Web
Analytics

あとかのブログ

海外ドラマ/映画/お笑い/エンタメ

【意外と知らない】家電メーカーの名前の由来【まとめ】

f:id:c089818:20191011010418p:plain

こんにちは、あとかです♪

 

昔、家電販売の仕事をしている時に、家電メーカーの営業さんとよく話をしていました。

その当時は、まだまだ日本の家電メーカーには勢いがあって、みんなイケイケだったのをよく覚えています。

 

当時は、松下電器、SONY、日立、三菱、東芝、シャープ、富士通、その他多くのメーカーさんがしのぎを削っていました。

 

今回は、個人的には大変お世話になったそういった家電メーカーさんの「名前の由来」についてご紹介します。

ご興味がありましたら、お読みいただけたら嬉しいです。

 

 

 家電メーカーさんの名前の由来

パナソニック株式会社

2008年から現在の「パナソニック株式会社」ですが、私が販売の仕事をしている時は、「松下電器産業株式会社」でした。

松下電器の製品は、当時はハイエンド商品が多く、また、値下げができないメーカーの筆頭でした。

「値下げしてブランド価値を下げるくらいなら、別に売らなくて良い」という態度だったように思います。

それだけ、商品やブランドに自信があったのでしょうね。

 

松下幸之助さんが起業した会社が発祥で、元々は、ブランド名を国内では「ナショナル(National)」、海外では「パナソニック(Panasonic)」を使っていました。

後に、国内でも白物(冷蔵庫や洗濯機など)家電は「ナショナル」、黒物(AV機器)家電は「パナソニック」と使い分けていました。

最終的にグローバル企業として、名称を統一して、「パナソニック」になったそうです。

 

パナソニック(Panasonic)の由来ですが、公式ホームページに記載されています。

1955年に輸出用スピーカーに最初に使用されました。pan(汎、あまねく)とSonic(音)という言葉を組み合わせ、「当社が創りだす音をあまねく世界中へ」 という思いが込められています。
引用元:https://www.panasonic.com/jp/corporate/brand/history.html

 

「すべての音を世界中へ!」というのが、「パナソニック」の由来なんですね。

Sonic(音)という言葉が入っているのは、元々、輸出用のスピーカーにつけたブランド名だったことが理由でした。

 

f:id:c089818:20191011010153p:plain

シャープ株式会社

 当時のCM「目の付け所がシャープでしょ?」というキャッチコピーにあるように、とても面白い商品を作っていたメーカーでした。

私が思い出すのは、当時は珍しかった大型の液晶がついた両手で持って撮影するデジタルカメラや、「両開き」の冷蔵庫は、「まさにシャープ!」という商品でした。

「世界の亀山工場」と自ら名乗り、「液晶と言えば、シャープ」というブランド戦略も成功していました。

 

「シャープ株式会社」は元々職人だった早川徳次さんが起業した会社が元になっています。

今では当たり前の、穴がなくても長さを調整できるベルトのバックルを作って一財を築きました。

日本に洋服が入ってきたばかりの時期で、かなり売れたようです。

 

次に売れたものは「早川式早出鉛筆」です。

アメリカの「エバーシャープ」という製品を改良を重ね、使いやすくしたのです。

つまり、「シャープペンシル」です。

最初はそれほど売れなかったものの、後に大ヒット商品となります。

「シャープ」という社名は「シャープペンシル」からつけられました。

 

シャープのホームページにも、名前の由来が載っています。

1915(大正 4)年 金属文具の製作技術の研究改良を進め、金属製の繰り出し鉛筆を発明。 さらに改良を重ね、1916(大正 5)年 エバー・レディー・シャープペンシルと名づけて一世を風靡、これが現在の社名および商標である“シャープ”の由来となった。

引用元:https://corporate.jp.sharp/info/outline/

 

f:id:c089818:20191011010311p:plain

キヤノン株式会社 

ご存知と思いますが、「ヤ」が小さい「キャノン」ではなく、「キヤノン」です。

外国製の高いものしかなかった時代に、日本で国産カメラを製造した会社です。

その商品名が「KWANON(カンノン)」と言いました。

音の通り、「観音」様のことです。

観音様のお慈悲にあやかり、世界で最高のカメラを作る夢を実現したいという思いを込めています。

結構信心深い名前です。

 

