こんにちは、あとかです♪
韓国ドラマはお好きですか?
私はこれまでなかなか手を出せずにいました。
欧米のドラマは色々と観てきましたが、韓国ドラマは慣れていないせいか、とても時間がかかります。
特に、私が困るのは、Amazonプライムビデオや Huluで配信されている作品に吹き替え版が少ないということです。
ただでさえ、時間がかかるのに、字幕版では余計に集中して観ないといけません。
気になっているドラマがありましたが、字幕版しかなくて、視聴するか迷いました。
実際味始めてみると、
今回は、 【韓国ドラマ】耳で聴くサスペンス「VOICE/ボイス〜112の奇跡〜」の感想【日本版との違い】 について、ご紹介します。
主にシーズン1の話題を中心に、核心的なネタバレはしていません。
画像引用元:Amazonプライムビデオ
【韓国ドラマ】耳で聴くサスペンス「ボイス〜112の奇跡〜」の感想【日本版との違い】
「ボイス〜112の奇跡〜」とは
2017年に韓国で放送されたテレビドラマで、1話約60分前後でシーズン1は全16話です。
2019年のシーズン3まで継続しています。
ジャンルはクライムサスペンスです。
実は、かなり猟奇的なシーンや虐待などキツめのシーンも含まれています。
韓国で放送された際はどうかはわかりませんが、Amazonプライムビデオで配信されている映像には、一部ボカシがありました。
欧米のドラマのようにシーズンを重ねているので、人気があったのだと思います。
また、日本でも、唐沢寿明と 真木よう子主演で「ボイス 110緊急指令室」としてリメイクされています。
あらすじ
警察の緊急通報センターに勤務を始めたばかりのカン・グォンジュ。彼女はある緊急通報を受信します。
連続殺人鬼に襲われて身を隠している女性からの電話で、グォンジュの必死の声かけにもかかわらず、彼女はむごたらしく殺害されてしまいます。
さらに、警備員をしていた自分の父親までも、同じ犯人に殺害されてしまうのです。
殺された女性は、刑事ム・ジニョクの妻でした。
優秀な刑事だったジニョクでしたが、妻を失い、その後は、無気力な日々を過ごしています。
そして、ついに捕らえられた容疑者。
数々の証拠が上がっている中、その裁判の場で、証人として出廷したグォンジュは「この男は犯人ではない」と証言します。
その証言のために容疑者は自白を翻し、さらには国外へと逃亡してしまうのです。
3年後、グォンジュはアメリカでの研修を終え、「112通報センター」のトップとして韓国警察に戻ってきます。
しかも、裁判での証言のせいで、彼女に強い恨みをもつジニョク刑事を、自分の部下、112通報センター緊急出動チームのチーム長として任命するのです。
怒りをぶつけるジニョク刑事に対し、「裁判にかけられていたのは、犯人ではない」と言い張るグォンジュ。
その理由に、彼女にしか知ることのできない「証拠」があったのです。
彼女は、普通の人には聴こえない微細な音を聴き取る能力ー”絶対聴力”の持ち主だったのです。
果たして、真犯人は誰なのか?
その先には、どのような陰謀が待ち構えているのでしょうか?
登場人物
カン・グォンジュ(イ・ハナ)
画像引用元:Amazonプライムビデオ
音によるプロファイラーで、112通報センターのセンター長。
新人の頃、ジニョクの妻からの通報を受けるものの、先輩の指示とは言え、危険な状況の通報者に電話をかけ返すというミスを犯してしまいます。
結果として、ジニョクの妻と自らの父親をも、同じ犯人に殺害されてしまいます。
3年後、アメリカで研修を受け、ボイスプロファイラーと112通報センターのセンター長となり、合わせて現場強行班の緊急出動チームをも束ねる立場となります。
幼い頃の事故が原因に頭部に負った外傷の影響から、他の人間に聞こえない微細な音を聞き取れる特殊な能力を持っています。
日本版キャスト
橘ひかり(真木よう子)
画像引用元:日本テレビ「ボイス 110緊急指令室」公式ホームページ
オリジナルの主人公も、何を考えているか目付きだけではわからないところがありますが、真木よう子さんもそんな感じがあります。
良いキャスティングだと思います。
ム・ジニョク(チャン・ヒョク)
画像引用元:Amazonプライムビデオ
