こんにちは、あとかです♪
私は海外ドラマの中では、犯罪ミステリーが好きで、よく観ています。
元々、推理小説好きで、最近でも、本屋さんで手に取るのはミステリーものが多いです。
ドラマでは、様々なパターンのミステリーがありますが、その定義や分類は大まかに分かれています。
今回は、「BULL」のシーズン1の18、19話をご紹介しつつ、「海外ドラマ ミステリーの分類あれこれ」についてご紹介します。
ちなみに、「BULL/ブル」のシーズン1〜2は、Amazonプライムビデオで、視聴できます。
また、WOWOWにて、最新のシーズン3が放送中です。
(WOWOW放送タイトル「BULL/ブル 法廷を操る男」)
私は、「吹き替え派」ですので、基本的に吹き替え版の話題のみとなります。
海外ドラマ/犯罪ミステリーあれこれ
ミステリーと言っても、犯罪捜査もので無いものもあります。
サスペンスともごっちゃになっている場合もあります。
大まかに分けると、こんな感じでしょうか。
- ミステリー:謎解き、犯人探し、探求がある。
- サスペンス:ある出来事で、ハラハラドキドキする
「ミステリー」は「犯人が分かっていない」、「サスペンス」は「犯人が最初から分かっている」と分ける人もいるみたいですが、私は違和感があります。
「サスペンス」は、「LOST」「ウォーキングデッド」「プリズンブレイク」等があてはまると思います。
一方、犯罪ものは全部「ミステリー」で良いのではないでしょうか?
一応、その区分けで、分類してみます。
ミステリー(推理もの)の大分類
ミステリーは基本的に、「倒叙もの」と「叙述もの」に分かれています。
推理小説の分け方ですが、ざっくりと言えば、最初から犯人が分かっているか、最後までわからないかの違いです。最近は「半倒叙もの」と言えるものもあります。
- 倒叙(とうじょ)もの:最初から犯人や、手口が読者わかっていて、探偵(刑事)役が、いかに真相を掴むかを主旨とする手法です。
- 叙述(じょじゅつ)もの:順を追って展開し、手がかりが開示されながら、犯人が判明します。
- 半倒叙もの:犯人までは読者にわかっているものの、その手口や動機などは最後に明かされる手法。
(半)倒叙ミステリー
倒叙物の代表と言えば、「刑事コロンボ」ですね。
まずは犯人となる人物が登場し、犯罪を犯すシーンから始まります。
賢い犯人は、自分の犯行とバレないように、隙の無いトリックを仕掛けます。
事件発覚後、現場に登場するコロンボの風貌から、犯人は余裕すらもってしまいます。
油断させておいて、そこからコロンボのネチネチ攻撃で犯人を追い詰めていきます。
若干、犯人目線になってしまい、ストーリーが進むにつれて、自分までコロンボが怖くなってきます。
コロンボが去り際に振り返って「最後にもう一つ(質問)いいですか?」と言われると、犯人と一緒にドキッとしてしまいます。
ちなみに、この「刑事コロンボ」にも、たった1作だけ「倒叙もの」ではなかったエピソードがあります。
「さらば提督」と言うタイトルで、最終回になる可能性があった回だそうです。
結果、その後も継続することになり、「唯一、倒叙ものではないコロンボ作品」となりました。
ドラマでは、倒叙ものの手法を使うことで、有名俳優が出演していて、犯人が観る前に分かってしまうのを防いでいます。
何しろ、予め犯人として犯行まで、見せつけるのですから
日本のドラマの「古畑任三郎」シリーズは当然ですが、「相棒」の水谷豊さんのキャラクター設定にも、コロンボは含まれていると思います。
刑事コロンボの声は小池朝雄さんでしたが、残念ながら1985年に亡くなり、後任として、石田太郎さんが担当されました。
私が子供だったこともありますが、CVが交代になったことに全く気づいていませんでした。
後に気づいて、かなりびっくりしたのを覚えています。
それだけ、石田さんが小池さんのイメージを崩さずに吹き替えされた、ということだと思います。
叙述ミステリー
犯人が最後まで分からないというのは、代表作は数が多すぎます。
より細かく、主人公の立場(舞台)で分けてみます。
警察、FBIもの
捜査をして、犯人を逮捕すると言う立場ですので、当然ながら、一番多いジャンルです。
- 「クリミナルマインド」:FBIのBAU(行動分析課)
- 「クローザー」「メジャークライムス 」:ロス市警
- 「NCIS」:海軍犯罪捜査局
探偵もの
世界一有名な探偵ですので、「ホームズもの」は多いです。
ミス・マープルやポアロなどのアガサ・クリスティの原作のドラマも探偵ものですね。
- 「シャーロック・ホームズの冒険」
- 「エレメンタリー ホームズ&ワトソン inNY」
- 「SHERLOCK/シャーロック」
ホームズ物については、過去に比較記事を書いています。↓
科学者
- 「BONES」主人公:法人類学者
- 「デクスター」主人公:鑑識(裏では、殺人鬼)
- 「CSI」シリーズ 主人公:科学捜査官
コンサルタントもの/その他
主人公が、コンサルタントと言うポジションであるのも、多いジャンルです。
組織に馴染まない、トリッキーな人物を捜査に宛てられます。
- 「メンタリスト」主人公:元(インチキ)霊能者
- 「キャッスル」主人公:小説家
- 「ホワイトカラー」主人公:元詐欺師
- 「パーソンズ・オブ・インタレスト」主人公:元米国陸軍特殊部隊隊員
「 BULL/ブル」18話・19話
