こんにちは、あとかです♪
私は海外ドラマや洋画を、基本的に「吹き替え」で観ています。
そんな吹き替え派の天敵は、安易な「旬の芸能人のゲスト吹き替え」です。
その時、流行ったフレーズでポッと出た芸人や、アイドルをぶち込んで、台無しにされます。
もちろん、芸達者な俳優さんなど、声の演技だけでも素晴らしい方も沢山いらっしゃいます。
洋画には大変多かった宣伝手法ですが、海外ドラマでも一時期多く取り込まれていました。
今回ご紹介する、「BULL/ブル」シーズン2の中で、ある回で女優さんが吹き替えで、ゲストとして登場しています。(これは成功例です)
今回は、「BULL/ブル」シーズン2の第3話の内容と、海外ドラマの残念な芸能人のゲスト吹き替えについてご紹介します。
ちなみに、「BULL/ブル」のシーズン1〜2は、Amazonプライムビデオで、視聴できます。
また、WOWOWにて、最新のシーズン3が放送中です。
(WOWOW放送タイトル「BULL/ブル 法廷を操る男」)
私は、「吹き替え派」ですので、基本的に吹き替え版の話題のみとなります。
残念な海外ドラマの芸能人ゲスト吹き替え
アニメもそうですが、特に言語の違う生身の人間のセリフを吹き替えるのは、相当なテクニックと演技力が必要です。
耳で原音の英語音声を聞きながら、タイミングを合わせて、自分の日本語の演技をするそうです。
聞いているだけで混乱しそうです。
「エレメンタリー ホームズ&ワトソン inNY」でホームズ役の三木眞一郎さんがインタビューに答えています。
「例えばですけど、『ごはん』という言葉を『ういろう』という言葉に吹き替える場合、『ごはん』の『ん』で口をつぐんじゃうときに、『ういろう』の最後の『う』を伸ばしちゃうと、口をつぐんでいないからアウトなんですよ。
でもセリフは変えられないので、そういうときには『ういろう』と言い終わった後に、音を引いて、飲み込むとか、そういうテクニック的なものがあるんです」
唇の最後の動きにまで合わせているのですね!
そういった訓練もせずに、海外ドラマ(洋画)の吹き替えなどできるわけはないと思います。
もちろん、俳優さんの中でも吹き替えが上手な方も多くいらっしゃいます。
中でも、私は「シャーロック・ホームズの冒険」 のホームズ(ジェレミー・ブレッド)の声は、俳優の露口茂さんが、至高の吹き替えと思っています。
今回ご紹介するのはそれとは真逆の、残念な吹き替えです。
まだ観ていない方は、該当の回を覚悟の上、ご視聴ください。
コロッケ:
「スコーピオン/SCORPION」 シーズン3 第1話
正直、そんなに悪くなかったです。
コロッケさんとは、全く気づかなかったくらいです。
実は、知ってから聞いても、よくわかりません。
軍人の役だったので、棒読みでもわざとそういう演技かな?思ったせいでもあります。
コロッケさんは、物真似のレパートリーが多すぎるので、「誰でもない声」にするための訓練に時間がかかったそうです。
本人のインタビューでも発言していましたが、ならば別にコロッケさんでなくてもよかったのでは??とは思いました。
コロッケ、海外ドラマ吹き替え初挑戦 ものまねではなく「唯一無二の声を作り出した」 海外ドラマ「SCORPION/スコーピオン シーズン3」イベント1
元Wコロン(ねずっち、木曽さんちゅう)
:「メンタリスト/「THEMENTALIST」シーズン1 最終話
引用元:https://www.tvgroove.com/news/article/ctg/2/nid/3317.html
もはや、「誰?」となっている芸人ですが、「メンタリスト/THE MENTALIST」シーズン1の最終話に出ています。
どの回でも許せませんが、最終話って。。。
次のシーズンを観せる気があるのでしょうか?
吹き替えについては、 結論から言えば、「ひどい」の一言です。
しかも、ゲストとは言え、結構長く出ます。
その話の中では、ドラえもんで言えば、スネ夫ぐらいの順位です。
謎かけでちょっと流行った芸人さんですが、その当時でもそんなに影響あったと思います?
