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【何故泣ける?】漫画「鬼滅の刃」全巻読破後の感想とおすすめポイント【ネタバレなし】

こんにちは、あとかです♪

本当に「今更」なのですが、昨年からずっと流行っている人気漫画の「鬼滅の刃」を、最近、やっと全巻読破しました。

先に、Amazonプライムで配信されているTVアニメの方は最後まで視聴していましたが、シーズン1では原作の前半部分のみでした。

劇場版作品を挟んで、続き(遊郭編)が制作されています。

あれだけ人気になるということは、面白いのだろう、と思ってはいましたが、想像以上でした。

一方で、予想外だったこともありました。 

私以外でも、なんとなく乗り遅れて、いまだに原作未読、アニメも未視聴という方も多くいらっしゃると思います。

 

今回は、【何故泣ける?】「鬼滅の刃」全巻読破後の感想とおすすめポイントについて、ご紹介します。

結末につながるような、核心的なネタバレはしていません。

ただし、あらすじや、登場人物紹介でストーリーの一部には触れています。

2021年11月リライト・追記しました。

 

 

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画像引用元:Amazonプライムビデオ

【何故泣ける?】「鬼滅の刃」全巻読破後の感想とおすすめポイント【ネタバレなし】

「鬼滅の刃」とは

 「鬼滅の刃」は、「週刊少年ジャンプ」にて、2016年から連載開始され、2020年に完結しました。

単行本は23巻で、全205話です。

作者の吾峠呼世晴(ごとうげ こよはる)さんによる、初連載作品です。

2019年にTVアニメが放送され、その人気はジャンプ誌上だけでなく、一気に一般にまで広がりました。

オープニングテーマの「紅蓮華」も大ヒットし、作詞と歌唱を担当したLiSAさんは、NHK紅白歌合戦や数多くの歌番組に引っ張りだこでした。

 

2020年に公開された劇場版アニメは、コロナ禍の新作公開本数が限られていた中とは言え、脅威の観客動員数の伸びとなりました。

結果、「千と千尋の神隠し」を超えて、日本の興行収入の記録を塗り替え、歴代1位に輝いています。

2021年10月からは、劇場版と重なっている「無限列車編」のショートシリーズと、その続きとなる「遊郭編」が放送されます。

あらすじ

大正時代。

主人公の心優しい少年 竈門炭治郎(かまど たんじろう)は、亡くなった父親の代わりに炭売りの仕事をしながら、母親や幼い妹弟たちと、山深くに暮らしていました。

ある日、仕事で遅くなった炭治郎は、山麓の知人の家に泊めてもらい、翌朝、自宅に戻ります。

そこにあったのは、惨たらしく殺された家族の姿でした。

唯一、妹の禰󠄀豆子(ねずこ)だけに微かな呼吸がありましたが、瀕死の状態で、何やら様子もおかしくなっています。

実は、襲われた際に、彼女の傷口から鬼の血が身体に入ってしまい、自身も「鬼」になりかけていたのです。

家族を殺した元凶を倒すため、妹の禰󠄀豆子を人間に戻すため、炭治郎は過酷な運命に巻き込まれていくのでした。

 

「鬼滅の刃」登場人物

竈門 炭治郎(かまど たんじろう)

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画像引用元:Amazonプライムビデオ

主人公。

心優しく、家族想いで、嘘がつけない性格。

嗅覚が非常に優れていて、鬼の匂いや人の感情さえも嗅ぎ取ることができます。

家族で唯一生き残った妹の禰󠄀豆子を、鬼から人間に戻すために、鬼殺隊に入隊します。

 

鬼舞辻󠄀 無惨(きぶつじ むざん)

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画像引用元:https://kimetsu.com/anime/risshihen/character/?chara=muzan

最強の鬼で、すべての元凶。

残忍で、不死身。太陽光のみが唯一の弱点であるものの、1000年以上生き続けています。

その姿はいくらでも変化することができ、大人や子供も自由自在です。

いくつもの顔を持ち、普段は「人」として、暮らしています。

自らの血を人の体内に入れることで、人を「鬼」にする能力があります。

無惨の血液により「鬼」となった者は、生きるために栄養源として人を食らうようになります。

そして、やがて、人だった頃の記憶を無くていきます。

炭治郎の妹を鬼化し、家族を惨殺した張本人です。

竈門 禰󠄀豆子(かまど ねずこ)