112通報センターの緊急出動チームのチーム長。
3年前に妻を亡くし、シングルファーザーとして病気の息子を育てています。
その事件で因縁があり、強く反発しながらも、持ち前の正義感もあり、グォンジュの下で働くことになります。
そうして事件の現場に緊急出動するようになり、人々を救うことに再び情熱を燃やし始めます。
悲惨な事件の後の3年間、無気力で、いつも酔っ払っているかの様な虚ろな目をしていましたが、だんだん輝きを取り戻していきます。
そして、やがて彼の妻が殺害された事件の、真実を突き止めていくことになるのです。
日本版キャスト
樋口彰吾(唐沢寿明)
画像引用元:日本テレビ「ボイス 110緊急指令室」公式ホームページ
「24」や「THE LAST COP/ラストコップ」等、外国のリメイク作品にはよく見かける俳優さんです。
ほぼオリジナル通りの設定ですが、やはり本人の年齢が高く、若干違和感のあるシーンはあります。
シム・デシク(ペク・ソンヒョン)
画像引用元:Amazonプライムビデオ
112通報センターの緊急出動チームのメンバー。
先輩のジニョクを「兄貴」と呼んで慕っていて、3年前の現場対応班の「強力係」の頃から世話役でもあります。
「兄貴」を思うあまり、グォンジュのことは認めておらず、不信感を持っています。
日本版キャスト
石川透(増田貴久)
画像引用元:日本テレビ「ボイス 110緊急指令室」公式ホームページ
ジャーニーズのアイドルグループの「NEWS」のメンバーです。
難しい役どころかと思いますが、「意外と」と言っては失礼ながら、演技も上手でした。
チャン・ギョンハク( イ・ヘヨン)
画像引用元:Amazonプライムビデオ
112通報センター(緊急出動チーム)とライバル関係となる強力係の係長。
ジニョクのことは評価し、何かと目をかけますが、112通報センターの緊急出動チームには敵対視しています。
上層部から威圧され、彼自身も不穏な言動や、ジニョクたちの捜査の妨害とも取れる行動を取ることもあり、敵味方がはっきりしない人物です。
日本版キャスト
沖原隆志(木村祐一)
画像引用元:日本テレビ「ボイス 110緊急指令室」公式ホームページ
主人公の樋口と同期という設定が追加され、 オリジナルよりもやや深い絡みをします。
怪しげな動きは多く、敵対感は日本版の方が強い印象です。
パク・ウンス(ソン・ウンソ)
画像引用元:Amazonプライムビデオ
112通報センターのメンバー。
5カ国を操る優秀な空港警察隊員でしたが、グォンジュにスカウトされチームメンバーとなります。
飲食店を経営している祖母と妹と同居していて、彼女たちと共に、ある事件に巻き込まれてしまいます。
日本版キャスト
画像引用元:日本テレビ「ボイス 110緊急指令室」公式ホームページ
オリジナル版より、見た目は若干おとなし目ですが、ほとんど描写は変わりません。
感想とおすすめポイント
「ゴールデンタイム」というタイムリミット。
劇中、特に前半の方では「ゴールデンタイム」という言葉が頻繁に出てきます。
当然TVの19時台の番組のことなどではなく、事件が発生して緊急通報が入ってから「10分間」のことを言います。
その10分間が、被害者の生死を分ける最も重要なタイムリミットであり、そこを「ゴールデンタイム」と呼ぶのです。
そのため、時折、テロップに「緊急通報が入ってから○分」と表示されます。
「3分で到着、5分で現場確認、10分で検挙」というセリフが出てきますが、視聴者も「あ。もう○分過ぎちゃってる。」とわかり、より緊迫感が高まるのです。
本格サスペンス好きの方に
ホラー映画レベルのハードで猟奇的な犯行や、サイコパス表現も一部にあります。
特に「ケトルベル」と呼ばれるトレーニング器具が殺害の凶器として使われ、「撲殺」という手口には特に恐怖を感じます。
殺害された被害者の映像にはボカシが入っています。
演出としては、上手いと思います。
はっきりと酷い姿を映像化するよりも、そっちの方が想像してしまい、むしろ怖いからです。
健全なトレーニング器具「ケトルベル」ダンベルみたいに使います。
全体を通して大きな謎があり、しっかり引き込まれていきます。
ジニョクの妻を殺害した連続殺人犯の正体は?
警察内部の内通者は誰?
それら全ての黒幕や陰謀は?