そのカメラを世界に売り出す際に、「KWANON」に音が似ていて、英語で「聖典」「規範」「標準」という意味の「Canon」と名付けたのが、社名の由来です。

どこまでも高尚な感じですね。

やがて、カメラの本格的な発売開始に向けて、世界で通用するブランド名が必要になりました。そこで1935年に、「キヤノン」(Canon)という言葉を商標として登録しました。「Canon」には、英語で「聖典」「規範」「標準」という意味があり、これは正確・精緻を旨とする精密機器としての商標にふさわしく、そして世界の標準、業界の規範を目指す私たちの志を表すものでした。また「キヤノン」の発音が「観音=カンノン」と似ているため、名称の交替は違和感なく行なわれました。

引用元:https://global.canon/ja/corporate/logo/

 

名付けた最初から、小さい「ヤ」ではなく、「キヤノン」でした。

理由は、小さい「ヤ」の文字が入ると、上に余白ができてカッコ悪いから、だそうです。

 

富士通株式会社

家電販売をしている当時の「富士通」は、エアコンは「富士通ゼネラル」の機種を大量に販売していました。

比較的他メーカーよりも安く、それでいて中身はしっかりしている印象でした。

エアコン販売のピークの日に、1日に30台売ったのは良い思い出です。


富士電機製造株式会社から、電話部門だけが独立した、富士通信機製造株式会社が元になっています。

 

それが元で「富士通株式会社」となりました。

ということで、割と単純な話でした。

 

株式会社日立製作所

日立と言えば、白物家電が強かった印象があります。

冷蔵庫の「野菜中心蔵」という商品があって、ものすごく売りやすかった商品です。

名前は「忠臣蔵」にかけていますが、要するところ、冷蔵庫の野菜室を真ん中に持ってきたという話です。

それまでの冷蔵庫は3ドアが多く、一番上に「冷凍室」、真ん中の大扉が「冷蔵室」、一番下に引き出し式の野菜室がありました。

日立の「野菜中心蔵」他の商品にはない画期的な配置でした。

 

日立の名前の由来自体は、茨城県日立村大雄院に鉱山機械の修理工場を建設したことが発祥だから、ということでした。

f:id:c089818:20191011010357p:plain


 

株式会社東芝

東芝は、白物家電から黒物家電までバランス良く商品を出していた印象です。

しかも、商品の品質の割に値段が安く、安値でのチラシ販売戦略にも積極的でした。

商売っ気のある営業さんが多かったように思います。

 

「東芝」の由来は、結構有名なのですが、東京芝浦電気株式会社を短縮したものです。

「芝浦」は地名です。

 

ソニー株式会社

今もそうですが、ソニーは当時からかっこよかったですね。

黒物家電、AV機器の売り場で、輝いて見えました。

当時の中高生の憧れで、「ソニー製品はちょっと高いけれど、欲しいよな!」という商品ばかりでした。

現実的には、「でも買えるのはAIWAだなぁ……。」という感じでしたが。

とにかく、独自性とセンス、そして開発力がすごいメーカーでした。

 

「SONY」は元々は東京通信工業株式会社というかっちりとした名前の会社でした。

1950年台に日本初のトランジスタラジオの販売を開始し、アメリカへの輸出する際に決めたブランド名が「SONY」でした。

音「SOUND」や「SONIC」の語源となったラテン語の「SONUS(ソヌス)」と、小さいとか坊やという意味の「SONNY」——これは、自分たちの会社は非常に小さいが、それにも増して、はつらつとした若者の集まりであるということにも通じる——を掛け合わせて作った言葉である。

引用元:https://www.sony.co.jp/SonyInfo/CorporateInfo/History/SonyHistory/1-06.html

ラジオからきているので、やはり「音」を表すラテン語と、小さい、坊やという意味をかけわせているのでした。

凝っていますが、意外と可愛らしい名前ということですね。

 

f:id:c089818:20191011010531p:plain

まとめ

今回は、家電メーカーさんの名前の由来についてまとめました。

15〜20年くらい前、バブル景気は破綻していましたが、日本のメーカーにはまだまだ勢いがありました。

「日本が景気が悪い?それなら世界で売れば良いじゃないか!」という力強さもあったと思います。

当時、家電メーカーの営業さん達は、バリバリ頑張っていました。

彼らに敬意を込めて、今回の記事を書きました。

ネット販売などもまだ本格的ではない時代で、お店でだけ、物がじゃんじゃん売れる最後の時期だったと思います。

 

「昔は良かった」などと言うつもりはありませんが、私自身には楽しい思い出です。

今考えれば、休みもなく、朝から夜遅くまで仕事をしている、完全なブラック企業でしたが。。。

 

ここまでお読みいただいて、ありがとうございました!

それでは、また次回。

TOP