こんにちは、あとかです♪
「ミジンコピンピン現象」
ご存知でない方には、「何を言ってるんだ??」という言葉です。
知っている方は、「ああ、あれねー」くらいの反応はしていただけるかと思います。
今回は、不思議な「ミジンコピンピン現象」について、どういう現象で、そして、その正体は何かについてご紹介したいと思います。
「ミジンコピンピン現象」って、何?
先日、小学生の息子が、「目医者さんに行きたい」と言い出しました。
理由を聞いてみると、「じっとしていると、時々、目の前に何か透明なものが、ふわふわして見える」と言うのです。
私が「それは多分大丈夫。ミジンコピンピン(現象)だから。」と言うと、息子はともかく、妻までが「何それ?」という反応でした。
ミジンコピンピン現象を知らない??
「ミジンコ」自体は、水中のプランクトンの1種で、とても小さな透明な甲殻類です。
メダカの餌等で使われています。
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%82%B8%E3%83%B3%E3%82%B3
よく晴れた日に、空中を見上げていると、そんなミジンコみたいな透明なものがふわふわして見える、その現象が「ミジンコピンピン(現象)」です。
ミジンコピンピン現象の出典?
そもそも、私がこの言葉を覚えたのは、30年ほど前です。
当時の「ファミコン通信」(現「週刊ファミ通」)において、「しあわせのかたち」という連載漫画がありました。
その中で、作者本人の証言として、こう書かれていました。
ミジンコピンピン現象
僕が初めてそれに気づいたのは小学校3年の夏でした。ふと空を見上げると、みじんこのよーな、ゴミのよーなものが見えるではありませんか。しかもそれに視点を合わせようとすると、ピンピン動くのです。あの時の感動は今も忘れません。桜玉吉(漫画家)談
まさしく、私も体験していた現象でした。
息子の様に、「自分だけがおかしいのかも?」と少しだけ不安だった当時の私が、「同じことが誰にでも起こっている!」ということがわかり、とても安心したのでした。
おそらく、この漫画家の桜玉吉さんが「ミジンコピンピン現象」の名付け親だと思います。
ミジンコピンピン現象の正体
それでは、この不思議な現象の正体は何なのでしょうか?
本当に怖い病気ではないのでしょうか?
飛蚊症
飛蚊症(ひぶんしょう)という病気について、日本眼科学会のホームページに、こう書かれています。
皆さんは、黒い点や虫のようなもの、または薄い雲のようなものが視野の中に見えたことはないでしょうか。このように、視界にごみや虫のようなものが飛んでいるように見える症状を飛蚊症(ひぶんしょう)と呼びます。
あれ、これっぽい?
ただ、この飛蚊症は、様々な原因で起こるそうです。
全く病的でない生理的なものと、治療が必要なものに分かれています。
生理的なもの
基本的には、問題のない症状です。
眼球の中にある組織や繊維が外れていくと、本人に影として見えることがあるそうです。
そうは言っても、あまりにひどい場合は病気に原因にもなりえるそうです。
病的なもの
ぶどう膜炎裂孔、網膜剥離、硝子体出血などなど、難しい名前のこれらの病気でも何かゴミの様なものが浮かんで見えるそうです。
目には痛覚がありませんので、異常があったとしても、痛みを感じることはできません。
そのため、出血(充血)が酷かったり、視野が欠けていく様なことがあると要注意です。
飛蚊症ではない原因
実は、飛蚊症の原因は加齢に伴う生理的なものが大半だそうです。
と言うことは、子供時代に見えているのは「飛蚊症」ではないのかも知れません。
では、何が原因なのでしょう?
白血球が見えている?
「ブルーフィールド内視現象」と呼ばれています。
目の網膜の前にある毛細血管の中を走る白血球が見えていると言う説です。
正確には、白血球と赤血球で透過する光が変わるために、虫の様な、ゴミの様な何かが浮かんで見えるのです。
その症状は「飛蚊症」とよく似ているそうです。
恐らく、私たちが子供時代から体験している「ミジンコピンピン現象」の正体とは、この「ブルーフィールで内視現象」のことと考えられます。
解説されている動画
ここまでの内容がわかりやすく動画になっています。
オリジナルは英語でしたが、日本語版がありました。
お時間があれば、ご視聴ください。
私も、この動画で、とても理解しやすくなりました。
まとめ
今回は、「ミジンコピンピン現象」についてまとめてみました。
- 「ミジンコピンピン現象」とは、明るい場所で、空間に透明な虫(ミジンコ)やゴミの様なものが、ふわふわ浮かんでいる症状のこと。
- その原因は、眼球の前にある毛細血管を通る白血球が見えている「ブルーフィールド内視現象」と考えられます。
- 加齢に伴う「飛蚊症」や、他の目の病気の可能性もあるので、注意が必要。
- 目に何かの異常(充血、視野欠損)が感じられたらすぐ眼科に相談しましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございます!
それでは、また次回。