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画像引用元:https://kimetsu.com/anime/character/?chara=c02

炭治郎の妹。

「無惨」の血が体内に入ったことで、「鬼」になってしまいました。

ただ、他の鬼と違い、人を食べて栄養を取ることはせず、長時間眠り続けることで、体力を温存しています。

口につけた竹は鬼の牙で噛み付いたりしないようにつけられています。

鬼になったことで、太陽の光に弱くなったものの、体の大きさを変化させたり、圧倒的な戦闘力も身につけています。

 

珠世(たまよ)

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画像引用元:https://kimetsu.com/anime/risshihen/character/?chara=tamayo

医師であり、「鬼」化しているため、不死の存在に。

「無惨」の呪縛から逃れ、「人」を食べずに「鬼」として生きていく術を身につけて生き続けています。

「無惨」の追手をかわしながら、倒れた「鬼」から血液を集め、「人」に戻す薬の研究をしています。

「無惨」を倒すこと、そのことに人生の全てを賭けています。

 

鬼殺隊(きさつたい)

「鬼」を殲滅することを目的に結集した組織です。

「お館様」と呼ばれる頭領を中心に、数多くの隊員で組織されています。

特に、「柱」という幹部クラスの最強戦闘隊員達は、それぞれの特徴的な技を持っていて、「鬼」に立ち向かうことができます。

「鬼」に個人的な恨みを持つ隊員ばかりで、その強い意志の原動力となっています。

政府非公認であるが故、廃刀令後の日本では、公然と帯刀することはできません。

 

