こんにちは、あとかです♪
私は昔からホラー系のコメディが好きです。
古くは「ゴーストバスターズ」や「最終絶叫計画(”Scary Movie”)」のようなガッツリとしたコメディを楽しみました。
また、「ハリー・ポッター」シリーズや「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」のようなイギリス系のゴシックホラー作品は特に好みです。
そして、映画の「アダムス・ファミリー」(1991年)は、手首から下だけで動き回る「ハンド」と、黒ずくめの家族の姿のインパクトで、記憶に強く残っています。
そんな「アダムス・ファミリー」の長女 ウェンズデー・アダムスを主人公としたホラーコメディドラマが制作されました。
画像引用元:Wednesday (2022)
今回は、【Netflixオリジナル】「ウェンズデー/”WEDNESDAY”」の感想とおすすめポイントについて、ご紹介します。
ネタバレ等は極力していませんが、あらすじや登場人物紹介等で一部記載されています。
ご了承ください。
【Netflixオリジナル】「ウェンズデー/”WEDNESDAY”」の感想とおすすめポイント
「ウェンズデー」とは
2022年に11月23日より配信開始された、Netflixオリジナルのドラマです。
全8話で、シーズン1は完結しています。
制作はティム・バートンが参加し、自ら演出も手がけています。(1〜4話)
オリジナルの「アダムス・ファミリー」はコミックで、1930年代の新聞掲載の一コマ漫画でした。
その後、アニメ化、テレビドラマ化、そして劇場映画として公開されました。
劇場映画は、1990年代に実写作品、2010年代にCGアニメとして製作、公開されました。
アダムス一家は、主人のゴメス、魔女の血を引くモーティシア夫人とその子供たち、そして手だけで動き回る「ハンド」など、不気味かつ個性的な面々です。
いかにも闇の世界の住民にしか見えない彼らは、刺激的で漆黒の毎日を過ごしています。
本作品は、そのアダムス一家の長女、ウェンズデーを主人公としたスピンオフ作品です。
あらすじ
いじめられた弟の復讐のために、いじめっ子が泳いでいるプールに大量のピラニアを放ったことで、学校を退学になったアダムス家の長女ウェンズデー。
その結果、彼女は、彼女の両親がかつて通っていた、ネヴァーモア・アカデミーに転校することになります。
そこは、異常な能力を持った「人間以外」のはみ出し者たちだけが入学できる、特殊な学校でした。
寮に入ったウェンズデーを待っていたのは、ルームメイトとなる人狼族のイーニッドでした。
誰とでも自ら打ち解けることはなく、我が道を突き進むウェンズデーと、他の生徒たちの距離は開くばかりです。
ちょうどその頃、ネヴァーモア・アカデミーのあるジェリコの街には、ある凶悪な連続殺人事件が起こっていました。
ウェンズデーはその類い稀な頭脳と行動力で、事件の真相に迫っていくのでした。
登場人物
ウェンズデー・アダムス
画像引用元:IMDb
ジェナ・オルテガ/日本語吹き替え 遠藤 璃菜
本作の主人公。
頭脳明晰で、小柄ながら格闘などの身体能力も非常に高い10代の少女。
闇と不気味と謎を愛している反面、あらゆる感情表現や表情を失っています。
群れず、友達は作らず、決してハグはしない。
そんな孤独を愛する少女です。
特に泣くことは、ある事件をきっかけに、ずっと止めています。
時折、本人にもコントロールできない幻視能力を発揮し、事件を解決するきっかけになったり、より大きな災いを招くこともあります。
趣味は小説を描くこと。
名前はウェンズデー(水曜日)ですが、生まれたのは「13日の金曜日」です。
イーニッド・シンクレア
画像引用元:IMDb
エマ・マイヤーズ/日本語吹き替え 天野 心愛
人狼族の少女で、ウェンズデーのルームメイト。
カラフルで、かわいいものが大好きで、学園内のゴシップを喋るVLOG(=VideoBlog:動画ブログ) を運営しています。
明るく、社交的で、ウェンズデーとは真逆の性格ですが、仲良くなります。
人狼族でありながら、いつまで経っても獣化できないのが悩みです。
ハンド
画像引用元:IMDb
ビクター・ドロバントゥ/日本語吹き替え なし
手首から下だけの存在です。
ウェンズデーの両親が彼女の学校生活を見守るようにこっそり遣わせました。
ただ、すぐに見つかってしまいます。
文字通りハンドサインでウェンズデーと意思疎通をします。
アダムス夫妻
画像引用元:IMDb
モーティシア夫人(左):キャサリン・ゼタ=ジョーンズ/日本語吹き替え 深見梨加
ゴメス(右):ルイス・グスマン/日本語吹き替え 辻親八
ウェンズデーの両親。
ウェンズデーを転校させたネヴァーモア・アカデミーは2人の出身校であり、彼らの出会いの場でもありました。
また、同校の校長は彼らの同級生であり、モーティシアとはルームメイトでした。
ラリッサ・ウィームス校長
画像引用元:IMDb
グウェンドリン・クリスティ/日本語吹き替え きそひろこ
ウェンズデーの通うネヴァーモア・アカデミーの校長。
巨大な資金力を背景に町長を後見し、学園の地位を保っています。
彼女なりに学園を愛し、生徒を強く、厳しく率いています。
「ウェンズデー/WEDNESDAY」の感想とおすすめポイント
ティム・バートン作品がお好きなら!
