こんにちは、あとかです♪
「キャプテン」という漫画作品をご存知でしょうか。
私と世代の近い昭和生まれの男子なら、お読みになった方やアニメ化された映像を観られた方も多いと思います。
「キャプテン」とは、ちばあきおさんの描いた中学生の野球部員を描いたスポーツ漫画です。
昭和生まれの私は、少年時代はやっぱり「野球」でした。
(私が小学生の頃、「キャプテン翼」が始まったくらいで、まだまだサッカーブームは黎明期でした。)
今回は、【昭和男子のバイブル】不朽の名作野球漫画「キャプテン」を覚えてる?について、ご紹介します。
今回は、特に昭和生まれの男子に向けて記事を書きます。
女子は、男子はこんな漫画にハマってたんだなぁと、暖かい目で見てください。
画像引用元:Amazonプライムビデオ
【昭和男子のバイブル】不朽の名作野球漫画「キャプテン」を覚えてる?
「キャプテン」とは
1972年2月から、「月刊少年ジャンプ」で長期にわたって連載された野球漫画です。
作者は、ちばあきおさん。
「あしたのジョー」で有名な、ちばてつやさんの実弟です。
「キャプテン」には、野球漫画で当時主流だった「魔球」や奇抜な特訓、豪速球投手や豪快な4番打者なんかも登場しません。
また、プロや高校野球でもなく、東京の下町の中学校が舞台で、つまりは中学野球について描かれています。
中学生のまだ未熟で純粋な野球への取組だけが武器で、練習すればするほど上手くなるという「成長」がテーマの作品です。
「キャプテン」というタイトルは文字通り、主人公が野球部のキャプテンということに由来します。
当時の中学野球部がそうだったのかわかりませんが、キャプテンがまるで監督の様に、練習方法やオーダー決定など全権を握っています。
また、この作品が特殊なのは、あくまでも主人公は「キャプテン」ということです。
つまり、3年生のキャプテンは、最後の大会が終わると、当然卒業します。
するとそれまで2年生だった登場人物が新たなキャプテンに就任し、次の主人公になるのです。
最近まで続いている作品で言えば、「ジョジョの奇妙な冒険」で、「ジョジョ」という名前だけ残しつつ主人公が変わっていたのと一緒です。
それぞれのキャプテンには、当然性格に大きな違いがあり、そのためにチームとしての方針は違っています。
ただ、一つだけ共通しているのは、とにかく「勝ちたい」という強い気持ちでした。
それが誰か飛び抜けたヒーローがいなくても、この漫画を夢中になって読むことができる仕掛けだと思います。
個人的には、私が生まれる前から原作がはじまっていて、物心ついた頃には完結していましたので、単行本で読んだ世代です。
ただ、1983年にアニメ化された時はリアルタイムで観ていました。
主題歌の「君は何かができる」という歌は、いまだに歌えます。
アニメ制作のエイケンの公式Youtubeチャンネルです↓
歴代「キャプテン」主人公とあらすじ
谷口タカオ
画像引用元:エイケン公式ホームページ
少し気弱で口下手なところもありますが、勝利に対して強い信念を持っています。
元々は、2年生の谷口が青葉学院中学から、墨谷第二中学校(墨谷二中)に転校してきたところから、この作品が始まります。
野球の強豪の青葉学院の野球部から来たということから、周囲から過度な期待を受けてしまいます。
けれども、実際の彼は、青葉では2軍で、しかも補欠という立場でした。
当初は否定し、困惑していたものの、今更打ち明けるわけにもいかない状況になってしまいました。
それから、谷口は人知れず、自らに激しい特訓を課し、期待されている姿と自分自身とのギャップを埋める努力を重ねます。
そして、3年生の先輩が引退する頃、谷口はキャプテンに指名されるのです。
キャプテンとしては、経験不足のため、当初は優柔不断なところもありましたが、徐々に強いキャプテンシーを発揮し、部員たちを率いていきます。
そして、チームを自身の古巣でもある、強豪・青葉学院と対決するまでに成長させることになるのです。
キャプテンとしての特徴
スパルタ式の特訓
自分自身で行った様に、ノックの距離を近づけたり、練習量をとにかく増やすことが全ての源になっています。
部員からは反発を受けることもありますが、それ以上に本人が努力をすることもあり、次第に全員が真剣に取り組む様になります。
少数精鋭方式
レギュラーを選抜するのは良いのですが、控え選手の育成を怠るところがあります。
少数のレギュラーにのみ、過酷な特訓を課し、控え選手は玉拾いレベルしかさせていないため、選手層が極端に薄くなってしまいます。
この欠点は、後輩のキャプテン達にも伝染してしまっています。
丸井
画像引用元:エイケン公式ホームページ
お調子者ではありますが、上下関係には厳しく、短期な上、やや暴力的な傾向があります。
特に、新入生の近藤に対しては、ソリも合わないらしく、とても厳しく当たります。
