。
「かくしごと」では、10歳の娘を溺愛する父親を主人公にしたコメディパートを主軸にしながら、18歳になった娘を主人公にした後日譚を絡めています。
18歳の娘のパートは、比較的シリアスで、単行本書き下ろしと最近の連載でも語られています。
あらすじ
かつて、「きんたましまし」という下ネタ満載のギャグ漫画がヒットしたこともある漫画家の後藤可久士(ごとう かくし)。
彼は、一人娘で10歳の後藤姫(ごとう ひめ)を溺愛しています。
自分の仕事が、(下ネタギャグ)漫画家であることが周囲にバレて、姫が苛められることを心配し、普通の会社員であることを装っています。
朝はスーツで出勤し、途中で漫画執筆しやすい服装に着替えてから、仕事場に向かいます。
考えの足りない編集者や、様々なトラブルにより、姫にバレそうになるものの、その度に勘違いや思い込みで、なんとか誤魔化しきっていきます。
可久士の娘への溺愛暴走で周囲の人たちを巻き込むドタバタギャグと、シリアス部分を折り込みながらの日常を描いていきます。
18歳になった姫は、子供の頃父と過ごした自宅そっくりの平家に、足を踏み入れます。
そこで、父の「かくしごと(隠し事)」は、漫画家という「かくしごと(描く仕事)」だったことに気づくのです。
登場人物
後藤 可久士(ごとう かくし)
画像引用元:Amazonプライムビデオ
声:神谷浩史
かつて「きんたましまし」という下ネタ漫画でヒットした漫画家です。
現在は「週刊マンガジン」に「風のタイツ」を連載しています。
基本は常識人ですが、娘への過剰な愛情による「娘ファースト」の言動により、周囲の女性たちを勘違いさせたり、様々なトラブルも引き起こします。
父娘2人暮らしで、妻については「娘18歳」パートで語れられていきます。
超人気声優の神谷浩史さんが声をあてています。
同じ原作者の「さよなら絶望先生」の主人公も担当していました。
後藤 姫(ごとう ひめ)
画像引用元:Amazonプライムビデオ
声:高橋李依
可久士に溺愛されている10歳の娘。
のほほんとした性格で、お父さんが大好き。
この時点では、父の隠し事(漫画家)に気づいている描写はないものの、18歳パートでは、遂に父の「隠し事」が何だったのかを知ることになります。
アシスタントたち
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後藤 可久士の漫画プロダクションで働くアシスタントたちです。
娘への隠し事を理解していて、陰ながら協力したり、的確なアドバイスをしたりすることもあります。
十丸院 五月(とまるいん さつき)
画像引用元:Amazonプライムビデオ
声 :花江夏樹
後藤可久士の担当編集者です。
気遣いがまるでできない人物で、本人はなんの悪気もなく、可久士の隠し事を姫にバラしてしまいそうになる迂闊な言動が目立ちます。
主題歌
オープニング「ちいさな日々」/flumpool
作詞:山村隆太/作曲:阪井一生。
flumpool 山村隆太
オープニングテーマ
「かくしごと」という作品のチームの一員になれてとても光栄です。テーマは「何気ない日々の小さな幸せ」です。
どこまでも狭く、そしてどこまでも深い。
そんな「家族の絆」を夕暮れの公園を舞台に描きました。
それがどんな溶け込み方をするのかファンの皆様同様、僕らも楽しみにしております。
引用元:TVアニメ「かくしごと」公式ホームページ
とても爽やかな曲です。
エンディング「君は天然色」/大滝詠一
作詞:松本隆/作曲:大瀧詠一
1981年に発売された大滝詠一さんのシングルで、おじさんたちには、とても懐かしい楽曲です。
若い方も聞いたことはあると思います。
作詞の松本隆さんも、すごいですね。
個人的な話ですが、松本隆さんの娘さんと同級生だった時期があります。
アニメ「かくしごと」を観て思うこと
私自身も、娘を持つお父さんです。
そのせいか、アニメ「かくしごと」を観ていると、「娘を持つ父親」部分がかなりくすぐられます。
小さい頃の娘に対して、世のお父さんたちは、誰もが「隠し事」があると思います。
主人公の様に、ダメな部分を出来るだけ見せない様に「カッコ良いお父さん」と思われたかったり、「いつまで手を繋いでくれるのかな」と考えてしまい、勝手に悲しくなったり。。。
そして、例え、そんな風に何かに動揺したり、悲しくなったりしていても、出来るだけ「隠し」て、「余裕のあるお父さんの顔」をしていたいのです。
私の娘は現在高校生で、アニメ「かくしごと」で言えば「娘18歳」パートに近い年齢です。
娘にうまく隠せていたのかわかりませんが、それなりに父親としては嫌われもせず(?)、良い子に育ってくれています。
本人は忘れているでしょうが、娘が3歳くらいの頃に、「お父さんと結婚したらずっと家にいて良いの?」と聞かれたことが忘れられません。
そして、今現在の、私の娘への「かくしごと」は、「結婚しなくても良いし、ずっと家にいても良いよ」と、勝手なことを思っていることです。
まとめ
今回は、アニメ「かくしごと」の内容と、お父さんである私自身が思うことついて、ご紹介しました。
お時間があれば、是非試聴してみてください。
私の様な「お父さん」に刺さるアニメだと思いますし、世の「お母さん」はどうお感じになるのかも気になります。
最近、娘も、このアニメを観ていました。
私の娘がこの物語をどう感じているのか、聞きたい様な、聞きたくない様な……、そんな複雑な心境です。
皆さんの、「かくしごと」は何ですか?
最後までお読みいただいて、ありがとうございます!
それでは、また次回。