「鬼滅の刃」の感想とおすすめポイント

泣けるのは、主人公のためじゃない

劇場版の感想に「泣ける」という言葉が多くみられました。

原作漫画も実際に多くのグッとくるシーンがあります。

主人公の過酷な運命や、それに健気に立ち向かう「友情」、「努力」、「勝利」のジャンプの黄金パターンも健在です。

鬼になりかけている妹や、亡くなってしまった家族や仲間との絆も、確かに感動させられます。

けれども、私にとって一番涙を誘うのは、主人公たちによって倒された鬼の、事切れる前のほんのわずかなシーンなのです。

人を喰らう残忍な存在とは言え、生まれながらの「鬼」は存在しません。

全て、「無惨」によって、「鬼」に変えられた「人」なのです。

必死に主人公達が倒した鬼は、ポロポロと欠けながら消滅していきます。

その時、鬼になってからほとんど思い出せなくなっていた「人」だった頃の記憶が蘇り、後悔しながら消えていくのです。

ほんの数ページ、場合によっては数コマだけのシーンなのに、その「鬼」も、元はと言えば、不幸なただの「人」の一人だったんだと感じられるのです。

単行本のおまけページに、作者自身が本編の中で語られていない、詳細な前日譚や後日談を筆記されています。

後付けもあるかもしれませんが、多くは予め考えていながら漫画の中で説明しなかった設定だと思います。

その点で、「鬼」のキャラクターが、ただの残虐な「悪」だけで終わらないのです。

ただ、どんなに人だった頃に不幸であっても、「鬼」となった後に多くの人を殺してしまっていて、それ自体は許されるものではありません。

「鬼」になる直前、元々は、子供だった鬼もいます。

炭治郎らに倒され、「鬼」として命が尽きる刹那、幼い「人」だった頃の元の記憶が戻り「お兄ちゃん、手を繋いでおくれよ……」と想いながら消えていきます。

消えかけた「鬼」の手を、そんな記憶のことも知らないはずの主人公の炭治郎が、そっと握ってあげます。

それが、すごく「泣ける」のです。

この漫画はきっと「鬼の去り際を読む物語」なのです。


「全集中」の呼吸

主人公の所属する「鬼殺隊」は、「無惨」とその配下にある鬼たちを倒すことが目的で結成され、その隊員は、それぞれ特徴的な「呼吸法」を身につけています。

「全集中〇〇の呼吸」と、「水」や「火」などの特徴的な呼吸術と組み合わさることで、鬼をも倒す戦闘力に直結しています。

「全集中」の呼吸とは、肺を大きくして、大量の空気を吸い込むことが基本です。

そうして、身体中に酸素が行き渡ることで、骨や筋肉の熱を上げて、飛躍的に活動能力が高まります。

素質のある者は数年もの修行の後、身につけることができるその能力で、運動能力だけでなく、精神力や集中力も高めることができます。

「呼吸法」と言えば、「ジョジョの奇妙な冒険」にも、「波紋法」と呼ばれる独特の呼吸法が登場します。

よくよく考えてみれば、太陽だけが唯一の弱点の強大な敵と、仲間を増やすことができると言う点、太陽の力を武器にして戦うという点でも、とても類似性が高い作品です。

何より、「全集中」という言葉自体、とてもキャッチーです。

この作品を観て以来、何かに気合を入れたい時、短時間に集中して結果を出したい時、「全集中!」と頭の中で呟いたりします。

大きく息を吸い込み、集中するのは、リラックスにも効果があります。

でも、政治家や芸能人の方が「全集中!」とか言うのを観ると、若干冷めるの何故でしょうね?

 

TVアニメもおすすめ

アニメ自体は全26話で、単行本で1〜6巻のエピソードを中心に映像化されています。

その後の7〜8巻に当たる物語は、劇場版の「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」で映像化されています。

アニメなので当然ですが、動きが素晴らしく、何が起こっているかよくわかります。

原作漫画では、勢いは感じるのですが、正直、実際にどう動いているかわかりにくいシーンもあります。

アニメなら「動き」と「音」によって、スピードと強さ、その痛みまで感じ取ることができます。

また、ストーリーがとても丹念に映像化されていて、 ある部分では原作漫画よりもエピソードが深掘りされている部分もあります。

原作同様、残酷描写もありますし、演出により、恐怖はなお増幅されています。

そして、声の演技により、必死さ、強さ、悲しさが染み渡ります。

完全に出遅れていたのですが、ここまで観ると、劇場版が大ヒットしたのも頷けます。

 

おすすめポイント

かなり、残虐なシーンがあります。

基本は戦いのシーンなので、暴力や血は常に描かれています。

少年漫画ではあるのですが、小さい子どもへの影響の懸念もあります。

アニメは特に深夜帯で放送されたので、本当に怖いシーンも多く、夜中に思い出して泣き出したり、しばらく調子が悪くなる子供もいると聞きました。

劇場版のレイティングは「PG12」(12歳以下は保護者の助言や指導が必要)となっています。

親の責任で決めて良いと思います。

流行っているからと、必ずしも観せる(読ませる)必要もないのです。

 

ただ、自分の子ども時代を振り返ると、「週刊少年ジャンプ」には、「北斗の拳」「キン肉マン」「ジョジョの奇妙な冒険」などは残酷なシーンがあり、「幽遊白書」や「ドラゴンボール」だって暴力的です。

そのシーンについて、当時、子供ながらに「もっと大人の感覚」で読んでいた記憶があります。

ストーリー上の感情移入はしていても、その中で「弱者をいたぶる暴力を許せない」、「因果応報」というものを学んだ気がします。

 

私のような親の世代が読んでみるのも大事かと思います。

その上で、子供に読ませるのか判断しても良いかも知れません。

ただ、多分、自分の方がハマってしまい、後半は読むのが止まらないと思います。

 鬼となり、子供返りしたような禰󠄀豆子がとても可愛く、個人的には娘を持つ親としてはグッときます。

 

鬼滅の刃 コミック 全23巻セット

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まとめ

今回は、 【何故泣ける?】「鬼滅の刃」全巻読破後の感想とおすすめポイント【ネタバレなし】について、ご紹介しました。

 

完全に乗り遅れていた「鬼滅の刃」の原作には、何とか追いつきました。

公表されていませんが、作者の吾峠呼世晴さんは女性のようです。

女性作者による少年漫画は、バトルを描いていても、感情や心情説明が多く、物語が丹念だと思います。

 最近は、少年漫画と少女漫画の垣根が薄れてきているので、両方の良い点をミックスした作品も多く世に出てきています。

ダイバーシティ(diversity)の考えが有用になってきました。

 

Amazonプライム会員の方で、お時間があれば、一度、TVアニメ版をご視聴ください。

何故、こんなに流行ったのか?

本当に泣けるのか?

是非、ご自身でお確かめいただけたらと思います。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

それではまた次回!

 

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