第18話「ドレス・トゥ・キル」
あらすじ
TAC社の服装コーディネーターのチャンクの元上司でデザイナーのネラ・ウェスターが、ファッションショーで、突然倒れて死亡します。
彼女は、自らデザインしたウェディングドレスでランウェイに登場し、ヒ素中毒で亡くなったのでした。
検察によって逮捕、起訴されたのはスタイリストのウィルでした。
無実を直感したブルは彼の側につきますが、ウィルを疑っているチャンクは不信感をあらわにして。。。
私、失敗しないので
今回は、Dr.ブルの目の前で殺人事件が起こります。
そして、いつものように、直感で被疑者の無実を判断します。
今のところ、味方につくのが原告であっても被告であっても、Dr.ブルは絶対に間違わないのです。
ある意味「水戸黄門」と一緒です。
服についたヒ素で殺人を犯すというのは、ミステリーでは結構ありがちな手口です。
ありがちになる理由は、「ヒ素」というのは毒性が非常に強いこともありますし、皮膚からも吸収されるんですね。
発現する症状もかなり恐ろしい毒物ですが、そこまで描写されることは少ないようです。
ここ数回と同様、今回のエピソードは、事件そのものよりも、キャストの職歴や性格描写の会でした。
検事とのやり取りや、陪審員に向けた駆け引きはほとんどありませんでした。
シーズンフィナーレに向けて、Dr.ブル、ベリー、チャンクの掘り下げが行われました。
この後も、シーズンが続いていることは知っているので心配はしていないのですが、
このドラマって割と「地味」なんですよね。
それでも小気味良いテンポと、観ていて嫌な気持ちになることがないのが良いところなのですが。。。
法廷シーンが主なので仕方がないのですが、もっと派手なシーンがあっても良いと思います
何より、Dr.ブルが最強すぎるので、緊張感を醸成する強いライバル(敵)が必要です。
ブルは絶対に失敗しないのです。
第19話「正義の男」
あらすじ
チアリーダーのローレンが殺され、婚約者のジュールズが逮捕、起訴されます。
ジュールズは多くの被告人の無罪を勝ち取ってきた超有名な弁護士です。
今回のことは日頃から敵対している警察と検察による報復だとして無実を訴えます。
さらに出演したトークショーでDr.ブルを指名して、雇いたいと一方的に宣言します。
Dr.ブルは、ジュールズの無実を確信し依頼を受けることになります。
ただ、本人もやり手弁護士のため、言うことはなかなか聞かず、勝手な行動をとり続けるのです。
陪審員制度の限界?
新パターンのオープニングからの、いつものパターンへ
自信満々のジュールズが、勝手にDr.ブルをご指名します。
今回は依頼者の方が、かなり強引に依頼を受けさせる新パターンでした。
Dr.ブルは最初は有罪と思っているので、「やれやれ」という感じでしたが、当然今回も直感で「無実」と判断します。
Dr.ブルは、ジュールズ自身に自分の弁護をさせることにします。
ジュールズは実力のある有名弁護士でもあります。
そのため、Dr.ブルの指示に従わなかったり、勝手に自分のやり方を押し通したりします。
ここで、高い鼻が折れて、反省したりする展開かと思ったのですが、意外とうまくハマっていました。
このドラマって、「本当に嫌な奴」って、まだ登場していないんですよねー。
そこが良いところでもあるんですが。。。
ところで、今回ジュールズを追い詰める検事の、CVが高橋理恵子さんでした!
個人的に大好きな声優さんです。(劇団で、舞台でも活躍されているそうです)
いわゆるアイドル的にファンなのではなく、「声」が好きなんです。
実際に、今開いた所属事務所のHPで、初めてお顔を知りました。
私は「BONES」のカミール・サローヤン役が、はまり役だと思っています。
映画では、ナタリー・ポートマン(「コールドマウンテン」)やウィノナ・ライダー(17歳のカルテ」)の吹き替えもされています。
適度な声の「震え」と「つや」みたいなものが、聞いていて心地良いのです。
と言うわけで、被告人ジュールズが自分で弁護しています。
自信満々です。しかも、結構うまくやっていて、世間の声を煽って、Dr.ブルすら巻き込んでいきます。
前半の展開は、「Dr.ブル、必要?」と思うくらいでしたが、後半はやはり厳しくなってきます。
被告側は、やっぱり真犯人を見つけないと冤罪が成立しないのです。
被告の人間性で押していくあたり、いつものご都合主義は健在です。
このドラマを観ているといつも思うのですが、陪審員制度は、とても欠陥があるように感じてしまいます。
今回も、全体的になんとなくうまくいきますが、証拠がはっきりしないようなこういった殺人事件が、陪審員の判断だけで有罪が決まると言うことです。
このドラマだけを鵜呑みにすれば、無実の人間が簡単に「有罪」にもなり得るのは恐ろしい気もします。
実際には、ここまで杜撰ではないですよね??
まとめ
以前書いた記事を、改めて見直して、再構成しました。
今回は、海外ドラマのミステリーもののジャンル分けをしてみました。
オススメ作品ばかりなので、未視聴のドラマがあれば、是非試しにご覧ください。
ここまでお読みいただいて、ありがとうございました!
「BULL/ブル」未視聴の方が、少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです。
それでは、また次回!
「BULL」の続きはこちらです。↓