こんにちは、あとかです♪
どんなに長く続いた人気の海外ドラマでも、打ち切りになる時は、やはり視聴率(視聴者数)が下がっています。
最近は、いかにハリウッドとは言え、合理化や省コスト化が進んでいます。
つまり、視聴率(視聴者数)が取れないドラマは、それ以上赤字を増やさないためにも、早めに終わらせてしまうのです。
シーズン制の多い海外ドラマではそのシーズンの最終話に、「クリフハンガー」をかけることが多くあります。
「クリフハンガー」とは、次のシーズンに期待を持たせる終わり方をする演出手法のことです。
要は、「主人公が絶体絶命だ、この後どうなってしまうのか?」という場面で、「つづく」として、次のシーズンの最初から期待を持たせるわけです。
ひどいものは、放送終了後に、打ち切りが決まってしまい、そのクリフハンガーをほったらかして終わるケースも結構あるのです。
今回は、【今こそ、是非観て欲しい】打ち切りだけど面白い海外ドラマ【2021年最新版】について、ご紹介します。
私は吹き替え派なので、吹き替え版準拠でご紹介します。
2021年6月追記/リライトしました。
是非観て欲しい打ち切り海外ドラマ・まとめ
FOREVER Dr.モーガンのNY事件簿
画像引用元:Amazonプライムビデオ
終了シーズン:シーズン1
打ち切り理由:視聴率
あらすじ
NY市警で監察医として勤務するDr.ヘンリー・モーガンは類稀な知識と洞察力の持ち主でした。
被害者遺体の観察による所見だけでなく、その能力によって、数々の難事件を解決に導くサポートをしていました。
そんなモーガンは、ある日、大きな地下鉄事故に巻き込まれ、他の乗客もろとも命を落としてしまいます。
ところが、気づけば彼はハドソン川に、裸であっさり蘇っていました。
モーガンには、大きな秘密があったのです。
彼は200年も前から、死ぬことができない「不老不死」となっていました。
正確に言えば、一度は死んで、蘇るのです。
優秀な監察医としての知識は、その200年分の経験と、人一倍の彼自身の「死」への興味とその研究成果からなされていたのでした。
次々と起こる事件現場に現れては、鋭い観察眼と推理を披露するモーガン。
そんな彼は、いったい何故、そんな身体になったのでしょうか?
そして、モーガンの運命は?
あらすじを読んでいただくとお分かりになると思いますが、このドラマ、結構面白くて、何故、終わったのかよくわかりませんでした。
しかも、シーズン1のみです。
現代の事件捜査の話と、200年間の過去の話が、時折フラッシュバックしながら物語は進んでいます。
主人公は歳を取らず、姿も変わりませんので、義理の息子の方は、すっかりおじいさんです。
最終話で、軽くクリフハンガーをかけていました。
それでも、シーズン1で終わることは決まっていたのかもしれません。
一応、最終話は、”The Last Death of Henry Morgan(ヘンリー・モーガンの最後の死)”ということで、不老不死の主人公の物語の、いかにもラストっぽいタイトルだからです。
とは言え、このドラマの打ち切りは視聴者にとってはかなりの衝撃だったようです。
アメリカ本国の熱狂的なファンからは、TV局宛にかなりの投書が舞い込んできったそうです。
色々な謎は放り投げて終わりましたから、まだ続いても良かったと思います。
ただ、2015年の放送終了以降、再始動する話は出ていないようです。
主人公のモーガンの吹き替えは、森田順平さん。
「クリミナル・マインド」のアーロン・ホッチナーを始め、数多くの海外ドラマに出演されています。
4400(フォーティフォーハンドレッド)
画像引用元:Amazonプライムビデオ
終了シーズン:シーズン4
打ち切り理由:制作費
あらすじ
60年間もの間、様々な場所で大きな光る球体に飲み込まれ、失踪した4400人もの人々が、ある日まとまって帰ってきます。
4400人の失踪者は、失踪した当時の年齢で、しかも失踪中の記憶が全くありませんでした。
彼らは老若男女が揃っていましたが、その人数から「4400」(フォーティフォーハンドレッド)と括られ、様々な検査や尋問を受けます。
けれども、全く真相はわかりません。
本人たちにすらわかっていないので当然です。
また、彼らには、特殊な能力が備わっていることがわかってきます。
未来予知だったり、治癒能力だったり、テレパシーだったり、超常的な能力等によって、世界に少しずつ影響を与え始めます。
それは、「波及効果」と呼ばれます。
彼ら「4400」は、誰によって、何のために、どこに連れ去られ、また、何をするためにもどされたのでしょうか?
これはDVDレンタルで観てました。
どうです?あらすじを見ていただいて、結構、面白そうじゃないですか?