ティム・バートン氏と言えば、「シザーハンズ」や「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」、「チャーリーとチョコレート工場 」などを製作、監督したクリエイターです。
「奇妙」で「不気味」な物語を得意としています。
彼の作品がお好きなら、きっと本作にもしっかりハマることができると思います。
最初から最後まで、ホラーファンタジーを貫いています。
特に主人公ウェンズデーのキャラクターがとても魅力的です。
決して笑わない少女で、身に纏うのは常に真っ黒。
本来は紫のストライプ柄の制服も、なぜか彼女だけは真っ黒です。
彼女のこだわりやセンス、喋る言葉全てに惹きつけられます。
最後まで観ていると、そんな彼女にほんの些細ではありますが、変化も感じられます。
そんなほんの僅かな違いを感じられることが、ラストまで観てきた喜びにも繋がります。
画像引用元:IMDb
ミステリードラマとしての魅力
かなり猟奇的な連続殺人事件が登場します。
子供であるウェンズデーが対処するには、かなりハードだと感じる描写もあります。
殺人鬼に抜き取られた臓器や、掘り起こされた埋葬されていた遺体、血のような真っ赤な液体が空から降り注いだりもしました。
ただ、彼女はそんな場面でもケロッとしているし、それどころか、むしろワクワクしているのです。
泣き叫ぶことはなく、常に冷静沈着で、そのため、観ている側も事件に集中できるのです。
暗い森、図書室、カウンセリングルーム、離れのアトリエ等、それぞれの「いかにも」という場所で、全て怪しく見えてきます。
誰が犯人なのか?
そう考えながら見られる作品です。
また、事件はウェンズデーがいる「現在」だけで起こっているのではありません。
彼女の両親が在学していた当時の「過去の事件」がクロスオーバーしていき、それぞれに結末が訪れることになります。
そして、物語の全体を通じて、ある大きな陰謀と殺人事件の真相追及に向かっていくのです。
怪しい容疑者たちと、どんでん返しや意外な動機、ミステリーとしての魅力も十分です。
画像引用元:IMDb
マスコットキャラクター的な「ハンド」
手首から下を切り取ったようなその姿は、見た目だけで考えると、相当不気味な存在です。
それなのに、指を足のように使ってちょこまかと動くのは、可愛く感じることすらあります。
手だけなのに、こんなにも表情豊かな「ハンド」は、この作品における助演(男優?)賞ものの演技です。
ウェンズデーの理不尽な仕打ちに拗ねたり、献身的にサポートしたり、当然ながら喋ることはありませんが、ちゃんと伝わるのです。
そして、ルームメイトのイーニッドとは、ウェンズデー以上に、とても良好な関係を築きます。
上手にマッサージしてあげたり、ハンドクリームを喜んだり、女友達のように扱われます。
ちなみに、この「ハンド」が、一体誰の「手」なのかは、ウェンズデーにも「謎」となっています。
画像引用元:IMDb
大人も懐かしく観られるティーンドラマ
ここまでご紹介した通り、この作品は、ホラーであり、コメディであり、ミステリーでもありますが、しっかり「学園ドラマ」でもあります。
異能の持ち主とは言え10代である彼らは、傷つき、反発し合い、そして友情も育みます。
私がすっかりおじさんだということもありますが、やっぱり「親目線」で観てしまいます。
ウェンズデーや他の同級生たちも、みんなまだまだ「子供」です。
彼らの大人びた言動を、微笑ましく見えてしまいますが、同時に、心配でもあるのです。
「もっと子供時代を楽しんで良いのに」と。
また、同時に「自分にもそんな頃があったなぁ」と思います。
そんな風に、ジュブナイルものとしても、懐かしく観られました。
まとめ
今回は、【Netflixオリジナル】「ウェンズデー/WEDNESDAY」の感想とおすすめポイント【ティム・バートンの魅力満載!】についてご紹介しました。
Netflixオリジナルドラマ「ウェンズデー/WEDNESDAY」のおすすめポイント
- ティム・バートン作品がお好きなら!
- ミステリードラマとしての魅力
- マスコットキャラクター的な「ハンド」
- 大人も懐かしく観られるティーンドラマ
「カタカタするBOX」はLSS (id:little_strange)さんのこちらのブログから!
子供でも楽しめる作品だと思います。
ただし、一応、Netflixのレイティングでは、「13歳以上推奨」です。
小さい子は、それなりに暗いシーンもあり、「怪物」が突然出てくることもありますので、怖がって泣いてしまうかもしれません。
ご注意ください。
また、1話は45分で、全8話でかっちり完結しています。
もちろん続編も考えうる形ではありますが、きれいにまとまっています。
近年のドラマの長期化を考えるととても観やすいサイズです。
テンポよく場面は転換し、無駄と思う冗長なシーンはほとんど無くて、ストーリーはポンポン展開していきます。
週末土日だけでも、さっと観られるサイズです。
お忙しい方にも、おすすめです!
Netflixに加入済みの方、犯罪ミステリーやサスペンス好きの方、是非お試しください!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それではまた次回!
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