先代キャプテンの谷口を崇拝していて、彼の言葉が絶対だと思っています。
ただ、その強すぎる思いや、自身の性格もあり、空回りしてしまい、試合にも悪影響が出てしまいます。
そのせいで、部員との間に軋轢が生まれ、一旦はキャプテン解任の憂き目にも遭いますが、そこから持ち直して再び強いチームへと成長させていきます。
キャプテンとしての特徴
合宿という特訓方法
谷口のスパルタ式特訓を短期集中で仕上げる方法として、合宿を敢行しています。
毎日、朝から晩まで激しい特訓を続け、次から次へと部員がリタイアしていきます。
合宿でついて来られないからと言って、退部までする必要はないと思うのですが、ここでも慢性的な選手層の薄さは加速しています。
ただ、その効果は絶大で、その後の36試合もの連続した練習試合でも、すぐに結果に現れています。
一度の失敗から、参謀役を設置
丸井はキャプテン解任事件の後、2年生のイガラシを参謀役として重用する様になります。
イガラシは野球センス抜群な上、投手でもあり、丸井の不足点を埋める役割を担っていきます。
特に投手としての能力は高いものの、上下関係やチームワークへの意識の低い近藤に対し、丸井自身は全く気が合わず、上手く使えません。
近藤の指導を、イガラシに任せることで、チームも上手く回り始めます。
イガラシ
画像引用元:エイケン公式ホームページ
満を辞して登場した、最も野球の上手いキャプテンです。
小柄な体型ではあるものの、野球センスは1年生の頃から群を抜いていて、当初からレギュラーを勝ち取っています。
新入生の頃は、短期で生意気な性格でしたが、学年が上がるにつれて、多少無愛想ではあるものの、次第に冷静沈着なリーダーシップを発揮し始めます。
一通りのポジションを務めたことがあり、ピッチャーとしても速球と多彩な変化球を操っています。
これまでのスパルタ特訓に、さらに強化した練習により、チームは過去最強と言えるレベルでとなります。
ただし、ある事件があり、イガラシは春の選抜大会出場を諦めることになります。
その後、夏の大会には強豪校として出場し、順調に勝ち抜いていくのです。
キャプテンとしての特徴
完成された特訓
谷口のスパルタ式や丸井の練習試合なども交え、ある意味完成に近づいています。
さらに、練習時間の延長のため、早朝や夜遅くの練習場所の確保にも動いています。
「練習は裏切らない」と感じられるのは、子供の頃、この作品を読んだからかも知れません。
勝利のために冷徹なキャプテン
高いレベルで評価し、できない者はどんどん切り捨てていきます。
ここでも、先代からの少数精鋭の悪癖が残っています。
今や強豪となった墨谷二中ですが、ピッチャーですら、イガラシと近藤以外はまともにレギュラーとなっていません。
近藤
画像引用元:エイケン公式ホームページ
関西弁を話す、投手としての豪速球の能力のみ、飛び抜けた実力を持っています。
そのせいか、新入生の頃から調子に乗りすぎる上、投球以外の守備等の練習を軽視し、実戦で大きなミスを犯します。
3年時には、偉大なキャプテンの跡を継いだ上、まともなレギュラーはみんな引退して、チームとしての戦力は大幅に低下してしまいます。
キャプテンとしての特徴
次世代を見据えたチーム作り
谷口の卒業後に入学したため、これまでのキャプテンの考えと若干の差異が見られます。
ついに少数精鋭路線から、1〜2年生まで広く選手を育成して、選手層を厚くする方針を取っています。
これからまた新たなチームができていくという期待を乗せて、物語は完結しています。
まとめ
今回は、【昭和男子のバイブル】不朽の名作野球漫画「キャプテン」を覚えてる?に継いて、ご紹介しました。
おそらく私と同世代の昭和生まれの男子は読んだことや、アニメを観たことがあると思います。
中学野球という身体も考えも未熟な少年たちが「一生懸命努力する」というただ一点だけで成長していくのが、とても熱い作品です。
昔は丸井キャプテン時はあまり好きでなかったのですが、今となって読み返してみると、一番面白いと感じたりして、新たな発見があります。
最初の主人公の谷口が、高校に進学して以降の話は「プレイボール」という作品に続いています。
最近は、別の作者により、故人のちばあきおさんに代わって、さらにその続きが連載されています。
古い作品ですが、いまだに人気がある証拠だと思います。
そして、アニメの主題歌「君は何かができる」の歌詞は、ずっと自分の心の中に残っています。
答えより もっと大事なことは
勇気出して 自分をためすことだ
君は何かができる
誰も何かができる
TVアニメキャプテン主題歌「君は何かができる」より
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それではまた次回!