当時、くりぃむしちゅーが宣伝に登場し、日本でも鳴り物入りで始まったのですが、あえなく撃沈です。
ただ、シーズン4まで続いたので、それなりにちゃんとストーリは進みます。
最終話も、やや強引ではありますが、ちゃんと終わっています。
アメリカでも人気があったそうで、シーズン4で終わることがファンに伝わると、ネットによる署名活動や、放送していたTV局にひまわりの種が山ほど届けられました。
(ひまわりの種は、人気の登場人物の大好物でした。)
やっぱりSFは制作にお金がかかるので、視聴者数の獲得のハードルが高かったのでしょうね。。。
ちなみに、主人公の捜査官のトム・ボールドウィン役のCVは、原康義さん。
イギリスBBC制作のドラマ「SHERLOCK」では、レストレード警部役でした。
4400人もいる設定なので、声を出すキャストだけでも相当いますので、今では主役級の方も多く声を当てています。
くりぃむしちゅーも、吹き替えでこっそり出ています。(シーズン4)
Terra Nova(テラノバ)~未来創世紀
画像引用元:Amazonプライムビデオ
終了シーズン:シーズン1
打ち切り理由:予算オーバー
あらすじ
2149年、人口が増え過ぎ、大気汚染でひどい状態になった地球では、人類を含む全ての生命の絶滅が近づいていました。
科学者たちが発見した時空の亀裂から、8500万年前に戻って、歴史をやり直すことを計画します。
8500万年前は白亜紀です。そこにテラノヴァという植民地を作り、抽選に当選した者、開拓のために必要な人材を送り込みます。
主人公たちより先に移住した先住民や、テラノヴァの外に出てしまった人々など、様々なグループで親交や対立が起こります。
テラノヴァで、彼らは未来を変えることができたのでしょうか?
映画「ジュラシックパーク」でも有名な、スティーブン・スピルバーグ製作総指揮!
それだけでも鳴り物入りでこの企画が始まったことがわかると思います。
普通、新しいドラマが始まる際は、1話(もしくは数話)のパイロット版を制作し、視聴率を見て、フルシーズン化するかを決めます。
このドラマは、いきなり、なんと驚異の「13話パイロット」だったのです!
そして、なんとそのまま終わるのです!
確かに若干の不満点はあります。
白亜紀まで行っておきながら、「人対人ばかりで、恐竜ってなかなか出ないよね?」とか、「恐竜が出てきたら出てきたで、なんかしょぼい??」とか。。。
確かに、スピルバーグ製作総指揮の海外ドラマって、結構コケてるんですよね。
でも、面白いところもいっぱいあるんです。
何より、この先未来へどう繋がっていくのか??という期待感はありますし、白亜紀の生活の知恵みたいなことが、前半では興味深い設定でした。
主人公のジェームズ・シャノン役のCVは、畠中洋さん。
「塔の上のラプンツェル」のフリンライダー役ですね。
また奥さんのエリザベス・シャノン役のCVは河合美智子さん。
「オーロラ輝子」ですね!(若い方は置いて行かれます)
長女のミラ役のCVは山像かおりさん。
「CLOSER」の主人公ブレンダ・ジョンソン役です。
Timeless(タイムレス)
画像引用元:Amazonプライムビデオ
終了シーズン:シーズン2
打ち切り理由:
あらすじ
アメリカで秘密裏に開発されたタイムマシンを、元諜報部員が奪って「過去」に逃走します。
歴史学者のルーシーや、陸軍曹長のワイアット、タイムマシンを開発したルーファスの3人が急遽集められ、試作品のタイムマシンで犯人を追います。
世界的にも有名な、ヒンデンブルグ号墜落事故、リンカーンやケネディ暗殺、アポロ事故、ウォーターゲート事件など、歴史的人物や事件の陰で、犯人との攻防が繰り広げられます。
未来を変えることなく、無事にタイムマシンを奪還することができるのでしょうか?
これは結構最近のドラマです。
スカパー!で観たのですが、予備知識を持たずに楽しんでいたので、後から調べてみて本当にびっくりしました。
結構数奇な運命を辿ったドラマだったみたいです。
まず、シーズン1で、いきなり「打ち切り!」発表からの、次の日に「やっぱ、うそー」というとんでもない展開から始まります。
やっとの事でシーズン2が始まり、クリフハンガーもバッチリ決めたところで、「やっぱ、打ち切り!」となり、宙ぶらりんとなります。
なんと、そこから「2話だけ追加!」となり、なんとか話にケリをつけるのです。
私は好きでしたし、もっと続いても良い素材だと思いますが、「SFはコストがかかるので、続かない」の法則が発動していますかね?
