こんにちは、あとかです♪
今回は、「崖の上のポニョ」の舞台のイメージとなった福山市の鞆の浦(とものうら)のご紹介です。
私が拙い腕で、スマホで撮影したものですが、写真も貼っています。
鞆の浦の歴史はかなり古いもの
古くは、万葉集にも歌を詠まれている「鞆の浦」は、瀬戸内海でも特別な港でした。
瀬戸内海のちょうど真ん中に位置するため、西からと東からの潮の流れがぶつかる場所でした。
潮の流れが変わるのを待つために、「潮待ちの港」として栄えたのだそうです。
ただ、江戸後半から、その役割は次第に「尾道」に移っていましたが、明治に入って、有名な事件が起こります。
それは、坂本龍馬が関わる「いろは丸事件」です。
1867年、海援隊が借り受けていた伊予国大の「いろは丸」が、紀州藩の軍艦と衝突するという事件が起こります。
坂本龍馬と紀州藩は、現在の鞆の浦で、賠償交渉を行なっています。
要するところ、一介の浪人だった坂本龍馬らの海援隊が、紀州藩と、船舶事故の賠償について、対等に渡り合ったということですね。
これは画期的な出来事だったようです。
この交渉場所として最寄りの鞆の浦が使われたのです。
現在の鞆の浦の風景
先日、久し振りに鞆の浦に行きました。
平日だったので閑散としていましたが、土日はそれなりに混み合っています。
- JR福山駅から車で約30分。路線バスも出ています。
- 山陽自動車道 福山東ICからも30分程です。
時期によっては、尾道からフェリーも出ていますので、他県からの観光なら、こちらからもオススメです。
今回は車で向かいました。
沼隈(ぬまくま)半島の東南端が「鞆の浦」です。
瀬戸内海には、崖のある特徴的な島々が見えます。
宮崎駿監督がスケッチし、映画制作前のイメージボードに描いているような風景です。
仙酔島のパワースポット
特に「仙酔島」は、文字通り、
「仙人も酔ってしまうほど、美しい島」ということで、国立公園にも指定されています。
船で5分ほどで渡れる島ですが、 海水浴場やキャンプ場もあります。
今回は行けませんでしたが、以前見た「五色岩」は不思議な美しさでした。
今もこの言葉が流行っているのかはわかりませんが、「パワースポット」と言える場所だそうです。
鞆の浦のシンボル 常夜橙
港町だった名残を残す、鞆の浦のシンボル「常夜燈」です。
今でも、暗くなると明かりが灯ります。
すぐそばには、カフェなどもあり、暑い日はかき氷がおいしいお店です。
細い小道の散策
車で移動してきた場合、全体的に車道は狭く、駐車場に入るまでは結構慎重に運転しないと厳しいです。
歩行者も結構います。
ただ、車を降りてしまえば、趣のある細道を、散策して廻る回るのが、とても楽しい場所です。
今回はあまり見かけませんでしたが、あちこちで猫がうろちょろしていた印象があります。
こういう風景には猫って、合いますよねー。
平日で店がほとんど閉まっていましたが、週末はもっと活気があります。
結構ある「鞆の浦」がロケ地(舞台)となった作品
映画:崖の上のポニョ
前回もご紹介しましたが、鞆の浦観光情報センターに、 「ジブリ非公式」ポニョマップがあります。
冒頭に書いた「いろは丸事件」で、坂本龍馬が賠償の交渉をしたという町家を再現した「御舟宿いろは」です。
この建物自体は、直接「ポニョ」には関係ないのですが、宮崎 駿監督のデザインをもとに再現した建物だそうです。
テレビドラマ: 流星ワゴン
重松清が原作の『流星ワゴン』は、人気俳優の西島秀俊さん、香川照之さん出演のテレビドラマです。
広島県福山市鞆の浦を舞台に、過去と現在が交錯する中で、親子の葛藤や確執と、その結末を描いた物語です。
原作には瀬戸内海のとある町としか書いていなかったそうですが、監督が「福山」「鞆の浦」と決めたと聞きました。
上の西島秀俊さんらが座っている場所も鞆の浦ですが、現在改修工事中です。
映画:探偵ミタライの事件簿 星籠の海
福山市出身の本格ミステリー作家・島田荘司さんが原作の御手洗潔シリーズの「星籠の海」の映画化。
瀬戸内海の特徴が効果的に使われており、福山が舞台で、鞆の浦を主要ロケ地として撮影されました。
主演の探偵役は玉木宏さん。
他、広瀬アリスさん、石田ひかりさんなども出演しています。
この写真は渡船場ですが、他にも何箇所か等身大(?) 玉木宏ボードが設置されていました。
映画:銀魂
この映画自体は観ていましたが、完全に気を抜いていました。
鞆の浦も、ロケ地だったんですね!
今度、しっかり観直してみます。
映画:ウルヴァリン/SAMURAI
ヒュー・ジャックマン主演の映画『ウルヴァリン・SAMURAI』のロケも、鞆の浦で行われました。
直接関係はないのですが、最近は珍しくなった、「欧米の間違った日本観」をしっかり観ることができます。
それも合わせて楽しむ映画ですね。
本作は現代劇ですが、江戸時代など、古い町並みにロケに使われることが多いです。
鞆の浦というのは、海外から見た、「いかにも日本」の風景なのかもしれません。
まとめ
今回は本当に久しぶりに鞆の浦を歩きました。
どこでもそうかと思いますが、地元にいると、観光地ってそんなに行きませんね。。。
鞆の浦も、ロケ地に選ばれることが多いのですが、福山には他にも、「みろくの里」という、ロケ御用達の遊園地もあります。
鞆の浦以上に、様々な映画、ドラマで使用されていますので、またの機会に、ご紹介したいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
このブログを読んで、福山市や鞆の浦に、少しでもご興味を持っていただけたら嬉しいです。
それでは、また次回!