次長課長 井上聡/成宮寛貴
:「スーパーナチュラル/Supernatural」シーズン1〜2
伝説の「スーパーナチュラル/Supernatural」の吹き替えです。
ゲストでなく、よりによって、主人公のディーンとサムを、それぞれ芸人の井上聡さんと、俳優の成宮寛貴さん(引退したんでしたっけ?)が務めています。
大事故です。ひどいことになっています。
2人だけ、違う世界にいるみたいな演技です。
例えば、ドキュメンタリーのナレーションみたいな「ここにいない感」があるセリフ回しです。
当時のコメントを漁ってみると、「今世紀最悪の吹き替え」「酷すぎて体が震える」などのコメントに溢れています。
私はシーズン1の吹き替えで心がボッキリ折れてしまい、その後全く観ていませんでした。
意づいた時には、シーズン3以降は声の担当が変わっていました。
- サム 成宮寛貴→内田夕夜さん
- ディーン 井上聡 → 東地宏樹さん
東地宏樹さんは、「BULL/ブル」のDr.ブル、「プリズンブレイク」のマイケルなど、低音のめちゃくちゃ良い声です。
制作側の反省がすごいのか、クレームがひどかったのか、急にちゃんとしすぎです。
ただ、これやれるなら、なぜ最初からしなかった???
どうやらDVDやBDには、シーズン1、2も新旧吹き替え両方収録しているそうです。
21世紀最狂最悪の吹き替え「スーパーナチュラル」(the worst dubbing)
その他にも、叶美香さんが「Dr.HOUSE」に、若槻千夏さんが「BONES」に出ていました。
まあ、ここに取り上げるほどではない、それなりの(?)吹き替えでした。
最近は海外ドラマや洋画ですら流石に減ってきましたが、芸能人に出てもらってマスコミにちょっとでも出ると言うのは大事なんでしょうね。
最近は、TVに宣伝として出るよりも、ネットでの悪評の方が影響が大きいと思いますが。。。
「BULL/ブル シーズン2」
第3話「二度死んだ息子」
あらすじ
大学の学生サークルの歓迎会で新入りのサムが酒を飲み、川で泳がされて翌朝遺体となって発見されます。
歓迎会に参加した15人の学生らは、サムの死に心当たりはないと口をそろえます。
サムの母親は、サムの死因や何が起こったか、誰も知らないと言うのは、「息子は二度死んだも同じ」と嘆きます。
Dr.ブルは取り調べの様子から学生らが嘘をついていると見抜き、検察官リッチモンドのサポートを引き受け、15人全員を起訴させます。
刑務所行きを恐れて誰かが口を割ると思っていたブルでしたが、あては外れます。
感情移入しにくい
ちょっと被害者に同情できないところがある話でした。
亡くなったサムは、明らかに新入生歓迎会を楽しんでいましたし、不幸な事故でした。
いじめでは無く、儀式なのだと思います。
子供を持つ親としては、もちろん納得はいきません。
それでも、加害者となった人物の方の、親の気持ちにもなってしまいます。
どの人物にも共感はしても、感情移入がしにくい話でした。
そのせいか裁判の行方に興味が薄くなってしまいました。
結果、不起訴になったらいいな、くらいの感じでした。
大きなどんでん返しもなく、Dr.ブル、今回なんかしたっけ?と言うまま、終わります。
このドラマ、たまにこういう「薄い回」があります。
ちなみに、未熟な検察官のリッチモンドは、浪川大輔さんが声をあてています。
また出演予定かもしれません。
まとめ
今回は海外ドラマの残念な芸能人の吹き替えについてまとめてみました。
- コロッケ:「スコーピオン/SCORPION」
- 元Wコロン(ねずっち、木曽さんちゅう):「メンタリスト/「THEMENTALIST」
- 次長課長 井上聡/成宮寛貴:「スーパーナチュラル/Supernatural」
- 叶美香:「Dr.HOUSE」
- 若槻千夏:「BONES」
「シャーロックホームズの冒険」の露口さんもそうですが、NHKの海外ドラマは芸能人がメインキャストの吹き替えをしていても、うまくいっている作品が多いと思います。
「アリーmy LOVE」のアリー役の若村麻由美さんや、「冬のソナタ」の萩原聖人さん、田中美里さんなども違和感はありませんでした。
キャスティングが上手いのか、うまくなるまでリハーサルをするのか、だと思います。
未視聴なのですが、「THIS IS US」の高橋一生さんはどうだったんでしょう?
シーズン2から、別の声優さんに変わっているとは聞きましたが??
ここまでお読みいただいて、ありがとうございました!
それでは、また次回!
「BULL」の続きはこちらです。↓