V(ビジター)リメイク版
画像引用元:Amazonプライムビデオ
終了シーズン:シーズン2
終了理由:視聴率
あらすじ
世界中の大都市に、超巨大な宇宙船が出現し、「ビジター(V)」と呼ばれる地球外生命体から、世界中に映像が発信されます。
その映像には、とてつもなく美しいリーダーのアナが映り、平和的交流を提案します。地球のほんのわずかな資源と引き換えに、これだけの巨大な宇宙船を飛ばせるほどの彼らの科学技術や知識を伝授すると主張します。
とても友好的な交流が始まりますが、実は彼らの中身は人間に美しく見えるように化けただけの、爬虫類のような宇宙人でした。
友好的な態度は表面だけで、彼らの真の目的は地球の占領でした。
ビジターの正体に早くから気づき、抵抗を始めていた「レジスタンス」は地球を守ることができるのでしょうか?
1980年代に制作された同名タイトルのリメイクで、私がまだ子供時代に観ていました。
リメイクされると発表されてから、とても楽しみにしていたのですが、残念な結果となりました。
今の技術で再現するので、ビジターの真の姿や痛々しい場面などもとてもリアルでしたが、ちょっと逆効果になった様に感じます。
ビジターのリーダー アナ役のモリーナ・バッカリンさんの美貌は素晴らしいです。
「MENTALIST」でも、主人公のパトリック・ジェーンと互角に渡り合う役も堂々とこなしていました。
ただ、怖くないのです。
昔が良かった。。。などと言うつもりはありませんが、1980年代の方が怖いんですよね。
恐らくですが、リメイク版はビジター側の話を作りすぎたのではないかと思います。
「知らない」怖さ、「理解できない」怖さが足りなくなったのかも知れません。
でも、面白いです。シーズン1は間違いなく。
個人的には、シーズン2は、まあまあでした。
フラッシュフォワード
画像引用元:Amazonプライムビデオ
終了シーズン:1シーズン
打ち切り理由:予算オーバー
あらすじ
ある日、全世界の全人類が、同時に1分43秒間、意識を失います。
当然、人類だけが意識を失うので、飛行機は落ちる、車は激突しまくる、手術中の患者は残念なことになるなど、大惨事となったところで、人々は目覚めます。
「ブラックアウト」と名付けられたこの現象中、ほとんどの人は、6ヶ月後の自分の未来の映像を観ていたことが判明します。
過去のことを不意に思い出す「フラッシュバック」という言葉がありますが、未来を観たため、「フラッシュフォワード」と呼ばれます。(当然造語です)
何故、このような現象が起き、そして未来は変えられないのか?、今後人類はどうなってしまうのでしょうか?
どうです?面白そうですよね?
実際、面白かったのですが、かっちりシーズン1で終わります。
一説には、最初のブラックアウトのシーンにお金をかけすぎたせいとも、思ったよりもブームにならなかったことが原因とも言われているようです。
伏線も、謎も、まあまあ、ぶん投げてます。
続きは、原作のSF小説で補完するしかありませんが、シーズン1で尻切れトンボになることを覚悟して観れば、大丈夫です。
22話分は十分楽しめます。
竹内結子さんも、日本のドラマに出ているような、ちゃんといつもの感じで、演技されています。
(竹内結子さん、とても残念です。)
続きがあると思いながら観ていると、絶望感は半端ないです。
まとめ
- FOREVER Dr.モーガンのNY事件簿
- 4400(フォーティフォーハンドレッド)
- Terra Nova(テラノバ)~未来創世紀
- Timeless(タイムレス)
- V(ビジター)リメイク版
- フラッシュフォワード
- SFドラマは打ち切りになりやすい。
- 視聴率が良くても、制作費がかかりすぎると打ち切りになる。
- 打ち切りでも、面白いドラマはある!
10年以上も長く続く作品がある一方で、短いシーズンで終わってしまうドラマも沢山あります。
スカパー!等の海外ドラマのチャンネルで、結構、大きくプロモーションしている新作ドラマでも、調べてみると、アメリカではシーズン1でとっくの昔に打ち切りになっていることもよくあります。
「打ち切り」というのは、短命作品だけにあることではありません。
実はロングランのドラマでも最後は大抵そうやって終わります。
つまり、「打ち切り=つまらない」訳ではないということがわかっていただけたらと思い、今回は書いてみました。
「記録」には残らないものの、「記憶」には残るっていう作品もあります。
こういった短期の「打ち切り」という不遇な作品たちなので、現在はなかなか放送や配信はされていません。
DVDのレンタルや、各種VODサービスで配信されているのを見かけたら、是非試しにご視聴ください。
あらかじめ「打ち切り」と分かっていれば、腹も立たないと思いますので。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それではまた次回!
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