そう言った秘密が少しずつ、解明されていきます。
連続ドラマと考えると、60分×16話というのは確かに長いのですが、停滞することなく視聴できました。
当然ですが、「続きが気になる」からです。
ドラマ自体は、その後もシーズンは継続しますが、シーズン1だけでも物語はしっかり完結していてスッキリできます。
ボイスプロファイルの限界と魅力
例えば「ビジョン」の様に映像が見えるならば、人物や周りの景色が確認できて、すぐに犯人や犯行現場が特定できます。
ただ、普通の人には聞き取れない「音」という情報だけを掴むことができるのが、グォンジュの能力です。
つまり、聞こえたとしても、それが何かを想像しなければならないのです。
「この音どこで聞いたことがある?」という記憶が頼りになります。
もっと言えば、それまで聞いたことが無い、初めて聞く音だったら、何の手がかりにもならないのです。
そのため、3年前の事件の犯人について、様々な「音」のヒントがありながら、その本人に会ってみない限りわからないということになります。
何でも「見えて」、何でも「聞こえる」ならば、こんなに楽なことはありません。
この「音」だけということは限界でもありますが、より大きなドラマチックな展開をもたらすギミックでもあります。
「VOICE(ボイス)」というタイトルですが、何もかもを「音(声)」で解決するわけではなく、その登場シーンはかなり控えめです。
最低限しか出て来ず、万能では無いことが、SFやサイキックものとは全く違い、「現実感」のあるサスペンスとなっている要因だと思います。
ただし、物語の最終盤になってくると、若干超能力じみてはきます。
画像引用元:Amazonプライムビデオ
日本版リメイクとの違い
日本のリメイク版は、2019年に日本テレビ系列で「ボイス 110緊急指令室」として放送されました。
細かいストーリー展開の違い
人物設定や大まかなストーリーは、ほぼオリジナルと同様です。
緊急通報番号が「112」から、日本でお馴染みの「110」になったくらいです。
圧倒的に違うのは展開の速さです。
CMを除いて本編だけで見ると、オリジナルが実質60分×16話(約16時間)に対し、日本版は48分×10話(約7時間半)です。
総時間で言えばおよそ半分のため、エピソードや犯人特定までの展開がかなり端折られています。
日本版だけを観ていると「スピーディな展開」だと思うだけですが、オリジナルも合わせて観ていると、かなり急いでいる様に感じます。
好みの問題ですが、日本版リメイクでも十分にオリジナル版(シーズン1)全体のストーリーを楽しむことはできます。
キャストの描写
登場人物のキャスティングや性格づけはオリジナル版に、かなり寄せていると思います。
ただ、登場人物紹介欄にも書きましたが、全体的に年齢層が上がっていて、その点は若干の違和感をはあります。
バリバリの現場刑事のジニョク役が、50歳台の唐沢寿明なので、ちょっと無理をしている感じはどうしても受けます。
あくまでも、オリジナルを観ていると、感じることだと思います。
真犯人の描写等もオリジナルの要素は入れていますが、良い改変だと思います。
物語自体はある程度忠実ですが、全体的にライトな感じにはなっています。
結末が違う
ネタバレはしませんが、韓国オリジナルと、日本リメイク版では、最後の展開で大きく違っている点があります。
日本版リメイクは、良くも悪くも「日本的」展開でした。
個人的には、韓国オリジナルの結末の方が好きです。
韓国版は、その後、シーズン3まで継続しています。
また、日本リメイク版も続編が制作されているそうです。
2021年7月10日には、最新作「ボイスⅡ 110緊急司令室」が放送されます。
韓国の原作のシーズン1は、ある程度使い切ったはずです。
日本版リメイクの続編は、オリジナルのシーズン2を基にするのか、日本版独自の脚本なのか、楽しみです。
まとめ
今回は、【韓国ドラマ】耳で聴くサスペンス「VOICE/ボイス〜112の奇跡〜」の感想【日本版との違い】について、ご紹介しました。
韓国ドラマ「VOICE/ボイス〜112の奇跡〜」
感想とおすすめポイント
- 「ゴールデンタイム」というタイムリミット。
- 本格サスペンス好きの方に
- ボイスプロファイルの限界と魅力
日本版リメイクとの違い
- 細かいストーリー展開の違い
- キャストの描写
- 結末が違う
「カタカタするBOX」はLSS (id:little_strange)さんのこちらのブログから!
韓国ドラマの視聴も少し慣れてきました。
今回は吹き替えではなく、日本語字幕で観ましたが、最後までほとんど途切れずに見ることができました。
ミステリーやサスペンスが好きな方は楽しめると思います。
普段韓国ドラマを観られない方でも、欧米のドラマで「クリミナル・マインド」や「BONES」がお好きな方にはおすすめです。
未視聴の方は、機会があれば、是非ご視聴ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それではまた次回!
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