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あとかのブログ

海外ドラマを中心に、日々のことやブログのこと、時々思い出話を書いています。

【短い思い出話】「明日には忘れてしまう君」その他の散文あれこれ。

 こんにちは、あとかです♪

今回は、ずっと以前から、私が何となく書き溜めていた散文詩みたいなものをご紹介します。

小説を書くことは、もうずっと以前に挫折しました。

ただ、短いものは結構書き続けることができています。

とは言え、完全な創作はできず、自分の体験や思い出を書いただけになっています。

他に、発表する場もないので、暇つぶしにお読みいただけたら嬉しいです。  

 

 

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【短い思い出話】「明日には忘れてしまう君」その他の散文あれこれ。

屋上の「神様」

僕が小学生だった頃、

自宅のマンションの屋上に上がって、

日が暮れるのを眺めるのが好きだった。

 

そこには誰も来なかったし、

辺りの街並みよりも比較的高い建物だったので、

人々を天から眺めている「神様」みたいな気分だった

 

薄暗くなり、ひとつひとつ、

部屋の明かりがついていくのを見つめていると、

とても不思議な気分になった。

 

自分の知らない誰かがそこにいて、

それぞれの人生のあかりが灯っている

そんな感じだった

 

「神様」としては、

その灯りの中で暮らしている「全ての人々に幸あれ」

とか、思い上がったことを願っていた。

 

ある日、

とても嫌なことがあって、

その場所で、まったく逆のことをしたことがある。

その灯りの中の「みんなが不幸になれ」

などと、願ってしまった。

 

もちろん、そんな能力はないのだけれど、

何となく、いつもより街の灯りに元気がない気がした

 

それから何日か後のこと、

いつもの様に屋上に上がってみると

そこには真新しい鉄格子のドアが設置され、

大きな錠前がかけられていた

 

それから2度と、

僕は大好きな屋上には上がれなくなった

 

本当の神様は、

もっと上から見ていたのかも知れない。

 

 

凝視

3歳の息子が、

壁掛け時計を真剣に見つめてる。

 

おやつの時間になるまで、

そうやって睨み続けているつもりかな?

 

息子よ。

残念だが、

今は、朝の9時前だぞ。

 

 

明日には忘れてしまう君

たまたま乗ったバスの前の座席から、

じっとこっちを見ている君。

試しに笑いかけると、

すぐに笑い返してくれた。

 

きっと君はこの世に生まれて数ヶ月だと思うけれど、

その天使の笑顔で、周りの大人達みんなを

幸せにしてるのだろう。

 

たまたまそこに居合わせて、

たまたま目があった他人の僕にも

ついでに、幸せを分けてくれた。

 

正直、明日になれば、

君のことはきっと忘れてしまうだろう。

 

でも、そんな君は、周りの大人から、

もっと大切にされて、

将来は、もっともっと幸せになっている。

 

そう、今だけ勝手に願ってみている。

 

 

意地

お父ちゃんが仕事から帰ったら、

嬉しそうに、駆け寄ってきて

今日あった出来事を、

一生懸命、話してくれる。

 

君たち姉弟は、

2人同時に別々のことを喋ってくれるけれど、

お父ちゃんは、絶対聞き取るよ。

 

意地でも全部、聞き取るよ。

 

 

 

 悪い人間になろう

 

「悪い」人間になろう。

高校生の頃、

そう、強く思いつめていた時期がある。

 

中途半端な善人には、何も起こらない。

「悪人」にこそ、幸せがある。

「普通」はつまらないし、不幸だ。

その頃は、本気でそう信じこんでいた。

 

若気の至りと言えばそれまでだけれど、

ずっと「普通」でいることが苦痛だった

誰かのせいにできるわけもなく、

苛立ちは募るばかり。

 

それでは、「悪い」人間って何だろう?

変な話だけれど、真面目に考えた。

「悪い」人間は、

人に迷惑をかけても平気

わざと人の嫌がることをする

隠れてルールを破る

自分以外の誰かのせいにする

 

そんな風に自分なりに挙げてみると、

「悪い」人間って、意外とつまらない。

そう気づいてしまうと、

一気に冷めてしまった。

 

「普通」でいることの方が得なんじゃないか?

「普通」でいることの方がかっこいいんじゃないか?

そう思ってから、30年経った。

 

今は「普通」に、

仕事をして、家庭を持ち、

子供たちも元気に成長してくれている。

 

 

なんだ。

「普通」って、幸せだ。

 

  

あとがき

スマホのメモに、思いつく度に、タイトルだけだったり、文章の一部分だけだったり、何年も書き続けています。

 ブログを始めるずっと前から続けていて、ストックはかなりの分量になります。

特に発表する場もなかったのですが、今回形になりそうなものだけ、完成させてみました。

長い文章はもちろんですが、短い文章もとても難しいですね。

 

お目汚し、失礼しました! 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

それではまた次回!

 

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